新築後悔183選

【平屋】後悔・失敗ポイント11選

平屋の失敗・後悔・失敗ポイント11選【注文住宅の間取りと設備】
記事内に商品プロモーションを含みます

 

実際に平屋を建てた人が後悔したポイントを知りたい。

 

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

 

平屋の内観写真

 

私は2018年12月に平屋を新築しました。

1年以上住んでみると、やはり後悔・失敗ポイントというのは出てくるものです。

今日の記事では私達が建てた平屋の、2階建ての家にはない平屋独自の後悔・失敗ポイントを2つご紹介します。

さらにネットや雑誌でよくみる平屋の後悔・失敗ポイントについても9個取り上げます。

この記事の内容
  • 私が建てた平屋の、平屋独自の後悔・失敗ポイント2選
  • ネットや雑誌でよくみる平屋の後悔・失敗ポイント9選

 

これから家を建てるかたで、後悔のない平屋を実現したい人はぜひ参考にしてみてください!

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当ブログでご紹介した平屋のカタログをサクっと集めたいかたは次の記事が参考になりますよ。

 

私が建てた平屋の後悔・失敗ポイント

後悔

最初に私が建てた平屋の、平屋ならではの後悔・失敗ポイントをご紹介します。

  • 洗濯機と寝室が近かった
  • 土地は眺めの良さより形を優先すればよかった

 

 

(1)洗濯機と寝室が近かった

洗濯機
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ひとつめは、洗濯機と寝室が近い間取りになってしまったことです。
寝室と洗濯機の距離が近い
上の間取りの図のとおり、洗濯機と寝室の間は中廊下があるだけです。
距離的には非常に近い。
洗濯機をまわすと、音が寝室までけっこう響きます。

 

わが家は暮らし始めて1年くらいは、朝か昼間に洗濯機をまわしていました。
そのため、洗濯機と寝室が近いデメリットを意識することはありませんでした。

しかし、妻も働き始めて共働きとなった2年目以降は、夜に洗濯をして浴室乾燥機で乾かすパターンが増えたのです。

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夜の洗濯は夫である私が担当していますが、寝室で寝ている妻と子どもが洗濯機の音で目を覚まさないか、とてもヒヤヒヤします。

 

ワンフロアに全てを詰め込む必要があるのが「平屋」

1フロアにすべての部屋、機能をもたせなくてはならない「平屋」という構造が、洗濯機の音の問題を発生させた原因のひとつだと考えられます。

縦方向、横方向に部屋を離すことが可能な2階建てに比べて、平屋の場合は横の組み合わせのみで音の問題を解決する必要があります。2階建てに比べて選択肢が少ないのです。
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L字型のような変わった敷地に建てたので、全体の組み合わせを考えると仕方がなかったのですが、平屋の間取りの難しさを実感しました・・・。

似たような事例で、「廊下を省くためにLDKと個室が近接する間取りの平屋を作ったけど、夜中に動かす食洗機の音がうるさくて気になる・・・」といった後悔も・・・。
うるらくて寝られない

  • 平屋は1フロアにすべてを詰め込みます。寝室と音の発生源の距離を離す難易度が2階建てに比べて高いです!
  • 睡眠を妨げるような音が発生すると健康によくありません。
  • 音は図面には書いてありません!洗濯機やトイレなどの音が自分達の生活に悪影響を及ぼさないか、配置は慎重に検討しましょう。

ちなみにトイレの位置も寝室に近かったので、断熱材を壁に入れて対策しました。

 

(2)土地は眺めの良さより形を優先すればよかった

土地
私が平屋を建てた土地の特徴は以下の3点。

  • まわりに建物がなく陽当たりが良い
  • 南道路で開けていて眺めがいい
  • L字型の変形地だが、150坪あり平屋を建てるのに十分な広さがある

陽当たりが良いことは成功でした。

しかし、今思えば眺めが良いことにこだわりすぎて、L型の変形地を選んだことは少し後悔しています。

眺めのいい平屋を建ててみた結果【景色はそれほど重要ではないです】の記事でも書きましたが、眺めの良さはメリットが少ないです。

  • 毎日見ていると飽きる
  • そもそも毎日の生活の中でそんなに外ばかり見ない

しかし土地の形は決定的に重要です。
特に平屋はワンフロアに全てを詰め込むので、土地の形による制約が2階建てよりもシビアです。

L字型だと、やはりL字型に沿った間取りにならざるを得ないため、自由度は低くなります。

これが長方形や正方形だったら、もう少し自由な間取りの組み合わせが検討できたのではないかと感じました。
設計士さんは苦労して考えてくれたので、その点は感謝していますが・・・。

