私が「家づくりノート」にまとめた要望が実際にはどの程度実現したのか?
以下の14項目で答え合わせをしてみました。
- 階数、間取り全体
- 庭、駐車場
- 玄関・勝手口
- 収納、納戸
- キッチン
- ダイニング
- リビング・書斎
- 窓
- 浴室
- 脱衣所・物干し
- 洗面所
- 寝室
- トイレ
- その他設備
要望一覧と実際にできた家の答え合わせ
要望・コンセプト、できた家の成功点、失敗点をご紹介します。
階数、間取り全体
要望・コンセプト
- 階段の上り下り、階段の掃除の手間をなくすために平屋にする。
- ルンバを最大限活用するためにも段差がない平屋が良い。
完成したわが家の成功したポイント
- 無事に当初の予定通り平屋が完成!ここだけは最初に絶対平屋にすると決めていましたので、最後までブレずに貫けました。
JUN段差がない生活は最高に安全で便利です。
完成したわが家の失敗したポイント
- 洗濯機と寝室が近かった。
- 土地は眺めの良さより形を優先すればよかった。
脱衣所と寝室が近いため、夜に洗濯機を回すと少し響きます。
眠れない、ほどではないですが、やっぱり気になりますね。
共働きで昼間に洗濯ができない人は、寝室と洗濯機はできるだけ離すことをおすすめします!
土地は夜景が一望できる眺めの良い変形地を選びましたが、機能性で考えると四角や長方形の土地のほうが便利ですね。
「子どもが巣立つと2階が使われなくなる」という話はよく聞くので、平屋は、長く住むにはとてもコスパが良いと感じます!
庭、駐車場
要望・コンセプト
- 手入れが最小限になるように、庭は人工芝にする。
- 駐車スペースは夫婦の車2台にプラスして、来客対応用に最低もう2台分は確保する。
- 最低1台は、荷物の出し入れがしやすい駐車場を確保する。
- 雨の日に濡れずに車に乗り降りできる屋根付き駐車場を作る。
完成したわが家の成功したポイント
- 予定通り人工芝を敷きました。手入れの必要が少なく、常にキレイな緑!
- 駐車スペースは4台分を確保。詰め込めば6台まで対応可能な点は土地が安い田舎ならではです。
- 勝手口直結の屋根付き駐車場を1台分確保!荷物の出し入れ、雨の日の乗り降りが格段にアップしました。
完成したわが家の失敗したポイント
- 使っていない庭の面積が広くて雑草の処理が大変!
- 砂利敷きの駐車場は雑草がすぐに生えてくる
- 屋根付きではない駐車場に照明がなくて夜は真っ暗
無駄な土地があると雑草との戦いになります!
6月~9月あたりがピークで、除草剤、防草シートがかかせません!
田舎暮らしにとって駐車場の使い勝手は家の満足度に大きく左右します。
毎日の車での移動が必須なら、荷物が出し入れしやすくて、できれば屋根付き駐車場を確保することをおすすめします!
玄関・勝手口
要望・コンセプト
- 物や人の出入りがしやすい広めのスペースを確保する。
- 荷物の出し入れの際に開けたままにできるように、ドアは引き戸にする。
- 子どもの自転車、コート、バッグ類、帽子、スリッパ、ベビーカー、スキー、スノーボード、子どものプールなどを出し入れしやすい収納場所を確保する。
- 家族分の靴が収納できる容量、玄関のたたきにおりなくても使える下駄箱を用意する。
完成したわが家の成功したポイント
- 広めの玄関にできました。ベビーカーが入っても靴を履く動作に影響なしです。
- 玄関も勝手口も引き戸になりました。開けたままにしておくのが簡単で、子どもが誤って手をはさむリスクも最小限です。
- 勝手口側に土間収納を確保しました。大物が収納できる便利な場所です。
- ダブルアクセス可能な玄関収納は、わが家の収納の要となりました。たたきにおりなくても靴を取り出せます!
完成したわが家の失敗したポイント
- 引き戸は気密性が低くて対策に苦労した。
- 玄関収納に換気扇を付けなかった。
- 玄関収納の窓は高所用窓にすればよかった。
玄関収納は靴を置くのでニオイがこもりやすいです!換気扇、換気窓の形状をもっと慎重に決めればよかったです!
