- 平屋の中廊下の実例を見てみたい。
- 平屋の廊下ってやっぱり暗いですか?
- 廊下を明るくするための方法を知りたい。
今日の記事はこういった疑問に答えます。
今日の記事では我が家の中廊下をご紹介します。
平屋の中廊下は暗くなりがちということで、わが家もやはりやや暗めの廊下になりました。
でも、できるだけ廊下の左右から光を取り入れる工夫をしたので、真っ暗になってしまうことは回避できました。
- 【平屋の実例】平屋の中廊下
私は2018年12月に平屋を新築しました。
私達の平屋はリビングとプライベートスペースをつなぐ廊下が家の中心を通っています。
いわゆる「中廊下」です。
中廊下が暗くなることを極力避けるために、自然光を取り入れるための工夫をしました。
今日の記事では我が家の廊下をご紹介しながら、中廊下を暗くしないために取ったアイディアもご紹介します。
これから平屋を建てるかたで、平屋の廊下は暗いのではないかと心配しているかたは必見です。
こんな疑問をお持ちのかた、多いですよね。
「とりあえず住宅展示場に行ってみよう」もアリですが、展示場の家は豪華すぎてリアルサイズの住宅イメージがつかめないばかりか、平屋のある展示場はほとんどありません。
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平屋の中廊下レビュー【明るさ対策】
私達の平屋の中廊下をご紹介します。
中廊下に面した和室の上部にアクリル板を入れる
廊下の上部です。
壁を抜いてもらい、透過性のあるアクリル版を入れていただきました。
工事が始まってある程度間取りがわかってきた段階で確認したところ、やはり廊下が暗くなりそうということで、急遽追加していただきました。
柔軟に対応していただき施工会社さんには感謝しています。
廊下と反対の和室から見ると以下のとおりです。
ハイサイドにアクリル板があることで部屋のちょっとしたアクセントにもなっています。
透明ではなく乳白色のアクリル板にしていただいたのは建築士さん、施工会社さんのアイディアです。
部屋や廊下の様子が見えにくく、かつ光を通す乳白色はベストな選択だと感じています。
和室については【平屋の実例】4.5畳の和室レビュー【3つのメリット】で解説しています。
アクリル板を通して南側の和室の光を取り入れる
ご覧のとおり、廊下の上部が広くアクリル板で透過しています。
アクリル板の向こうの和室は南側にあるので、日中はカーテンを開けておけば光が入ります。
アクリル板が和室に入った光をそのまま廊下まで届ける役目をしてくれています。
ハイサイドにあるため、和室は直接見えません。
このアクリル板があるあたりが我が家の廊下で最も暗い場所なのですが、和室からの光を取り入れることである程度の明るさを常に保つことができています。
廊下との間にアクリル板を入れた場合のデメリット
アクリル板をハイサイドに入れた場合の唯一のデメリットは、和室を寝室として使った場合に、夜、廊下のライトが光ると、廊下のライトの光がそのまま和室に入ってきてしまう、ということです。
和室の南側の窓は遮光2級のカーテンを入れているので、夜はほぼ光を通しません。
ですが、廊下側のハイサイドについては、カーテン類をしていませんので、ライトの光は入ってきてしまいます。
カーテン類を取り付けることも検討しましたが、ハイサイドで操作が煩雑になりそうだったため断念しました。
和室を寝室として使う場合には少々問題アリ
引っ越してきてしばらくは、老化の天井の人感センサーライトはずっとオンにしていたため、夜中に誰かがトイレに行くたびにライトがついてしまい、和室が一時的に明るくなってしまうという問題がありました。
引っ越し当時は妻と息子が和室で寝ていたために、夜中に明るくなるのはあまりこのましくありません。
廊下にはフットライトがあったため、夜中は廊下の天井のライトをつける必要はないことがわかったからです。
フットライトであればハイサイドのアクリル板を透過して入ってくる光は微々たるものです。
フットライトがなかったら都度、天井のライトをつけていたと思うので、足元を照らしてくれるフットライトがあって本当によかったです。
和室については【平屋の実例】4.5畳の和室レビュー【3つのメリット】で解説しています。
廊下のライトについては【平屋の実例】パナソニック人感センサーライト徹底レビュー【玄関ホールと廊下】で解説しています。
トイレの入口上部にもアクリル板を入れて採光を確保
トイレの入口引き戸です。
こちらも上部がアクリル板になっていて透過しています。
明るいトイレにしたかったので窓は比較的大き目です。
大き目の窓の光を廊下側にも取り込むために、アクリル板を入れてもらいました。
トイレは北側ですが窓が大きいために結構な光を常時安定して取り入れることができます。
ハイサイドであれば、トイレのプライバシーも確保できます。
少し引いたところからの写真です。
トイレの手前は洗面所になっています。
