- 平屋の和室の実例を見てみたい。
- 家を建てる予定ですが、和室って必要ですか?
- 和室のデメリット、メリットを知りたい。
今日の記事はこういった疑問に答えます。
結論から言うと、和室のデメリットは建築費だけです。
必要性は、主に子どもの存在から考えるべきです。
和室の掘りごたつは憧れがありましたが、後悔している人が多いことがわかり採用には至りませんでした。
- 和室レビュー
- 和室のデメリット
- 和室が必要だと感じた3つの理由
私は2018年12月に平屋を新築しました。
新居を建てるうえで、いるいらないの話題に上ることが多い「和室」。
日本人ですから畳のもつ風合いに心惹かれるのも当然です。
今日の記事は我が家の和室をご紹介しながら、和室のデメリットとメリットをみていきます。
これから家を建てるかたで、和室を作ろかどうか悩んでいるかたは必見です。
こんな疑問をお持ちのかた、多いですよね。
「とりあえず住宅展示場に行ってみよう」もアリですが、展示場の家は豪華すぎてリアルサイズの住宅イメージがつかめないばかりか、平屋のある展示場はほとんどありません。
わざわざ展示場に行かなくても、資料請求サイトを使えば、一度に複数社に資料請求が可能。自宅にいながら様々な住宅メーカーの魅力を比較検討できます。
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平屋の和室レビュー
わが家の和室をご紹介します。
和室の天井はシナベニヤです。
LDK側からみた写真です。
天井はシナベニヤになっています。
ライトはダウンライトが4つと、常夜灯が1つ。
我が家で天井がシナベニヤなのは和室だけです。
和室の窓はAPW430大開口スライディングとAPW330高所用窓の組み合わせ
和室の窓は2種類です。
APW430の大開口スライディング
下がAPW430の大開口スライディングです。
掃き出し窓とは違い、引き違いではなく、右側だけが開くタイプになります。
引き違いではないため、気密性が非常に高いのが特徴です。
ハンドル部分の写真です。
ハンドルを左に倒して引くと、開くことができます。
トリプルガラスでは重さをそれほど感じることなく、スムーズに開けることができます。
APW430の大開口スライディングの値段は62,000円でした。
少々値ははりますが、抜群の断熱性と気密性、そして操作のしやすさが魅力です。
APW330(真空トリプルガラス)の高所用窓
大開口スライディングの上に見えるのはAPW330の高所用窓になります。
真空トリプルガラスを採用しました。
主に防犯性を考えて、高所用窓を採用しています。
換気をするときに非常に便利です。
APW330の高所用窓(電動)の値段は86,000円でした。
電動のため開閉操作もスイッチひとつでOK!
高所用窓については【APW330高所用すべり出し窓レビュー】開閉はチェーンより電動がおすすめ次の記事で解説しています。
和室の窓の断熱性能については【平屋の実例】サーモスXで後悔?結露は?【APW330/430と比較】次の記事で解説しています。
和室とLDKの間は3枚引き戸で仕切っています。
和室とLDKは3枚の引き戸で仕切ることが可能です。
引き戸があることで、LDKの一時的に見せたくないものなどを和室に放り込んだりできます。
また、寝室として使う場合にも、引き戸を閉めることで、部屋にLDKの明かりを遮ることが可能です。
LDKはカーテンが遮光ではありませんので、夜でもわりと外の明かりが室内に入ってきます。
和室には簡易的な神棚を設置。
上のほうに見える棚は、神棚として使うために取り付けてもらいました。
白くなっている部分はアクリル板で、中廊下に光を届けるために取り付けてもらいました。
神棚については【内覧会】【平屋の実例】和室の神棚レビュー【新築に神棚は必要だったのか?】で解説しています。
中廊下については【平屋の実例】暗い廊下を明るくする方法で解説しています。
和室の壁紙はサンゲツTH9006
和室の壁紙はサンゲツTH9006にしました。
