平屋の間取り・設備レビュー

【引き戸のオリジナル木製玄関レビュー】メリット・デメリットをご紹介【気密性がポイントです】

 

  • 造作の木製玄関のメリット・デメリットを知りたい
  • 玄関は引き戸のほうが便利?

 

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

 

【引き戸のオリジナル木製玄関レビュー】メリット・デメリットをご紹介【気密性がポイントです】

結論から言うと、水に弱い、気密性、鍵の不便さといったデメリットがあります。
しかし世界にひとつの造作玄関は、とても満足度が高いのも事実です。
また、引き戸という構造ならではのメリットが多数あります。

 

本記事の内容
  • 引き戸のオリジナル木製玄関のデメリット
  • 引き戸のオリジナル木製玄関のメリット

 

私は2018年に平屋を建てました。

玄関は、建築士さんオリジナルの木製引き戸です。

今日の記事は木製玄関引き戸のメリット・デメリットをまとめました。

これから家を建てるかたで、オリジナルの木製玄関にチャレンジするつもりのかたは必見です。

 

 

引き戸のオリジナル木製玄関のデメリット

木製引き戸玄関のデメリットは以下の3点です。

  • 水濡れに弱い
  • 気密性が低い
  • 昔ながらのシリンダー錠

 

水濡れに弱い

やはり木なので、水濡れには弱いです。

保護塗装をしていますが、それでも樹脂やアルミの扉に比べれば水濡れに弱いことは明らか。

水に濡れる機会が増えれば、腐食がすすみ、最悪、木が腐ってきます。

そうなれば取り替えないわけにはいかないので、そこでまた費用がかさみます。

 

水濡れの対策として重要になるのが軒の長さです。

 

我が家を設計した建築士さんはもともと軒をしっかり出すタイプのかたです。

建築事務所と聞くと、奇抜なデザイン! と思うかたが多いと思います。

デザイン優先であれば、かっこいい外観を作るために軒は出さないで陸屋根にすることも多いでしょう。

でも私達が依頼した設計士さんは軒の重要性をよく理解されているかたで、以下の理由から軒は絶対にあったほうが良いとすすめてくれました。

軒のメリット
  1. 雨が直接外壁や玄関、窓などに当たることを防いでくれるため、家へのダメージや雨汚れが最小限になる。
  2. 夏の日差しを遮蔽してくれるので、夏涼しい家になる。

 

軒があれば夏の日差しを遮ることができます。

JFEロックファイバー株式会社 「高断熱住宅の基礎知識」より引用

 

我が家の玄関側の軒は1200mmあります。

これだけ軒が出ていれば、台風のような横殴りの雨でない限り、玄関ドアに直接雨が当たってダメージを及ぼす可能性は低いです。

実際、少しの雨なら我が家の玄関には水がかかることはありません。

木製玄関を検討するなら、軒あるいは庇は必ず検討すべきです。

 

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気密性が低い

木製引き戸玄関の最大の弱点。

それは気密性です。

引き戸は横にスライドするという構造上、開き戸に比べてどうしてもドアと壁、床、天井の隙間が大きくなります。

もともと気密性を確保するのが大変難しい建具といえます。

それでもYKKAPやリクシルといったメーカー製の玄関引き戸は、気密パッキンが工夫されていて、引き戸なのに気密性が高い作りになっています。

我が家も土間の勝手口はYKKAPのコンコードという引き戸を使っています。

扉が閉まる場所には写真のようにゴムパッキンがついていて、扉が閉まるとこのゴムパッキンと扉がぴったりくっついて隙間をなくす構造になっています。

我が家のコンコードはアルミタイプのS01です。

扉自体はアルミなため冬場はものすごく冷たくなりますが、気密パッキンのおかげで隙間風は皆無です。

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開き戸と全く同等にというのは難しいですが、引き戸でも気密性をある程度高めることは可能ということです。

 

我が家の玄関。気密施工はほぼなし。

我が家の玄関ですが、オリジナルの造作引き戸のため、メーカー既製品のような気密施工はありません。

写真は下部のレールの部分ですが、気密パッキンなどはありません。

 

こちらは扉の横の写真です。
毛のようなパーツがついていますが、これはモヘヤシールと呼ばれるものです。
隙間を埋めてくれるものなのですが、実際には扉を閉めても隙間風がスースー入ってきます。

ゴムの気密パッキンほどの性能はないということですね。

気密施工されていない玄関引き戸を入れた結果、どうなったか?