洗面所については【平屋の実例】ミラーキャビネットのある洗面所で解説しています。
廊下の床も無垢材のナラです
廊下の床もLDKなどと同じく無垢材のナラにしました。
サラサラと気持ちがよく、裸足で廊下を歩いても気持ちがいいです。
無垢材のナラを使った廊下にしたことの唯一のデメリットは、夏場は湿気を吸って膨張し、床材同士の間隔が狭くなることで「床鳴り」が発生することです。
6~9月ごろの湿気が多い季節に多発します。(乾燥する冬はまったく床鳴りはしません)
廊下以外では床鳴りは発生しないので、おそらく縦に長い廊下自体の構造が影響しているのではと考えています。
床鳴り、ナラの床については【平屋の実例】無垢材ナラの床5つのデメリットで解説しています。
廊下の奥はニッチを活用した本棚、ルンバ基地、ホスクリーンを設置しました
廊下の一番奥には、以下の3つを取り付けました。
- ニッチを活用したルンバ基地
- ニッチを活用した本棚
- ホスクリーン
ニッチを活用したルンバ基地
写真とおり、壁のニッチ部分に電源コンセントを作ってもらい、ルンバ基地を作りました。
ルンバがすっぽりと収まるわけではないのですが、電源アダプターと充電器本体についてはニッチ内に収まっています。
廊下の一番奥のため、ルンバ本体は廊下側にでていても、特に問題にはなりません。
ニッチを活用した本棚と、廊下にホスクリーンを取り付け
廊下の上部にはホスクリーンも取り付けてもらいました。
突き当りが全面窓になっていて、しかも窓は南に面しているためわりと光が入ります。
ちょっとだけ室内干しに活用したり、干した洗濯物が大量になって脱衣所のホシ姫サマに干しきれない時などに、短時間だけ洗濯物をかけたりします。
ホスクリーンを取り付けた部分の廊下はLDK側からは見えない箇所なので、洗濯物などを干しておいてもお客様から見えてしまうこともありません。
わりと便利に使えています。
ルンバ基地の手前には可動棚を入れた本棚を作っていただきました。
上から2つの棚だけは奥行を伸ばしてもらって大判の雑誌なども入れられるようにしていただきました。ちなみにこの2つだけは奥行があり可動式にするには強度が足りなかったので、固定式となっています。
中廊下の照明はダウンライトとフットライトの組み合わせ
中廊下の照明はダウンライト5個と、フットライト2個の組み合わせです。
7個全部、人感センサー付きになっています。
廊下を人感センサー付きにすると、スイッチ操作が必要ないので便利です。
特にフットライトが秀逸で、夜にトイレに行くためだけなら、フットライトだけで全く問題ありません。
人感センサーライトについては【平屋の実例】パナソニック人感センサーライト徹底レビュー【玄関ホールと廊下】で解説しています。
我が家の中廊下の明るさまとめ
我が家の中廊下の明るさをまとめます。
ダウンライトを全て消灯、廊下に面した各部屋の引き戸を閉めた状態の午前中の中廊下の明るさ
我が家の朝の中廊下の状態です。LDKからプライベートスペースに向かって撮影しています。
ダウンライトはひとつも点灯しないで、玄関収納と脱衣所の引き戸を閉めた状態が上の写真になります。
ダウンライトを全て消灯、廊下に面した各部屋の引き戸を開いた状態の午前中の中廊下の明るさ
続いて、中廊下に面した部屋の玄関収納、トイレ、脱衣所の引き戸を全部開けた状態です。
脱衣所が南に面しているので、光をかなり取り込んでいるのがわかると思います。
トイレの引き戸も開いておくと、若干ですが明るさが増えます。
中廊下の突き当りは全面窓です
廊下の一番奥は右へ曲がっていて、その先の写真のとおり大きな窓があります。
南を向いている窓なので、採光に大きな役割を果たしてくれます。
廊下の奥側が暗くならないのは、この窓の存在が一番大きいです。
ちなみに窓はAPW330ペアガラス(南面のため日射取得を優先してペアガラスです)で、上半分が縦すべり出し窓、下半分がFIX窓です。
ここを窓にすると強度が足りなくなるため筋交いを入れています。
夜はベージュ色のロールカーテンを降ろしています。
玄関の採光
中廊下の一番LDK側に玄関があります。
玄関は半分がすべてペアガラスになっているので、北側ですが常に明るいです。
このガラスのおかげで廊下手前側の採光はかなり良好です。
明るい玄関が好きなかたは、できるだけ大きなガラスを入れることをおすすめします。
ちなみにガラスにはスリガラス風のフィルムを貼ってもらっています。
トップライトはデメリットを考慮して採用しませんでした
平屋の廊下が暗くなりがちなことは、最初からわかっていました。
当初はトップライトを取り付けることも検討しましたが、以下のデメリットを考えてやめました。
- 必要以上に光を取り込みすぎて暑くなるリスクがある
- 雨漏り対策などメンテナンスが必要になる
- 建築費が上がる
(1)必要以上に光を取り込みすぎて暑くなるリスクがある
トップライトは一般的に通常の壁の窓よりも3倍多く光を取り込めると言われています。
