- 平屋の脱衣所の実例を見てみたい。
今日の記事はこういった疑問に答えます。

結論から言うと、3.5帖では手狭でした。
洗濯機置き場、スロップシンクを含めて4.5帖以上の広さがあればベストでした。
理由は、LDKの次に、脱衣所は人の出入りが多い場所だからです。
- 3.5帖の脱衣所のレビュー
- 脱衣所の広さは4.5帖以上欲しかった理由
- 脱衣所にあってよかったプラスアルファのもの
私は2018年に平屋を新築しました。
当初の予定では脱衣所は室内物干しを兼ねる部屋として4.5帖取る予定でした。
ところが予算の都合上、減額の対象になり3.5帖(うち0.5帖は洗濯機置き場のため、実質3帖)に減築しました。
結果的にこの減築についてはあまりいい結果を生みませんでした。
建築前に戻れるのなら、他の設備や仕様を落としてでも、脱衣所の4.5帖は死守していたと思います。
今日は我が家の後悔ポイントである脱衣所のレビューをもとに、なぜ4.5帖以上の脱衣所が必要だったのかを考えていきます。
これから家を建てる予定のかたは必見です。
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3.5帖の脱衣所レビュー

我が家の脱衣所です。見えている部分で3帖の広さです。
洗面脱衣所には以下のものがあります。
- 天井には手動のホシ姫サマが3本
- 窓はAPW330ペアガラスの掃き出し窓+高所用窓(電動)
- タオル置き用の可動棚(棚板は3枚)
- TOTO SK7(実験用流し)
- シンク上の棚はekreaの水切パイプ棚
- 計8段の引き出し収納
- 床はコルクタイル
- 6畳用のダイキンエアコン
脱衣所の間取り図です。

洗濯機置き場が左上で、0.5帖あります。
引き出し収納の分があるので、実際に人がたてる床面積としては2帖ほどでしょう。
ルンバが通れる設計

図面の中では、引き出し収納と掃き出し窓の間が狭くなっていますが、実際にはルンバが通れる幅に調整いただきました。
引き出し収納の幅を若干狭めることで、ルンバが入れる幅になっています。
こうすることで引き出し収納と引き違い窓の間にホコリがたまってしまうのを防ぐことができました。
脱衣所の引き出し収納の図面
引き出し収納などを正面からみた図面です。
引き出し収納については少し長くなるので、「脱衣所の収納は造作の「引き出し」にしました」の項目で別途ご紹介します。
洗濯機置き場

0.5帖は洗濯機置き場です。
洗濯機の上部には、ekreaの水切パイプ棚を2段つけてもらいました。
品番は30-2710です。幅600mmのタイプになります。
我が家は縦型洗濯機なので、フタを開けた時に干渉しないよう、下段の高さは1350mmに設定してもらいました。
下段と上段の棚の間は、収納物の高さを考えて300mmにしてもらっています。
ちなみにekreaの水切パイプ棚は建築士さんが提案してくれました。
パイプ棚であればスプレー品をひっかけられるから便利

普段はこんな感じで使っています。
右下のところ、スプレータイプの洗剤がかかっているのがわかると思います。
パイプ棚はスプレータイプの洗剤をひっかけられるのでとても便利。
最近、ワンハンドプッシュのアタックZEROを買いました。
液ダレせずに片手で簡単に計量できて便利です。
ワンハンドプッシュのアタックZEROをかけるにも水切りパイプ棚は適しています。
水切りパイプ棚であれば洗濯用洗剤や柔軟材が液ダレしても、掃除がしやすいというメリットもあります。
洗濯機置き場は意外に物が多いので2段以上がおすすめ

