- 平屋の玄関収納の実例を見てみたい。
- 使いやすい玄関収納はどうやって作ればいい?
- 玄関収納にあったら便利なものを教えてほしい。
今日の記事はこういった疑問に答えます。

結論から言うと、玄関に以下のものを作ったことで我が家の玄関の使い勝手は劇的に向上しました。
- たたきに降りないで使える靴箱
- コート収納
- ポスト
- 傘置き場
- 壁のフック
- 使いやすい玄関収納を作るための5つのポイント
- 我が家の玄関収納の唯一の失敗
私は2018年12月に平屋を新築しました。
おかげさまで、玄関まわりがキレイに片付く使い勝手のよい玄関収納ができ上りました。
ある1点をのぞいてパーフェクトな玄関収納ができたと自負しています。
今日の記事では我が家の玄関収納をレビューしながら、使いやすい玄関収納を作るためのポイントをご紹介します。
また、失敗した点についても深掘りします。
これから家を建てるかたや、玄関周りのリフォームを考えているかたは必見です。
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使いやすい玄関収納を作るためにこだわった5つのポイント

下記の5つのポイントを抑えることで、使いやすい玄関収納が作れました。
- たたきに降りなくても手が届く靴箱
- コート収納
- ポスト
- 傘置き場
- フック
①たたきに降りなくても手が届く靴箱

我が家の玄関収納の、靴箱側の写真です。
みてのとおり、室内です。
わざわざ下足に履き替えなくても全ての靴にアクセスできる作りになっています。
玄関収納を作るうえで、私が真っ先にリクエストしたのは、「たたきにおりなくて良い靴箱」の設置です。
写真はリクシルさんの玄関収納「ラフィス」の施工イメージです。
大変モダンで素敵なデザインですね。
ただ、ご覧になってみてわかるように、たたき側に靴箱がついています。
今まで住んだアパートはすべて、このラフィスのように靴箱がたたき側に備え付けてありました。(もちろんアパートのものはこんなに収納が大きくはありませんが・・・)
たたき側に靴箱があると何が起こるのか。
上がり框から靴箱に届かない問題
例えば外から帰ってきた時の流れを考えてみましょう。
- 外から帰ってきて靴を脱ぎます。
この時点で靴は履いていないので、足は靴下か素足ですよね。
この状態でたたきにはおりたくありません。だって足が汚れますから。
するとどうなるか。 - いったん上がり框に上がりますよね。
で、それから靴を靴箱にしまおうとすると・・・
上がり框から靴箱に手が届きにくい!という事態が発生するわけです。
そのうち上がり框から近くて使いやすい靴箱スペースを、家族で取り合うようになります。
だって上がり框から遠い靴箱を使うには、どうしてもたたきにおりなくてはならないからです。
靴箱スペースには限りがあります。
上がり框から近い場所だけでは、そのうち足りなくなるでしょう。
出かける時の流れも考えてみましょう。
- 出かける時は当然靴は履いてません。
靴下か素足ですよね。
となるとこの状態ではたたきにおりたくありません。だって足が汚れますから。 - でも出かけるには靴を履かなくてはいけないので、靴箱に入っている靴を取り出します。
でも上がり框から届く靴箱の範囲は決まっています。
上がり框から届く靴箱に目的の靴があればいいですが、届かない場所にあった場合は、一度たたきにおりなくてはいけません。
- でもそのまま降りたら足が汚れます。
学校や幼稚園にはあるものが自宅にはない不思議
子どもに「脱いだ靴は靴箱にしまいなさい!」なんて言っても、たたき側に靴箱がある場合はアウト。
だって子どもは素直にたたきで靴を脱いで、脱いだ靴を靴箱にしまいます。
そのあと、たたきにおりた足でそのまま室内に入ってきます。
汚れた足のまま室内に入ってくるので、当然またママに怒られますよね。
はだしで玄関に降りちゃいけません!
じゃあいったいどうすりゃいいのさ?
子どもだけじゃなく大人でもそう思います。
学校や幼稚園は、たたき側に靴箱がある場合、靴箱の下にスノコがしいてありましたよね?