外と中をつなぐ重要な接点である玄関と勝手口。広さや収納は成功しましたが、気密性と換気という空気の流れを考慮しきれなかったところが悔やまれます。
わが家の玄関については次の記事で解説しています。
収納、納戸
要望・コンセプト
- 扇風機、5 月人形など季節物がしまえるスペースを確保する。
(スーツケース、ふとん、扇風機、加湿器) - どうしてもスペースが足りなくなった場合に備えて、「外物置」を追加で置くスペースも考慮しておく。
完成したわが家の成功したポイント
- スーツケースや扇風機は土間収納の棚で保管できています。ふとんについては納戸の棚に保管しています。今のところは問題ない感じです。
- 外物置については北側にスペースがあるので、そちらに置くことを検討しています。
- 田舎で土地が余ったので、そちらにも物置や自転車置き場などの設置が可能です。
完成したわが家の失敗したポイント
- リビングまわりにもう少し収納があったほうが良かったです。
子どものおもちゃ、学校の道具類を置く場所が厳しい感じですね。
収納スペースは多いほうが良いと思いますが、なんでも突っ込める物置部屋やロフトの設置については私は否定的。結局は片づけないと死蔵物が増えると思うからです。ただ、リビング収納はもう少しあったほうがよかったかもとは思います。
わが家のクローゼット、土間収納については次の記事で解説しています。
キッチン
要望・コンセプト
- 物が片付くようにパントリーを確保。
- 料理が捗るようにワークトップが広いキッチンにする。
- 疲れを軽減するためにワークトップの高さは妻の身長に合わせる。
- 生ゴミの処理がしやすいように生ゴミ処理機が置ける場所をあらかじめ確保する。
- 周囲が汚れないように生ゴミ処理機はシンクから近い場所に置く。
- 食器洗いにかける時間を最小限にするために最大サイズの食洗機を導入する。
- 買ってきた食材を車から運び入れるための、最短の動線を確保する。
- 洗い物をしやすくするためセンサー付きの自動水栓にする。
- 掃除がしやすいIHヒーターにする。
完成したわが家の成功したポイント
- 土間収納にパントリーを確保しました。
- キッチンのワークトップは十分に広く、高さも88cmに設定して使いやすいです。
- シンク下を空洞にして生ゴミ処理機とゴミ箱の置き場を確保しました。
- 食洗機は大容量のミーレを導入! 月に15時間くらいの食器洗い時間がゼロに!
- 食材は駐車場→勝手口→キッチンの動線を確保。
- キッチンの水栓はタッチレス水栓のナビッシュを採用しました。浄水もタッチレスで出てくるので超便利です!
- 掃除のしやすさを優先してIHにしました。
完成したわが家の失敗したポイント
- シンクと冷蔵庫の距離が離れてしまった!
- IHはグリルレスにして収納スペースを取ればよかった!
- IHのトッププレートの色を黒にすればよかった!
間取り的に仕方なかったのですが、冷蔵庫とシンクが離れてしまったので、野菜を洗う時などの導線が延びました・・・。他のデメリットはIHの色とグリルを使わなかったことくらい。
キッチンハウスのおかげでほぼパーフェクトな仕上がりです!
キッチンハウスをすすめてくれた建築士さんに感謝!
わが家のキッチンについては次の記事で解説しています。
ダイニング
要望・コンセプト
- 来客があった時に全員が腰かけられるダイニングテーブルを用意する。
完成したわが家の成功したポイント
- キッチンハウスの大型ダイニングテーブルを設置!大きいので大人数でご飯を食べるのもノンストレス!大きさも良かったのですが、キッチンハウスのダイニングテーブルは耐久性も抜群で子どもが何をこぼしてもへっちゃらなところがさらに良いです!
- 建築士さんの提案でフロアコンセントをつけてもらいましたが、これが鍋やお好み焼きをするときに大活躍!
- ペンダントライトは傘に埃がたまる、子どもぶつかって危ないかも、という理由でやめましたが正解でした!
キッチンハウスのダイニングテーブルは大活躍!
忘れがちですがダイニングテーブル付近にコンセントは必須です!必ずつけることをおすすめします!