ベージュで落ち着いた雰囲気になります。
表面に少しだけ凹凸のある感じがとても高級感があり、我が家の壁紙で一番気にいっています。
壁紙については【平屋の実例】3種の壁紙レビュー【サンゲツスーパー耐久性・消臭】で解説しています。
和室の収納
和室の収納です。
幅は900mm程度。押し込むとマグネットでくっつくプッシュラッチ式の両開きの扉です。
扉は木製なので、和室の雰囲気になじんでいます。
収納の中です。
上に棚があります。主に5月人形など、年1,2回しか使わないようなものを入れます。
和室の収納を側面からみた図面です。
下の段は700mmです。中段は1100mmにしています。
1100mmにしたのは、シングル布団をまるめて縦に収納することを想定しています。
将来的に和室を寝室として使う可能性は否定できないため、やはり簡易的にでも寝具の収納スペースはあったほうがいいと考えました。
布団収納は円筒形のものを建てて入れると便利かなと考えています。
今の状況はこんな感じです。
主に子どものおむつ在庫などを入れていますが、スペース的にはまだ余裕がある状態です。
和室のカーテンはベージュ
和室のカーテンはベージュ系にしました。
レースとのごく普通の組み合わせです。
壁紙もベージュで、収納や天井も木製なので、全体的に落ち着いた雰囲気になっています。
高所用窓と、下の大開口スライディングの窓のカーテンを分けることはしませんでした。
実際に使ううえでは問題はありませんでした。
カーテンを閉じたまま高所用窓を開けても、ある程度は風がカーテンの下から抜けてきます。
カーテンについてはカーテン選びで失敗しないために注意する2つのポイント【おすすめの色・遮光等級の選び方実例】で解説しています。
和室にはピクチャーレールも備え付けました。
LDKから見て対面の天井には、ピクチャーレールを設けました。
将来的には、子どもの習字などを額に入れて飾ってもいいかな、なんて考えています。
和室と習字は相性抜群ですよね
ほかにはモノクロの写真なんかも映えそうです。
和室の床は小上がり収納にはしませんでした。
建築士さんから「和室の床はLDKより一段上げて、収納にしませんか」という提案がありました。
1段上げることで和室の床に腰かけてLDKの人と団らんする、といった使い方もできるとのこと。
たしかに腰かけるのは楽しそう、と思いましたが、この提案についてはお断りさせていただき、LDKから続くフラットな床としていただきました。
理由はルンバの存在です。
わが家は時短の家づくりがメインテーマのため、できるだけ広範囲にルンバが使用できることが基本としてあります。
段差ができてしまうと、ルンバが到達できる範囲が狭まってしまうため、小上がりを作ることはやめました。
ルンバについては【平屋の実例】平屋とルンバは相性抜群で解説しています。
和室に掘りごたつも一瞬憧れましたが後悔している人が多いのでやめました
アパート暮らしのころ、最初はリビングにこたつをおいて夫婦で暖まっていました。
その時は、「将来、家を建てたら掘りごたつもいいよね」なんて話をしていましたが、子どもが生まれてからはこたつはふとんの洗濯の手間など、色々とデメリットがあり、使わなくなりました。
高気密高断熱の家で寒さをあまり感じなくなったことで、こたつの必要性がさらに低下したことも大きな要因のひとつです。
掘りごたつの後悔については【和室】後悔・失敗ポイント8選で解説しています。
和室のデメリット
和室を作ることのデメリット。
それは建築費が高くなることです。
特に平屋の場合は影響が大きい。
床面積が増える=建築費が上がる
平屋の建築費が2階建てと比べて高くなる主な原因は床面積の広さです。
床面積が広がれば基礎、天井の面積も大きくなるためその分建築費がかさみます。
できるだけ安く平屋を建てるには床面積を抑えることが大変重要。
数坪違うだけでも数百万単位で予算は変わってきてしまいます。
そんな中で、絶対に必要な部屋か?と言われれば答えはノーな「和室」。
ただでさえ建築費が高くなりがちな平屋に和室は贅沢ではないか?