今思えばよく考えられていたと思います。
学校や幼稚園で当たり前にできていることが、こと住宅となるとなぜか、「靴箱の下はたたき」という不思議な構造になるのです。
お客様と家族の動線を分ける
我が家の玄関と玄関収納の間取りです。
家族は靴を脱いで、脱いだ靴を持って赤矢印の方向に進みます。
お客様は靴を脱いだらそのまま緑矢印の方向に進みます。

たたきから直接玄関収納に入れる作りにした結果、靴箱に靴をしまう動作が自然に行えるようになりました。
ダブルアクセスの確保
我が家の玄関収納は、たたき側と廊下側の二か所から出入りすることが可能です。

ダブルアクセスであれば以下のことが可能になります。
- 外から帰ってきたら玄関のたたきで靴を脱いでから玄関収納に上がります。
そのあと脱いだ靴を靴箱にしまえます。 - でかける時は廊下側から玄関収納に入り、靴を靴箱から取り出してたたきに出します。
そのまま玄関収納からたたきの靴を履いて出かけます。 - 家族は常に廊下側から玄関収納を通ってたたき側に出られます。
家族だけの通路を確保することで玄関が常にキレイな状態になり、いつでもお客様を迎えられる状態をつくれます。
ダブルアクセスはとにかく玄関と玄関収納の連携がスムーズです。
ウォークインではなく家族専用の通路として機能するウォークスルーがおすすめです。
玄関収納を設けるのが難しくたたき側に靴箱がある場合は、上がり框を靴箱側に伸ばす、式台を設けるなどして靴箱に素足のままアクセスできる構造にしましょう。
②コート収納

使いやすい玄関収納、2つ目のポイント。
玄関にコート収納を作りました。

間取り的にはこのような位置づけです。

家族のコート、ジャケットをまとめてかけておけます。
さらに来客者の上着類も預かってこちらにかけておきます。
使い心地は大変よく生活導線がスムーズになりました。
出かける時は廊下側から玄関収納に入り、コート収納から上着類を取り出してきて、靴箱から靴を取り出しそのままたたきへ。
非常に自然な流れです。
帰ってきた時はその逆を行えばいいわけです。
写真をみていただくとわかるとおり、コート収納の床に「床下点検口」を設置していただきました。
点検口はどうしても段差ができますので、普段歩く場所にあると意外に不快なのです。
コート収納の下なら普段は足を踏み入れないので不快に感じることがなくおすすめです。
リビングのソファーがコート置き場になっていませんか?
玄関にコート収納がない場合は、コートやジャケットをリビングのソファーの上に投げ捨てたり、ダイニングテーブルの椅子にひっかける、といったことになりがちです。
玄関にコート収納があれば、そもそもLDKに上着を持ち込む必要がないため自然に片付きますね。
家族内で「LDKに上着は持ち込まない」といった運用ルールを決めても、環境がそれに適していなければなかなかルールが守られなくなります。
収納は大きさよりも場所が大事
収納は大きさよりも適材適所にあるかどうかが大事。
玄関のコート収納はそのことを証明してくれています。
③ポスト
建築士さんのアイディアで、玄関収納に素敵なポストを作っていただきました。

廊下側入り口からアクセスし、扉を開けて中の郵便物を取り出します。
郵便物を確認するためにたたきに降りたり、玄関から一度外に出るなどの手間がありません。

郵便物を取り出すのに大変便利です。
子どもも誰かからお手紙きていないかな?と、楽しんで開けることができます。
ただ1点デメリットがあります。
それは気密性です。
あまりにも隙間風が入るので、あとからDIYで隙間シールを施工しました。
ポストは案外風が入ってくるので屋内に直結した場所に作る場合には、隙間対策は必要です。
ポストの隙間風対策については次の記事で解説しています。

④傘置き場

4つ目は傘置き場になります。
傘をポールにひっかけて収納します。
煩雑になりがちな傘もスッキリ収納できます。

あらかじめ造作で傘置き場を作っておくほうが便利です。
靴と傘以外にも、靴箱の棚には車のキーや宅配便が来た時に使うシャチハタ印なども置いてあります。
玄関まわりで使うもの、出かける時に使うものがすべてこちらにまとまっているので、あちこち物を探してまわる手間がなくなります。
⑤壁のフック
最後は「壁のフック」です。
アパート暮らしの時、寝室の壁にはフックがついていて、そちらにバッグ類などをかけていました。
ちょっと恥ずかしいのですがアパート暮らし当時の写真です。
かけまくりですね・・・。