  • 平屋にとっては土地の形は家の特性を決める決定的な要素になりやすい。
  • 変形地に平屋は間取りの難易度高め。
  • 正方形や長方形のキレイな土地なら、例えば周囲が建物に囲まれていてもロの字やコの字の中庭平屋にするなどの工夫で回避できます。
  • 眺めの良さはオマケ。そんなに外ばかり見ないです。眺望か形の良さかで迷ったら、絶対に土地の形にこだわることをすすめます。
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もしもう一軒平屋を建てることができるなら、四角い土地に中庭平屋を建てると思います。眺めが悪くて周囲を家で囲まれていたとしても、正方形に近い土地を選びます。
キレイな眺めはたま~に観光地などで楽しみたいです。
ちなみに150坪で超広いと思われがちですが、田舎の田んぼを農地転用で買ったので、みなさんが想像しているよりも遥かに安い坪単価です。
土地探しについては土地探しのおすすめ方法3選【LIFULL HOME’S・athome・直接交渉】次の記事で解説しています。

 

 

私が建てた平屋の、平屋独自の後悔・失敗ポイントまとめ

わが家の平屋独自の後悔・失敗ポイントをまとめます。

  • 洗濯機と寝室が近くて音が気になる。1フロアにすべてを詰め込む平屋は音の対策が難しい。
  • 土地の形にこだわればよかった。変形地に平屋は間取りの自由度が低くなります。
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もう一度建てるなら、この2つは再検討したいですね!

 

 

ネットや雑誌でよくみる平屋の失敗・後悔9選まとめ

トイレの間取りで後悔している人

続いて、家づくりの雑誌やネットで調べた新築平屋の後悔・失敗ポイントを9個ご紹介します。

 

 

(1)水害があったらどうしよう

水害
河川の氾濫危険区域に平屋を建ててしまった・・・

土地を決める前にハザードマップを見なくて後悔のパターンです。

平屋はワンフロアのため、水害にあった場合に緊急避難先としての2階が存在しません!
2階建てよりも生命が危機にさらされるリスクが高いです。

平屋に限らず土地探しの基本中の基本ですが、家を建てる前にハザードマップは絶対に確認しましょう!

国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」を使えば、家を建てようと思っている地域のハザードマップを簡単に探すことができます。

 

わが家の場合:危険区域外です

我が家は事前にハザードマップを確認したところ、危険区域外でした。

しかしハザードマップを見ると、わが家から1kmほど離れたところは、土石流危険区域となっていました。

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わずか1km先です。
もしハザードマップを見ないで、土石流危険区域の土地に家を建てていたらと思うとゾっとしますね・・・
  • 土地を探す時はまっさきにハザードマップを確認してください!
  • 国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」が便利です。
  • 平屋の場合は2階に逃げられません。河川の氾濫による水没には構造的に弱いことをよく認識したうえで万全な土地選びを!

土地探しについては次の記事で解説しています。

土地探しのおすすめ方法3選【LIFULL HOME'S・athome・直接交渉】土地探しで悩んでいませんか? 本記事ではおすすめの土地探し方法を3つご紹介しています。これから家を建てる予定のかたで、土地探しから始めるかたは是非記事をご覧ください。...

 

(2)家の中心付近が暗い

暗い廊下
採光に失敗して中央付近が真っ暗な平屋になってしまった・・・

平屋の採光に失敗して後悔するパターンは非常によく見かけます。

平屋はワンフロアの面積が広いために、中央付近が暗くなるリスクが高いです。

特に家の中心に廊下がある、俗にいう中廊下の間取りの場合は、廊下は昼間でも照明が必要なほど真っ暗といったケースもあり得ます。

暗い平屋を回避する方法は主に以下の3つです。

  • 長方形に近い形にする
  • 中庭を設ける
  • トップライトを設ける

建物を長方形にすることで外壁から中央付近への距離を短くできます。
わが家はプライベートゾーン側を長方形にしたので、中廊下ですが明るさを確保しやすかったです。
ただし土地の形によっては実現が難しいため、土地探しの段階から長方形の平屋を建てやすい土地を探すことが必要です。

中庭やトップライトは土地の形に関係なく採用できますが、コストがかさむ可能性が高いです。

 