パイプ棚を2段にしたのは、洗濯機まわりは意外に物が多いからです。
うちは以下のものを置いています。
- 洗剤、柔軟剤
- 洗濯ネット
- ドライヤー
- 洗濯ばさみ
- 洗剤の詰め替えパック
上記したような物が洗濯機からすぐ手の届く場所にあると作業がはかどります。
ちなみにうちはパイプ棚2段のさらに上に普通の棚をつけてもらっています。
写真でも少しだけ見えますね。
そちらには普段あまり使わない体重計やピンチハンガーなどを置いています。
3段にしたことで洗濯機上のデッドスペースを全て使い切れました。
洗濯機の給水はお湯も出せるようにするべきだった
洗濯機用の水道は、水だけです。
ここは少し後悔ポイントで、お湯も出るようにしておけばよかったと思っています。
お湯のほうが洗濯物についた皮脂が良く落ちて、ニオイなどの抜けがいいらしく、せっかくならお湯も出せるようにしておけばよかったなと。
洗濯機の下には高さ調節ゴムマットを敷いています

以下2点を目的に洗濯機下にはゴムマットを入れました。
- ルンバを洗濯機下に通すため
- 洗濯機の振動が床に伝わるのを軽減するため
結果的には非常に効果がありました。
高さ調節のゴムマットについては次の記事で解説しています。

脱衣所の照明はダウンライト3個
我が家の脱衣所は赤丸のあたりにダウンライトがあります。

最初はこの2個のダウンライトだけで良いかなと思っていましたが、洗濯機の前に立って作業をすると、ダウンライトの光が洗濯機側に十分届かないことがわかりました。
我が家は縦型の洗濯機なので、上から底が見えないと使い勝手が落ちます。
それで急きょ、建築が始まってから洗濯機の真上にダウンライトを1個追加してもらいました。
おかげさまで夜に洗濯をした時でも、洗濯機上のライトをつければ洗濯機の中までキレイに見えるようになりました。

洗濯機上のダウンライトをつけたところです。
洗濯機の中身や、棚が良く見えます。
洗濯機の中が暗くて見えないと洗濯物の回収忘れにつながることもあります。
フィルター類の掃除や洗濯機の操作自体も、手元が暗いとやりずらいです。
ちょっとしたことですが、我が家のように洗濯機置き場がくぼんでいる間取りでは、照明をつけることをおすすめします。
照明のスイッチも洗濯機の隣にあって操作しやすいです。

スロップシンクはTOTO SK7

スロップシンクまわりの写真です。
シンク上の棚はekreaの水切パイプ棚です。濡れたものを置くのに大変重宝します。
鏡は急遽つけましたが、鏡をつけたおかげでスロップシンク兼、歯ブラシなどを置く家族用洗面としても機能するようになりました。
スロップシンクについては次の記事で解説しています。

わが家は洗面所は別で用意しました。
脱衣所と洗面所を分けたほうがいい理由は次の記事で解説しています。

手動のホシ姫サマを3本取り付け
天井には手動のホシ姫サマが3本ついています。

洗濯物を干すハンガーをひっかけておくのに便利です。
洗濯機から洗濯物を取り出したあとの作業が断然はかどります。
ホシ姫サマは竿を上に移動できるのが最大のメリットですが、わが家の脱衣所は天井高が2300mmなので、上に移動しても洗濯物と人が干渉してしまうため、上への移動はほとんど使っていません。
しかしながら、竿の高さを無段階で調整できる点は、通常のホスクリーンなどにはない利点だといえます。
紐の操作も思ったほど面倒ではないです。
ホシ姫サマについては次の記事で解説しています。

脱衣所には6畳用のエアコンを設置
スロップシンクの上に6畳用のダイキンエアコンをつけました。
本来は洗濯物を乾かすためにつけたのですが、実際には洗濯物を乾かすには部屋が狭すぎたため、もっぱら冬場、お風呂に入る前の暖房用になりました。

断熱性能が比較的高い(Ua値0.6)我が家でも、冬場は無暖房では13℃くらいまで室温が下がります。
お風呂に入るまえと、出たあとのことを考えると、脱衣所に暖房があって本当に良かったです。
お風呂に入るために裸になっても寒さ知らず。
浴室暖房と合わせて、脱衣所のエアコンは我が家の必需品になりました。
セラミックヒーターなどでも代用可能ですが、ランニングコストの面ではヒートポンプで効率的なエアコンに軍配が上がります。
TOTO三乾王の浴室暖房については次の記事で解説しています。