わが家のダイニングについては次の記事で解説しています。
リビング・書斎
要望・コンセプト
- iPhone の充電場所を確保する。
- テレビまわりの掃除がしやすいように壁掛けにする。
- パソコン作業がしやすいように書斎を用意する。
完成したわが家の成功したポイント
- iPhoneの充電場所はキッチンのニッチで対応しました。
コンセント付きニッチはとても便利です! - テレビは念願の壁掛けに!テレビ台がないので掃除が超ラク!
- 書斎はキッチンのとなりに確保しました。飲み物を取りにいきやすい最高の立地です。
完成したわが家の失敗したポイント
- すべり出し窓ではなく、高所用窓にすればよかった。
書斎の窓は開けないので、棚にしたほうがよかったです・・・。 - リビングは収納スペースが若干足りないかなという感じです。子どものおもちゃが片付きませんね。リビングの収納は特に要望をださなかった結果です・・・。
リビングは壁掛けテレビくらいで他には具体的な要望を出さなかったので、わりとオーソドックスな仕上がりになりました。
子どもが小さいうちはおもちゃや学校の道具など、意外に収納が必要なので考えておいたほうが良かったです。
キッチン隣の書斎はコーヒーなどをすぐに淹れられて便利!テレワークも難なくこなします。
わが家の書斎については次の記事で解説しています。
窓
要望・コンセプト
- カビ発生と掃除頻度を下げるために結露しにくい窓にする。
完成したわが家の成功したポイント
- 窓はYKKAPのAPW330と430、リクシルのサーモスXを採用したので、結露とは無縁の家となりました。
特にトリプルガラスの威力はすさまじく、窓が比較的多い我が家でもUA値は0.6、冬場寒くないです!
完成したわが家の失敗したポイント
- すべり出し窓ではなく、高所用窓にすればよかった。
窓に関してはかなり断熱性にこだわりました!
北、東、西にはAPW430を配置して冷気をシャットアウトしています。
暖かい家が良いなら樹脂窓はマスト!アルミサッシとは雲泥の差があります。
お金をかけても損をしない設備の代表格です。
浴室
要望・コンセプト
- 掃除の手間が減らせるように陽当たりのいい場所に配置する。
- 冬でも寒くないように暖房を入れて風邪を予防する。
完成したわが家の成功したポイント
- お風呂はセオリーに反して南側に設置しました!これが大成功。
お風呂がカビにくいことはもちろんですが、脱衣所も南にきたことで、洗濯干しの動線も最短になったのです。 - 浴室の窓も最大サイズにして明るいお風呂になりました。
- 浴室暖房もつけたので、冬場のヒートショック防止も完璧です!
- 三乾王の衣類乾燥は、共働きのいまは毎晩使う必須設備になりました。
お風呂についてはデメリットなし。パーフェクトです。
お風呂を南側に持ってきたことが我が家の間取りの最大の特徴です!
南に持ってくるべきは寝室よりお風呂です!
お風呂については次の記事で解説しています。
脱衣所・物干し
要望・コンセプト
- 下着類をしまう場所をあらかじめ作る。
- 部屋干しする場所を確保する。
- 洗濯機から外物干し場への動線を最短にする。
- ふとんを干す場所を確保する。
完成したわが家の成功したポイント
- 下着類を収納する引き出しを造りつけました。
- 脱衣所を南側に持ってこれたおかげで、外物干しまでの動線は最短!
- ふとん干しはオリジナルのスチールパイプを外物干し場に設置していただききました。
完成したわが家の失敗したポイント
- 部屋干しする場所は、残念ながら確保できませんでした!脱衣所で乾かすのは人の導線を考えても無理がありました。
一応浴室は衣類乾燥機能がついているTOTO三乾王がついているので、乾かすことはできるのですが、、、。
砂と花粉の影響でほとんど外干しができないことが判明したわが家。
いつか外物干し場をサンルーム化したいですね。
脱衣所については次の記事で解説しています。
外物干し場については次の記事で解説しています。
洗面所
要望・コンセプト
- タオル、洗濯洗剤やシャンプーなどの在庫を保管しやすい収納スペースを確保する。
- 節水のために自動水栓にする。
完成したわが家の成功したポイント
- 大きなミラーキャビネットで生活感がありません。
- 洗面所には引き出し収納も確保しました!