わが家の場合:アクリル板を使って採光を工夫しました。

わが家の廊下

わが家は中廊下の壁にアクリル板を入れるなどして採光を工夫しました。

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おかげさまで中廊下ですが昼間は照明なしでも問題ありません!
  • 平屋の中央部分は暗くなりがち。採光の工夫が必要です。
  • 建物を長方形に近い形にすると採光が取りやすいです。
  • コの字、ロの字といった中庭、テラスを取り入れると中央付近で採光できます。
  • トップライトは便利ですがリスクもあるので慎重に。

 

 

(3)土地が狭くて思うような間取りにできなかった

間取り図
絶対に平屋がよくて狭い土地に無理やり建てたけど、妥協ばかりで思ったような間取りにできなかった・・・

平屋は階段がなく本当に便利なのですが、ワンフロアにすべてを詰め込むので2階建てよりも広い土地が必要になることが多いです。

私が建築事務所のオープンハウスや、住宅展示場などを回っている中で、「4人家族で住む平屋はどの程度の土地が必要ですか?」という質問をよくしました。
総じて以下のような返答が多かったです。

  • 家族で暮らすなら延床30坪くらいはほしいところです。建蔽率50%で考えると最低でも60坪くらいの土地は欲しいです。
  • 80坪の土地があれば延床35坪前後の平屋を建てられるので、2階建てと比べても遜色ない機能的な平屋を作れます。
  • 土地が100坪あればまったく問題ありません。ゆとりのあるプランで平屋を建てられます。
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全体としては30~35坪くらいの延床面積の平屋を建てるために、60~80坪くらいの土地を提案してくるかたが多かったです。
住宅金融支援機構の「フラット35」の利用者調査によると、2019年度の土地付き注文住宅の延床面積の全国平均は111.5㎡(約34坪)となっています。
ハウスメーカーの営業マンや設計士さんなどは、全国平均と同じくらいの家を建てられる土地を提案してきたということですね。

4人家族で25坪前後の平屋を建てられなくはないですが、収納スペースなどかなりの制約を受ける可能性が高いです。

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フラットな生活は実現できたけど、狭すぎて総合的な使い勝手が悪く、こんなことなら2階建てにしておけばよかった・・・とならないようにしたいですね。

わが家の場合:土地150坪ですが30坪は使っていないです

わが家はL字型の変形地。150坪を使いきることは難しく、実際には使ってない部分が30坪ほどあります。

地主さんから田んぼを直接譲ってもらったのですが、150坪ぶん買わないと、陽当たりと建物のプランにかなりの制約を受ける可能性がある形状だったのです。

まあ、おかげさまでL字型の変形地とはいえ、さすがに150坪あると建物と駐車場を4台分確保しても、まだまだゆとりがあります。

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ゆとりがありすぎて、家の北側は30坪ほど防草シートと砂利ですが・・・

 

私達夫婦の希望は絶対に平屋だったので、80坪以下の土地は最初から対象外でした。
しかしこれは田舎で坪単価が安いから実現できたことです。

 

坪単価の高い市街地で80坪の土地など到底手が出ません。

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市街地の40坪前後の土地に家を建てなくてはならないとなった場合は、平屋はあきらめて2階建てにしていたと思います。
  • 家族4人でゆとりをもって暮らすなら延床35坪前後の平屋が理想的。
  • 35坪前後の平屋を建てるなら、できれば80坪前後の土地があると妥協のない計画が可能です。
  • 広い土地を手に入れるには坪単価の安い田舎のほうが有利!
  • 狭い土地に無理やり平屋を建てても、住みにくい家になってしまえば本末転倒です。

土地探しについては次の記事で解説しています。

土地探しのおすすめ方法3選【LIFULL HOME'S・athome・直接交渉】土地探しで悩んでいませんか? 本記事ではおすすめの土地探し方法を3つご紹介しています。これから家を建てる予定のかたで、土地探しから始めるかたは是非記事をご覧ください。...

 

 

 

(4)防犯対策をしっかりしておけばよかった

泥棒
憧れの平屋を建てたけど、窓から侵入されそうで心配・・・

平屋は2階建てに比べて建物の面積が増えるので、空き巣などの侵入経路が増えます。

2階だったら無締りでも窓から侵入されるリスクは少ないですが、1階となるとリスクが急上昇!