強風の日は外から引き戸の隙間を抜けて砂がジャンジャン入ってくることになりました(涙)

1週間もすると玄関は足で踏むとジャリジャリと音がするほど砂まみれに・・・。

 

我が家は気密測定も行っていただきましたが、そのまま測るとC値1.4、玄関引き戸を目張りして隙間をなくすとC値0.8という結果になりました。

玄関引き戸がなければC値1.0以下の高気密住宅ですが、玄関引き戸の隙間があると気密性が一気に下がります。

また、24時間換気を行っていますが、玄関以外は気密性が高いために余計に玄関の隙間から外気を吸い込んでしまうのです。

 

実際、冬を過ごしてみた感想は、「家の中で玄関だけが異様に寒い」ということになってしまいました。

意匠性、独自性が非常に高く、採光も十分でとても気にいっている玄関なだけに、この気密性の低さだけが余計に残念に感じてしまいます。

 

春の嵐を受けた結果・・・

この記事を最初にアップしてから数日後、玄関引き戸の気密性の低さが現実の問題となりました。

それがこの写真。

その日は朝から強風が吹いていたのですが、会社から帰ってきてみてびっくり!

玄関の中が砂だらけ。

しかも玄関だけではなく、廊下やリビングのほうにまで砂が侵食してきていました。

1日でこの砂の量はかなり深刻です。

今までは砂が入るといってもここまでひどくはなかったのですが、春の嵐をもろに受けるとこれだけの砂が引き戸の隙間から入ってきます。

隙間の大きさも竣工時より広がっているのでしょうか。

特にひどいのが引き戸の下のところ。戸車があるので隙間が多く、ガンガンに砂を通します。

さらに引き戸左右の側面も手を当てれば風がスースー流れるのが感じられるほどなので、かなり砂を招きいれている様子。

 

おまけに花粉の季節なので砂だけでなく花粉も容赦なく入ってきます。

家の中にいても鼻と目がかゆくてしかたがないという緊急事態。

 

もはや一刻の猶予も許されないということで建築士さんに相談。

気密性を上げるための追加工事を行ってもらうことになりました。

実際の工事の結果はまたあらためてレポートしたいと思います。

木製のオリジナル玄関引き戸を採用されるかたは、気密性だけは設計の段階から確認しておいたほうがいいかも知れません。

追加の気密パッキンで我が家の玄関引き戸の唯一の弱点が解消されるといいのですが、、、。

 

 

昔ながらのシリンダー錠

オリジナルの玄関のため、既製品のようなスマートキーのようなものはつきません。

鍵は普通のMIWAのシリンダー錠ですので、開け閉めは手動になります。

既製品では昨今は鍵を持っていればタッチするだけで開くスマートキーが主流で、実際我が家は勝手口で使っています。

使い勝手から言えば、圧倒的にスマートキーのほうが便利なのは事実です。

スマートキーと比較しなければ、特にデメリットとは言えない点なので、このあたりはオリジナルの意匠性の高さを迷うところではあります。

 

 

引き戸玄関(木製)のメリット

オリジナル木製引き戸のメリットは以下の4点です。

  • 世界に同じものが二つとない独自性
  • 玄関の採光、広さなどの設計の自由度が高い
  • 引き戸が持つ利便性
  • 断熱性が高い

 

世界に同じものが二つとない独自性

我が家の玄関は米杉の造作引き戸になります。

高さは2532mm。

扉の幅は1000mmになります。

リシン吹き付けの外壁の雰囲気とも合っていて、とても満足度が高い仕上がりです。

高さも天井まで目一杯ありシンプルでとても綺麗です。

 

引き戸の木製玄関はその独自性、デザイン性の高さが最大のメリット。

「玄関は家の顔」

我が家を設計してくれた建築士さんから聞いた言葉です。

有名なメラビアンの法則というものがあります。
初対面の人について、視覚、言語、聴覚のうち、どの要素を優先して判断しているかを調べた結果、視覚が55%になったという研究です。

メラビアンの法則は人対人の話ですが、人以外についても人間は視覚から得る情報で第一印象を決めていることが多いでしょう。

お客様が最初に訪れる場所が玄関。
ということは家の印象の55%は玄関で決まってしまう、といっても過言ではないかも知れません。

 

玄関の採光、広さなどの設計の自由度が高い

玄関の間取りは下図のとおりです。

狭い玄関は圧迫感があってあまり好きではないので、できる限り広くしてもらいました。

狭いと靴を何足か置いただけでも煩雑な印象になりますが、このくらいのスペースがあれば靴や傘、あるいは一時的になにか荷物をおいても狭く感じることはありません。

お客様も気持ちよく迎え入れられます。

 

人が物が頻繁に出入りするのが玄関です。

あまり狭くしてしまうと生活のストレスが高まるので、できる限り広く取ることをおすすめします。

玄関の広さをある程度自由に決められるのも木製玄関のメリットです。

 