窓は換気用の高所用窓と、掃き出し窓の組み合わせ

窓は南側に面していて、高所用窓と掃き出し窓を組み合わせています。
我が家の洗面脱衣所は南側に面しているため、日射取得を考えてAPW330のペアガラスにしました。
APW330の高所用窓と引違いテラス窓の仕様・価格
窓の組み合わせは以下のとおりです。
種別 | サイズ | 製品名 | ガラス | Low-E | 購入価格 |
---|---|---|---|---|---|
高所用窓 | W1690×H370 | APW330(電動) | ペアガラス | 断熱Low-E | 70,600円 |
引違いテラス窓 | W1690×H2030 | APW330 | ペアガラス | 遮熱Low-E | 58,000円 |
窓の外は、外物干し場です。
外物干し場に出るために掃き出し窓を採用しました。
掃き出し窓の上に高所用窓があります。
脱衣所はなにかと湿気がたまりやすい場所です。
室内物干しとしても活用しているので、換気用窓として開けたままにできる高所用窓は便利です。
高所用窓であれば外から容易に侵入することができないため、防犯の心理面からメリットが多いです。
高所用窓のついては次の記事で解説しています。

脱衣所の床は水気に強いコルクタイル
我が家はキッチン、トイレ、脱衣所の床がコルクタイルです。
お風呂上りにはどうしても床に水滴が飛ぶことになります。
水に弱い床材にしてしまった場合は、カビが生える、床材が腐るなどのリスクがあります。
コルク床については次の記事で解説しています。

脱衣所の収納は造作の「引き出し」にしました

結論から言うと引き出し収納にしたことで脱衣所の使い勝手が何倍も向上しました。
引き出しよりも棚にしたほうがコスト的には減額可能でしたが、それでも我が家は引き出しにこだわりました。
引き出し収納のメリットは3つ
引き出し収納のメリットは3つあります。
- 引き出した時に奥の物まで一括で見渡せる
- ホコリがたまりにくい
- 引き出しの上を作業スペースとして活用できる
引き出しだと奥までいっきに確認できる

一つ目のメリットは、引き出した時に奥の物まで見渡せることです。
よくあるのが単なる棚にしてカゴで整頓するやり方です。
下の写真のような感じですね。

でもカゴは以下の理由で煩雑だと考えます。
- いちいちひとつづつ取り出して中身を確認するのが面倒です。
- 深めのカゴだと収納物が重なってしまい使い勝手が落ちます。
- あまり浅いカゴだと、何個も用意しなくてはならなくなって煩雑です。
- 奥行が長すぎるカゴは奥の物が取り出しにくく実用的ではありません。
我が家の脱衣所の引き出し収納は下記のとおりで、高さ800mmで4段×2列にしてもらいました。

奥行は600mmです。
引き出しの深さは約180mmです。

180mmの深さであれば、畳んだ衣服や下着類をしまっておくのに最適です。
衣服が重なりあうこともないので、引き出せば全面をいっきに見渡せて、どこになにがあるか一発でわかります。
ホコリがたまりにくい
2つめのメリットは、引き出しだと普段は閉めているので中にホコリがたまりにくいことです。
アパートの頃は、複数のカゴを棚に置いて整理していました。
でもこれだと基本、カゴと棚は常にオープンなので、ホコリがどんどんたまっていきます。
脱衣所なので髪の毛などもはさまってきたりして、あまり衛生的ではないんですね。
なので、多少お金はかかっても、長期的な使い勝手の良さを考慮して引き出しにしました。
おかげさまで引き出しにしたことで、ホコリもたまらず清潔に使えています。
もちろんまったく掃除しなくていい、というわけではないです。
引き出しの上を作業スペースとして活用できる
最後3つ目のメリットは、引き出し収納の上を作業スペースとして活用できることです。
厳密にいうと、収納の高さを80cm前後にすれば、引き出しではなく、棚板だけ作ったとしても、作業スペースにはなるでしょう。
しかし以下の理由で現実的ではありません。
奥行を600mm取ると棚として使うには深すぎて奥の物が取り出しにくいのです。