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わざわざ2階によじ登って侵入するよりも、1階の窓から入ったほうが圧倒的にラクだからです。

そんな狙われやすい1階の窓が平屋にはたくさんあります。

検察庁の「住まいる110番」で一戸建住宅への侵入犯罪の統計データを見ることができます。

令和元年度は以下のとおりでした。

  • 一戸建住宅への侵入犯罪件数:25,374件
  • 侵入の手口
    1位:無締り(45.4%)
    2位:ガラス破り(37.5%)
    3位:ドア錠破り(2.9%)
  • 侵入口
    1位:窓(57.0%)
    2位:表出入口(17.5%)
    3位:非常口(0.1%)
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警察庁のデータでも、ガラス破り、窓からの侵入が圧倒的に多いのがわかります!

空き巣などの住居への侵入被害を防止するには、窓の対策が一番重要ということです。

 

窓(ガラス破り)の防犯性を高めるために警察庁が推奨している方法は以下の4つ。

  • 不在にする際には、雨戸等を閉める。
  • 補助錠を取り付ける。
  • 防犯フィルムを貼り付ける。
  • 防犯ガラスや面格子、窓シャッターを取り付ける。

雨戸やシャッターなどは強固なので防犯性が高まりますが、わずかな不在の時に毎回閉めるのは面倒です。

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新築の際に採用するなら防犯ガラスが最も効果的で、手間もかからない方法になります。

わが家の場合:防犯ガラスは不採用ですが、夜も開け放てるように高所用窓を採用

子ども部屋1の窓の立面図
わが家は以下の理由で防犯ガラスは採用しませんでした。

  • 予算が厳しかった
  • まわりからの見通しが良いので、周囲の視線を考慮すると空き巣などのリスクはとても低いと考えた

防犯ガラスは採用しませんでしたが、夜でも安心して窓を開け放てるように、電動の高所用窓を和室、寝室、脱衣所、子ども部屋に採用しました。

おかげさまで防犯面のリスクを低減させつつ、自由に窓を開けて換気をすることができています。

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高所用窓を開ければ、春や秋など、気候がいい時は自然の風を楽しめます!
特に就寝時の室温調整に役立ちます!
  • 平屋は窓から侵入されるリスクが高いです。防犯ガラスを導入すると侵入されるリスクを低減できます。
  • 高所用窓は高い位置にあるため侵入されるリスクが低く、開け放ったままでも安心です。平屋の換気用窓として最適です。

わが家の高所用窓については【APW330高所用すべり出し窓レビュー】開閉はチェーンより電動がおすすめで解説しています。

 

 

 

 

(5)トイレのドアがリビングに面していて音が気になる

トイレの音
コンパクトな平屋を目指したら、トイレの音がリビングに響いて落ち着かない・・・

居住スペースを最大限とるためにリビングを中心として、廊下なしですべての部屋をつないだ平屋に多い後悔です。

トイレの音というのは、家族同士でも気になるし、ましてやお客様ならなおさらです。

トイレだけでなく、各個人の個室がリビングと直に接している場合は、音の問題、プライバシーの問題があります。

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個室を2階にもっていく、という縦の変化をつけられない平屋は、家族やお客様全員が使うパブリックゾーンと、個室などのプライベートゾーンをうまくエリア分けする必要があります。

 

わが家の場合:トイレはリビングとは離れているので音は気になりません。

わが家の場合はトイレはリビングには面していないので、音の心配はありません。

お客様がいらした時に、ある程度離れた場所にトイレがあると、お互い気を使わないでいいのでラクです。

  • 平屋はすべて横の配置で組み合わせを考えないといけません。
    中でもトイレは音の問題もあるので、場所選びは慎重に。

 

 

 

(6)2階建てに囲まれていて日が当たらない

住宅街
周囲が2階建ての家ばかりのところに平屋を建てたら、室内の日当たりが悪かった・・・

フラットな平屋は、周囲を2階建てに囲まれると、日当たりが悪くなる場合があります。

例えば2階建ての家であれば、周囲を建物で囲われた土地で日当たりが悪そうだなと感じた場合は、以下のような対応が可能です。

  • 採光を確保するために2階にリビングを持ってくる
  • 吹き抜けにして2階の窓からの光を1階に落とす
  • 庭などを設けて隣の家との距離を開けて日陰になる場所を減らす
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とくに2階建ては平屋に比べれば敷地にゆとりが出やすいため、隣の家との距離を離しやすいのは日当たりを確保するうえで大きなメリットですね。

敷地いっぱいに建物を広げた平屋の場合は、周囲を建物で囲まれていると日当たりを確保するのが難しくなります。

建物が密集している土地に平屋を建てる場合には、トップライトを設ける、家の中心に中庭を設けた平屋にするなどの工夫が必要です。

 