私達も最初は大変悩みました。
一番最初の要望シートにもはっきりと「和室はいるかいらないか迷い中」と書かれていたくらいです。
ただなんとなく、「畳でゴロゴロしたい」では、理由として不十分な気がして、もっと違うところに予算を振り分けたほうがいいのではないかという考えが頭をよぎります。
このあと述べるとおりメリットもありますので、予算が許せば和室はあったほうが便利ですが、絶対に必要か、と言われると住む人の価値観で変わってくるものでしょう。
和室用の面積がとれないなら、LDKの一部を畳コーナーにする、といった手もあります。
和室を必要だと感じた3つのメリット
和室があってよかったなと感じた理由は以下の3つです。
- 子育てしやすい(特に赤ちゃん)
- 布団を直に敷ける
- 家族構成が変わった場合の予備室の確保
それぞれ深掘りします。
(1)子育てしやすい(特に赤ちゃん)
新居に引っ越してきてしばらくは、妻と次男(引っ越し当時は0歳)は和室で毎晩一緒に寝ていました。
理由はキッチンから近いのでミルクを作ってすぐに持っていくことができるからです。
これがキッチンから遠い主寝室や子ども部屋だったらと思うと少しゾッとします。
だって、ミルクは熱湯で溶かして、そのあと哺乳瓶ごと冷水で冷やす必要があるのです。
一度の冷水ではなかなか素早く冷えないため、何度か水を交換する必要があります。
LDKの隣に和室があることで子育て導線がとてもスムーズになります。
奥さんへの負担も考えると和室の存在はなくてはならないものだったと言えます。
ミルク以外を考えても、キッチン近くで子育てができるのは忙しい母親にとっては何かと便利なものです。
(2)布団を直に敷ける
ふとんを直に敷けるのも和室ならではメリットです。
フローリングの洋室では、床に直に布団を敷くと、ふとんと床の間に湿気がこもってカビが発生するリスクが高いです。
一回でも布団をフローリングに直に敷いて寝たことがある人は、すぐにわかると思います。
その点、畳であればフローリングよりは通気性がいいため、毎日布団をたたむようにして、敷きっぱなしにしない限りは、畳がカビるようなことはありません。
使い方が特に決まっていない予備室としての部屋に、ベッドを常設するわけにはいきません。
ふとん用のスノコを置いておくのも、使用頻度を考えるとあまり適しているとは言えませんね。
その点、和室は畳なので、ふとんを敷くことに気軽に対応することができます。
(3)家族構成が変わった場合の予備室の確保
3つ目の理由は、子どもの数が変わった場合の予備室としての機能です。
私達の平屋は、夫婦の主寝室ひとつと、子ども部屋を2つ用意しています。
ごくごく一般的な間取りでしょう。
子どもが二人だった場合は、これでOKです。なんの問題もありません。
ただ、この先、3人目が欲しい、となる確率はゼロではありません。
そうなった場合に、3人目の子どもにあてがう子ども部屋はどうするのか?という問題が発生します。
そうなった場合には、主寝室を子ども部屋として明け渡し、私達夫婦は和室に逃げる予定です。
【まとめ】和室は万能なユーティリティープレイヤー
- 和室を作るデメリットは建築費が高くなることです。
必要性を感じなければ作らなくても問題ありません。 - 和室に掘りごたつは良さそうですが、調べてみると案外デメリットも多く後悔しているかたもいるようですので慎重に。
- 子育てするのにキッチン近くに和室があるのは、実際には大変便利でした。
- 布団を直に敷いてもカビにくいことも和室のメリットです。
- 将来、家族構成に変化があった場合の夫婦の予備室として機能することを期待しています。
和室が必要かどうかは、結局子どもの存在が左右するといっていいでしょう。
こうやって見てみると、和室は家の中で複数のポジションをこなすことができる、まさに「万能なユーティリティプレイヤー」です。
いる、いらないが活発に議論されるということは、「他の部屋のように1つの用途が決まっていない部屋」なのだということです。
様々な局面に対応できるユーティリティプレイヤーである和室。
皆さんも予算が許せば、LDKに近接した和室を作ってみることをおすすめします。
普段は気が付きにくいですが、いざという時に頼れる万能さを新居にもたらしてくれるでしょう。
こんな疑問をお持ちのかた、多いですよね。
「とりあえず住宅展示場に行ってみよう」もアリですが、展示場の家は豪華すぎてリアルサイズの住宅イメージがつかめないばかりか、平屋のある展示場はほとんどありません。
わざわざ展示場に行かなくても、資料請求サイトを使えば、一度に複数社にカタログ請求が可能。自宅にいながら様々なハウスメーカー・工務店の魅力を比較検討できます。
詳細は平屋のカタログを一番簡単に集める方法をご覧ください。
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みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。
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