収納の上を作業スペースとして使うなら最低でも奥行600mm以上は必要なので、となるとやはり奥のものが取り出しやすい引き出しのほうが望ましいです。
写真のとおり、このスペースを作業机として使うことができます。
衣服を畳んだり、アイロンをかけたりといった作業がここで行えます。

本当は壁にコンセントがつくはずだったのですが、最終確認の際の行き違いでコンセントがつきませんでした。
私の確認不足だったのですが、ここにコンセントがあればアイロンなどが使いやすかっただろうなという思いがあります。
どうしても必要になったら追加工事をお願いしますが、なんとも悔やまれるところです。
脱衣所の広さは4.5帖以上欲しかった理由

最初にも書きましたが、LDKの次に人の出入りが多い場所だからです。
実際に住んでみると脱衣所は想定していたよりも人の出入りが多い場所であることがわかりました。
主に以下の用途で使いますが、特に子どもがいる場合はけっこう人が密集しやすいのです。
- お風呂に入る時
- 洗濯機を使う、洗濯物を干す
- スロップシンクで洗い物をする、歯磨きなどをする
特に我が家の場合は家族用の洗面所としてスロップシンクが機能しているので、意外に脱衣所に人がいる時間が長いのです。
スロップシンクについては次の記事で解説しています。

また、室内干し部屋としても活用しているため、洗濯物を干す時にも人が私か妻のどちらかが脱衣所にいます。
室内物干しについては次の記事で解説しています。

3.5帖(人がたてる場所は2帖)では、朝、晩が混みあって少し使いづらい
お風呂と洗濯ということで、特に朝と晩が混みあいます。
お風呂に入るのに子どもも含めて家族四人がそろうとかなり狭苦しく感じます。
お風呂上りに以下の作業を4人で行うとギリギリの広さになります。
- 体を拭く
- ドライヤーで髪を乾かす
- ベビーオイルを塗る
- 歯ブラシをする
「あと1帖あればなあ」、と混みあうたびに思います。
これから家を建てる人にアドバイスするとすれば下記のとおりとなります。
脱衣所は人が想定よりも出入りする場所、かつ同時に使う可能性が高い部屋であることをよく認識して、LDKの次に大きな面積を取るようにしてください。
【まとめ】脱衣所は3.5帖でもOKですが、できるだけ広く取ったほうがより良いです

今日の記事をまとめます。
- 想定以上に人の出入りが多く、密集しやすいのが脱衣所です。
できるだけ広く取ることをおすすめします。
私がもう一度家を建てるなら4.5帖はなんとしても死守します。 - 間取りで、ある程度の広さが欲しいところ第一位はLDKですが、第二位は脱衣所であると断言します。
- 引き出し収納は、奥まで見渡せて使いやすい、ホコリがたまりにくい、上面を作業机として使えるといったメリットがあります。
カゴを使って整理するよりも断然使いやすいです。 - 高所用窓、タオル用の可動棚、コルクタイルのおかげで、使いやすい脱衣所になりました。
最低限の大きさとなった我が家の脱衣所。
妥協せずになんとしても4.5帖にしておけばよかったなあと悔やまれます。
3.5帖でも致命的に使いづらいわけではないので、建築費を抑えるという意味ではもちろん良かったのですが、ほんの少しだけ、生活の中でストレスが発生する場所になっているのは事実。
みなさんも私のようにプチ後悔しないよう、脱衣所は間取りの中の脇役ではなく、広さにおいてはLDKの次に大事、くらいの気持ちで検討されることを強くおすすめします。
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- 利用料金は無料。契約義務はないのでいつでもお断りOKです。
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