わが家の場合:リビングと隣地との距離は約4メートル

わが家のリビングから隣地との距離はおよそ4メートルです。

4メートル分は庭を確保できましたが、十分な距離かと言われればそうでもありません。

隣はまだ畑で家は建っていませんが、もしかしたら将来、家が建つ可能性もあります。

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もし隣に敷地ギリギリで2階建ての建物が建った場合は、東南方向の日当たりがかなり厳しくなる可能性が高いです。

今はとても日当たりがいいだけに、できれば隣には建物が建ってほしくないところ。

冗談抜きで、資金に余裕があれば隣の土地も購入してしまいたいくらいです。。。

  • 平屋の採光は周囲の建物に大きく左右されます。
  • できるだけ2階建て住宅に囲まれた土地には平屋を建てないほうが無難です。
  • ただし、中庭やトップライトを設けるなどの工夫をすれば採光を確保することは可能です。
  • 一般的に日当たりの悪い土地は売れ残っていることが多く、安く手に入ります。土地の費用を抑えて中庭平屋を作れば、コストと住み心地の両方で満足度の高い家が建てられることも!

 

 

 

(7)トイレを1か所にしたら、寝室から遠くなってしまった

トイレの写真
トイレを1カ所だけにしたら、寝室から遠くなってしまって、夜トイレに起きるのがすごく辛い・・・

平屋にトイレは何か所必要?
迷う人は多いです。

2階建てであれば、1階と2階にそれぞれトイレを設ける人がほとんど。
そこで悩む必要はないですよね。

しかし平屋となると以下の理由でトイレは1か所でいいか・・・となりがちです。

  • フラットなワンフロアで階段がなく、移動がラクだから(多少遠くてもOK?)
  • トイレを増やすのではなく、その分収納スペースを増やしたい
  • トイレ分の建築費を削減したい

しかしトイレを1か所にするなら、その配置は慎重に検討しないといけません!

例えば来客のことも考えて玄関付近にトイレを設置したとします。
玄関から寝室や子ども部屋などのプライベートゾーンが遠かった場合は、夜寝る前や、寝た後に夜中にトイレに行くのが非常に億劫になります!

 

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寝室から脱衣所・浴室の前をとおって、さらにLDKを通過して玄関のところのトイレにたどり着く、みたいな間取りの場合は、寝室近くにトイレを追加したほうがよいです。

 

わが家の場合:トイレは家の中央付近。LDKからも寝室からもアクセスしやすいです。

わが家は玄関が家の中央付近に位置しています。
おかげさまでLDKからもトイレはそう遠くないですし、寝室からも遠くはありません。

このような間取りなので、トイレを2か所にしようという発想は一度も浮かびませんでした。

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強いてあげれば、「家族で大のタイミングが競合しないか」の心配はありましたが・・・。

たまに子どもが「パパ早く出て~」となるときはありますが・・・今のところはトイレは1つでも、用を足すのに致命的な問題は発生していません。

  • 寝室からトイレが遠いと悲惨です。
  • 冬の寒い夜に、寝室からトイレに行くのがとても億劫になります。
  • お腹を壊した時など、何度もトイレに足を運ぶ場合も大変です。
  • 移動距離が長すぎるかも、と感じたら、素直にトイレは2か所設置しましょう。

 

 

(8)家事動線を考慮しない間取りにしてしまった

家事動線を考慮しない間取り
家事動線を考慮しないで間取りを決めたら、料理、洗濯の時に移動する距離が長くなってしまった・・・

快適に暮らすために最も重要な要素のひとつが「家事動線」。

以下の家事動線で失敗して後悔している人は多いです。

  • 玄関(勝手口)とキッチンの距離
  • 洗う→干す→たたむ→しまう の洗濯動線

 

玄関(勝手口)とキッチンの距離が遠いと、スーパーで買ってきた食材をキッチンまで運び入れるのが大変です。

洗濯動線は時短の最重要事項。
洗濯機、物干し場所、クローゼットの距離がそれぞれ遠いと、洗濯にかかる時間が増えてしまいます。

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家事動線を短くすることが、生活の質を圧倒的に向上させてくれます!