そのため採光の効果は抜群ですが、同時に太陽の熱も取り入れてしまうため、夏は室内が暑くなるリスクは避けられません。
構造上カーテンなども取り付けることは難しく、いざ日光を遮ろうとしたときに対応できない場合があります。
トップライトをつけた場合、トップライトの部分には、断熱材を入れることができません。
せっかく高断熱の家にしたのに、トップライトの部分から必要以上に熱を取り込みすぎて室内が暑くなってしまうのはもったいない。
夏場を涼しく過ごすには屋根や天井の断熱は非常に大切です。
我が家の天井の断熱材はセルロースファイバー200mmです。
おかげさまで30度を超える暑い日でも、家の中は涼しく快適です。
トップライトをつけて明るくはなったが温熱環境は悪くなってしまった、ということがないよう慎重に検討すべきです。
(2)雨漏り対策などメンテナンスが必要になる
トップライトは屋根に穴をあけて設置するものですので、窓回りの防水の仕組みのメンテナンスが欠かせません。
雨漏りのリスクはどうしても上がってしまいます。
また、窓そのものの掃除もしにくいです。
屋根に上がって拭き掃除をするのは危険ですので、どうしても掃除がおろそかになるでしょう。
汚れたままのトップライトを眺め続けるのは悲しいです。
定期的なメンテナンスの費用を抑えるためにもトップライトの採用には慎重になるべきです。
(3)トップライトは建築費が上がる
当然ですが、トップライトを施工すれば、屋根を加工する費用、窓の費用などが追加されるため建築費が上がります。
暑くなりすぎるリスク、メンテナンスコストの増加に加え、イニシャルコストも増加するので、どうしても必要という場合を除き、積極的に採用しなくてもよいと考えます。
その点、アクリル板であればほとんど費用はかかりません。
お手軽にできるうえに、ほどほどの効果も期待できます。
我が家の場合、できるだけコストをかけずに中廊下の薄暗さを解消できればよかったので、アクリル板はまさにうってつけでした。
結論:トップライトは難しい
子どものかかりつけの小児科は、待合室がトップライトです。
夏場行くと、だれもトップライトの下のソファには座っていません。
暑いしまぶしいし、快適とはいいがたいのです。
この経験から、トップライトというのは光と熱のコントロールが非常に難しいアイテムなのだなと感じていました。
効果的に使うとデザイン的にも優れているのは認めます。
私もあこがれた時代がありました。
しかし、機能面を考えると良いことばかりでないのも事実。
【まとめ】アクリル板を活用したところ廊下に光を取り込めました。
今日の記事をまとめます。
- 中廊下に面した壁にアクリル板を取り入れると効果的に光を取り入れることができます。
- アクリル板であれば追加費用もほとんどかかりません。
- 中廊下の採光はトップライトを考えがちですが、暑くなりすぎるリスク、雨漏りなどのメンテナンスの必要性、建築コストの増加というデメリットを考えると採用には慎重になるべきです。
- アクリル板を採用すれば廊下側に光を取り入れられますが、部屋側に廊下のライトの光が入ってきてしまうという逆の効果もあります。特に寝室として利用する部屋の場合は、部屋側のことも考慮したほうがいいです。我が家は廊下にフットライトがあったので大きな問題にはならずに済みました。
- 床には無垢材のナラを使用しましたが、夏場は膨張して床鳴りが発生しています。
無垢材は風合いがよくて気ににっていますが、自然素材でカタチが変化する点は注意が必要です。
平屋は、中心にいくほど採光が難しくなる、という欠点があります。
私達夫婦も、暗い平屋にはしたくない、ということで建築プランの最初から危惧していました。
結果的には今日ご紹介したアイディアで、中廊下にほどほどの明るさを取り入れることに成功しています。
実際には建築がスタートしたあとに追加でお願いした工事です。
こうしたちょっとした工夫を加えることを最後の最後まで考え抜くことで、家のポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
基本の間取り案が決まったあとも、もっと改善できることはないのか。
思考を止めることなく、検討し続けることをおすすめします。
(施工会社さんにとっては迷惑な話かもですが、、、すみません)
こんな疑問をお持ちのかた、多いですよね。
「とりあえず住宅展示場に行ってみよう」もアリですが、展示場の家は豪華すぎてリアルサイズの住宅イメージがつかめないばかりか、平屋のある展示場はほとんどありません。
わざわざ展示場に行かなくても、資料請求サイトを使えば、一度に複数社にカタログ請求が可能。自宅にいながら様々なハウスメーカー・工務店の魅力を比較検討できます。
詳細は平屋のカタログを一番簡単に集める方法をご覧ください。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。
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