採光も希望通り

私達家族が建築士さんに希望したのは「明るい玄関」でした。

前のアパートは窓が一つもない玄関ドアだったので常に真っ暗でした。

暗い玄関はとても気分が滅入るものです。

明るい玄関を希望した結果、大きなガラスを入れてもらえました。

このあたりがオリジナル玄関の強み。

自由自在です。

 

ガラスの仕様

ガラスはペアガラスでLow-Eは断熱タイプにしています。

写真のとおりガラスの間のスペーサーはアルミなので断熱性能は樹脂スペーサーに比べてやや劣ります。

ただ枠は木製なので、結露するようなことはありません。

スリガラス風フィルムを貼っているため、中の様子は外からは見えません。

明るい玄関は本当に気持ちいい

玄関は北側なのですが、ガラス面積が大きいおかげで写真のとおり常に明るいです。
昼間はダウンライトをつけることがありません。

玄関は風水でも運の入口、なんて言われますから、明るくて清潔な玄関は幸運を運んできてくれる気がします。

朝出かける時の気分も明るくなりますので、外の光をたくさん取り入れられる玄関をおすすめします。

 

 

引き戸が持つ利便性

玄関を引き戸にしたのは使い勝手が良いからです。

引き戸のメリットは以下のとおり。

  1. 自由な開き方
  2. ケガのリスク低
  3. 専有面積
  4. 強風の影響を受けない

 

自由な開き方

開いたまま、少し開けておく、といった調節が自由自在。
特に玄関は物を運び出す、あるいは物を運び入れることが多いため、開いたままにしておけるのは便利です。

ケガのリスク低

開き戸に比べて手を挟むリスクが低いです。
開き戸の場合は子供などが勢いよく手を挟んだ場合に最悪切断といった大けがを負う可能性があります。
引き戸であれば挟んだとしても、最悪で打撲程度なので致命的ではありません。

専有面積

専有面積
開ける際に場所をとりません。
開き戸の場合は人間が動く導線上にドアが開く場合は、設計を工夫しないと通行の邪魔になったり、反対側に人がいて開いたドアをぶつけてしまうといったリスクがあります。

 

強風の影響を受けない

風が強い日の開き戸は、押さえておかないとすごい勢いで閉じてしまうことがないですか?
前住んでいたアパートは北側玄関の開き戸で、しかも強風が吹き抜ける構造だったので、たびたび強風で玄関ドアがバタン!と閉まりました。
子供が挟まれるのではないかと常にヒヤヒヤしていたのをよく覚えています。
開き戸の場合でも都度ストッパーみたいなもので固定することはできますが、強風のたびに行うのは面倒です。

 

以上の特性から、物の出し入れを行う可能性が高い玄関の扉は、引き戸が最も適していると言えます。

実際我が家も引き戸の玄関にして大成功です。

例えば旅行に行く時などは大量の荷物を車に積み込みますが、引き戸であれば開けたままでスムーズに荷物の出し入れ可能です。
風の影響なども考慮しないで済みます。

開ける、閉めるの動作も、横に動かすだけなので、押す引くといった動作が必要な開き戸に比べて労力が少ないです。
子供でも容易に開けることができます。

また、横に動かすだけなので、手が荷物で空いていない時などは、足で空けることも可能です。(積極的にはやらないほうがいいですが。。。)

 

断熱性が高い

木製の扉内部にはウレタンフォーム断熱材が入っています。

扉自体は冬でも全く冷たくなりません。

断熱性が高いことは木製のメリットのひとつです。

 

 

(まとめ)オリジナル木製引き戸で独自の満足感を味わおう。

今日の記事をまとめます。

 

まとめ
  • オリジナルの木製玄関は既製品にはない風合いがあり家を建てた満足感がより高まります。
  • 人や物が頻繁に出入りするのが玄関です。
    ストレスをためないためにも、できるだけ広くとることをおすすめします。
  • 採光用のガラス面を大きくとるなどして、明るい玄関にすると気持ちいいです。
  • 利便性を考えると「引き戸」がベストです。
    開き方の調整が簡単なこと、強風の影響を受けにくいこと、そして開き戸に比べ手を挟むリスクが低く安全性が高いです。
  • 木製玄関にしたなら軒は深く取りましょう。
    雨によるダメージを軽減してくれます。
  • 引き戸の最大の弱点は「気密性」を高めるのが難しいことです。
    でも気密パッキンなど施工すればかなり軽減できると思われます。
    このあたりは計画段階から考慮しておくとよいでしょう。

 

以上、我が家の玄関のご紹介と満足度の高い玄関の作り方でした。

家の顔である玄関。

家を建ててみて「いらっしゃい」「さようなら」の挨拶を交わす大切な場所であることをあらためて認識しました。

素敵なオリジナル玄関を提案してくれた建築士さんに感謝です。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさんの後悔のない家づくりの参考になれば幸いです。

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