 

わが家の場合:家事動線にこだわったおかげで、ストレスフリーになりました。

わが家の外物干し場

わが家の場合は以下の間取りとしたことで、家事動線が飛躍的にスムーズになりました。

  • 南側に脱衣所と洗濯機置き場を確保。
    外物干し場まで最短距離になった。
    脱衣所にもホシ姫サマを3本つけた。
    (洗う→干すの時短)
  • 脱衣所に大きな引き出し収納を設けた。
    (たたむ→しまうの時短)
  • 駐車場と勝手口を直結し、勝手口からパントリーに直接アクセスできる構造にした。
    (食材などの運搬の時短)
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とくに洗濯動線は効果絶大! 濡れた洗濯物を持って長い距離を移動する必要がないので、洗濯が本当にラクになりました!
  • 洗濯機、物干し場、クローゼットを最短距離にすることで大幅に時短になります。
  • 玄関や勝手口からキッチン、パントリーが近いと、スーパーで買ってきた食材を運ぶ距離を縮めることができます。

脱衣所については【平屋の実例】3畳洗面脱衣所のレイアウト【スロップシンクは必須!】で解説しています。

ホシ姫サマについては手動ホシ姫サマの後付けは後悔する?【ホスクリーンとの違いも解説】で解説しています。

パントリーについては【平屋の実例】勝手口のある土間パントリーレビューで解説しています。

 

 

(9)リビングや個室を広くとりすぎて収納スペースが少なくなってしまった

収納が足りない部屋
部屋の広さを優先したら、収納スペースが少なくて片付かない家になってしまった・・・

平屋はワンフロアに居住スペースも収納も全て詰め込む必要があります。
できるだけ部屋を広くしようとして収納スペースを削った結果、常に散らかった家になってしまって後悔するパターンが多く見られます。

しかし、平屋で収納をたっぷり取ろうとすると、建物の面積が増えてしまいます。
ワンフロアの平屋は建築費が高めなので、面積はできる限り削減したいところです。

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建築費を抑えながら収納スペースも確保するには、「適材適所」に収納を配置することが重要です!

 

わが家の場合:収納は玄関、土間、脱衣所、トイレを工夫しました

玄関収納
私達の平屋は「適材適所」の収納を意識しました。

具体的には以下の箇所に収納を設けたことで、片付けやすい平屋を実現できました。

  • コート掛けもある玄関収納
  • 勝手口も兼ねている土間収納
  • 下着類などを収納する脱衣所の引き出し収納
  • 収納付きのトイレ「レストパルF」

子どものおもちゃのことを考えると、リビングにもう少し収納があってもよかったと考えています。

 

なんでも保管できるように、ロフトや小屋裏収納を作って大容量の収納スペースを確保すればいいじゃない?
ロフト

天井が高い平屋では、ロフトや小屋裏収納を作って収納スペースを確保するケースも見られますね。
しかし私は以下の理由で反対です。

  • 階段を設けてしまうとっかくワンフロアで生活できる平屋を作ったメリットが薄れる
  • 階段やはしごは事故やケガのリスクがある(特に小さい子ども)
  • 階段を掃除する手間が増える
  • なんでも詰め込める収納=使わない物を詰め込んでゴミ置き場のようになってしまう可能性がある
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なんでも入れられる大容量の小屋裏収納などを作ると、結局使わないものを溜め込む可能性が高くなる点は注意が必要です!
  • 物が散らかるポイントは決まっています。収納は必要なところにしっかりと配置するのがおすすめです。
  • 特に収納が必要だと思うのは、玄関、土間、脱衣所、トイレの4カ所です。
  • 小さなお子さんがいるかたはリビング周辺にも収納があると便利です。
  • はしごや階段が必要なロフト、小屋裏収納は最後の手段と考えましょう。まずは平面の中でやりくりできないかをじっくり検討しましょう。

わが家の玄関収納については【平屋の実例】コート掛けと手が届く下駄箱【玄関収納レビュー】で解説しています。

わが家の土間収納については【平屋の実例】勝手口のある土間パントリーレビューで解説しています。

わが家の脱衣所については【平屋の実例】3畳洗面脱衣所のレイアウト【スロップシンクは必須!】で解説しています。

わが家のトイレについては【平屋の実例】大きな窓があるトイレ【掃除がしやすいTOTOレストパルF】で解説しています。

 

 

以上、平屋のよくある後悔・失敗ポイントをご紹介しました。

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2階建てに比べて同じフロアの長さが延びる平屋は、中廊下の暗さなど独特の注意点があります。
平屋ならではの後悔・失敗ポイントに注意しながら理想の家づくりを進めてください!
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当ブログでご紹介した平屋のカタログをサクっと集めたいかたは次の記事が参考になりますよ。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。