アパートの壁のフックは当時大活躍でした。
壁にひっかけると床にものが散乱することがありません。
トートバッグなどはそもそもの構造的にひっかけて片付けるのがベストですよね。
アパート暮らしでフックの便利さを知った私達は新居にも取り入れました。
アトムのカサール・ウォールスタイル
玄関収納には、建築士さんのすすめでアトムのカサール・ウォールスタイルを上、下にそれぞれつけてもらいました。
フックは幅10mmの「フック10」にしました。
フックを取り付ける場所はフリーなので、幅が許す限り何個でも付けられます。

現在はこのとおりバッグ、リュックサック、帽子などをかけています。


バッグ類なども玄関近くに置き場所がないと、コートやジャケットと同じく、ソファーが定位置、になる可能性もあるわけですね。
うちは玄関収納にフックを取り入れたおかげでバッグがLDKに散乱することがなくなりました。
カサール・ウォールスタイルはとてもスタイリッシュで使い勝手も良いので、提案してくれたことに感謝しています。
玄関収納は、ただ広い棚があればいい、というわけではない
このカサール・ウォールスタイル フック10がついている壁ですが、別にフックにしないで棚にすることもできました。
でもそうしていたらきっと使い勝手が悪くなっていたと思います。
物には全て、保管するための最適な「カタチ」があります。
物の「カタチ」に合っていない収納がいくらたくさんあっても、それは家の面積を無駄に食いつぶすだけ。
壁の一面をフックにしたことで、バッグ類の定位置ができました。
棚にしなくて良かったです。
我が家の玄関収納の唯一の失敗、それは「靴の臭い対策」です。

以上のポイントを抑えたことで非常に快適な使い心地の我が家ですが、ひとつだけ失敗したことがあります。
それは「換気扇」を付けなかったことです。
玄関収納内に採光および換気用としてAPW430のすべり出し窓をつけてもらいました。
たまに換気するのにとても具合がいいです。
しかし窓が開けられない時は靴の臭いがこもります。

今思えば玄関収納にも換気扇を設けて24時間換気をすればよかったと後悔しています。
我が家は湿気取りを考えて、玄関収納の壁は珪藻土塗り仕上げです。
調湿効果は確かにありますが、靴の臭いを緩和してくれるほどの効果はありませんでした。
消臭剤も試してみましたが、完全な対策になっているとはいいがたいです。
意外に靴の臭いは気になるものです。
玄関収納をいつもクリーンな空気にしておきたいかたは、換気扇を付けることをおすすめします。
珪藻土については次の記事で解説しています。

【まとめ】玄関ほど収納が欲しい場所はない

今日の記事をまとめます。
- たたきに降りないで靴箱の靴が取り出せる設計にしたことで、足を汚さず自然な動きで靴を靴箱にしまえます。
その結果、たたきに片付かない靴が散乱することがなくなります。 - 玄関収納は玄関と廊下からダブルアクセス可能が便利です。
家族のみが通る通路を作ることで玄関はいつもキレイに片付きます。
ウォークインではなくウォークスルーがおすすめです。 - コート収納を作ったことで、リビングのソファーがコート置き場にならずにすみました。
- 傘置き場とポストも玄関収納に集約できると動線が整って大変便利です。
- 壁にフックを取り付けたことでバッグや帽子など「ひっかける」のが最適な物たちの定位置を確保できました。物に合わせた収納を作ることがストレスを溜めない秘訣です。
- 湿気や臭いが出る場所なので換気扇は必須アイテムでした。我が家の玄関収納の唯一の失敗です。
これから家を建てるかたは、靴箱周辺には換気扇を設けることをおすすめします。
我が家の玄関収納は2畳ほどのスペースです。
決して広いわけではないですが、以下の要素がうまく噛み合うことによってとても機能的になりました。
こうやってあらためて振り返ってみると、玄関ほど収納が欲しい場所は他にないかも知れません。
最適な収納がなければ、この物たちはたちまち、玄関やLDKや廊下を侵食し始めることでしょう。しかもかなり乱雑なかたちで。
散らからない家の基本は「玄関収納」にあると考えて、自分達にとって最適な玄関収納を作りましょう。
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