洗剤などは大型の詰め替え品もそのまま入れられて便利。
引き出しはパッと見て全体を判別できるのがいいですね。 - 洗面所は自動水栓にしました。おかげで子どもが手洗いするのもラクラクです。
ミラーキャビネットのおかげで生活感がなく気にいっているスペースです。
トイレ用の手洗い場としても機能しています!
わが家の洗面所については次の記事で解説しています。
寝室
要望・コンセプト
- 夜寝る時も安全に開けたままにできる窓を作る。
完成したわが家の成功したポイント
- 寝室には高所用窓を設置しました。開口部も狭く、高い位置にあるため、開けたまま寝ても恐怖心はありません。
完成したわが家の失敗したポイント
- トイレを隣につくってしまったので、水を流す音が夜気になります。
寝室、和室、子ども部屋に高所用窓を設けたおかげで、夜に窓を開けることへの抵抗はほとんどありません!
平屋と高所用窓の相性は抜群に良いです!
睡眠の妨げになるので、トイレや浴室などの隣に寝室はできるだけ避けましょう。
わが家の寝室については次の記事で解説しています。
トイレ
要望・コンセプト
- 床掃除がしやすいトイレ。
- トイレ用品の収納がしやすいトイレ。
完成したわが家の成功したポイント
- トイレにはTOTOレストパルFを採用。
便器が床から浮いているので床掃除が抜群にやりやすいです。 - レストパルFは収納スペースも大きいため、いつもすっきり片付くトイレになっています。
完成したわが家の失敗したポイント
- すべり出し窓ではなくて、高所用窓にすればよかった。
トイレはレストパルFを採用したことで不満がすべて解消しました。
トイレ掃除はできるだけラクにしたい、収納スペースを確保したい、というかたはレストパルFをおすすめします。
わが家のトイレについては次の記事で解説しています。
その他設備
要望・コンセプト
- オール電化で光熱費を下げる。
- 照明のオンオフの手間を減らすために人感センサー付き照明を使う。
- 体調を崩して病院にかかる頻度を減らすために、高気密高断熱で夏涼しく冬暖かい家にする。
完成したわが家の成功したポイント
- オール電化にしたおかげで光熱費を下げられています。
- 太陽光発電を後付けで載せたので昼間の電気代は約3割削減できています。
- 人感センサーを廊下やトイレなどにふんだんに取り入れました。
スイッチ操作のわずらわしさから解放されたい人は、積極的に人感センサーを取り入れましょう。 - 高気密高断熱については、Ua値0.6、C値0.8というなかなかの高性能住宅になりました。
冬寒くなく、夏涼しい=光熱費も節約できるということです。
床下エアコンも組み合わせたので、不快な暖房の風もありません。
高気密高断熱住宅は、一度住んでしまうと病みつきですね。
健康が一番大切なので、高気密高断熱にはおしみなく予算を投じることをおすすめします!
太陽光発電も電気代削減、売電による住宅ローン軽減に絶大な効果がありますので、後付けでもいいので設置をおすすめします!
わが家の太陽光発電については次の記事で解説しています。
【まとめ】コンセプトが曖昧なところがことごとく後悔ポイントになる現実
こうして答え合わせをしてみると、なんとなくのイメージとか、過去の経験から得た常識みたいなものが家づくりの邪魔をしていることがわかります。
たとえば我が家の場合、以下の考えが結果的に後悔ポイントを生んでいます。
- 「すべり出し窓」は当たり前に感じますが、実は我が家にはまったく適さない選択でした。
書斎、玄関収納、トイレはすべて高所用窓が正解でした。
平屋であることもありますが、すべり出し窓は本当に開ける機会が少ないです。
防犯上も安全で、手が届かない場所を有効に活用できる高所用窓は本当に便利なので、もっと採用しなかったことが悔やまれます。 - 脱衣所は3帖ほどのスペースですが、室内干し部屋も兼ねるというマルチな発想は間違いでした。
部屋干し部屋を確保する!というコンセプトがブレなければ、独立した部屋、あるいはサンルームを用意できたはずなんです。ここは「まあ脱衣所に物干し竿つければなんとかなるかあ」という曖昧さが生んでしまった後悔ポイントです。
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