新築後悔183選

【窓】後悔・失敗ポイント12選【大きな窓は暑い?!】

窓の失敗・後悔・失敗ポイント12選【注文住宅の間取りと設備】
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実際に家を建てた人、リフォームした人が、窓で後悔したポイントを知りたい。

 

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

 

 

私は2018年12月に平屋を新築しました。

1年以上住んでみると、やはり後悔・失敗ポイントというのは出てくるものです。

今日の記事ではわが家の窓の後悔・失敗ポイントを1つご紹介します。

さらにネットや雑誌でよくみる窓の後悔・失敗ポイントについても11個取り上げたいと思います。

この記事の内容
  • 私が建てた平屋の窓の後悔・失敗ポイント
  • ネットや雑誌でよくみる窓の後悔・失敗ポイント11選

 

これから家を建てるかたで、窓で後悔したくない人はぜひ参考にしてみてください!

私が建てた平屋の窓の後悔・失敗ポイント

後悔

最初に私が建てた平屋の窓の後悔・失敗ポイントをご紹介します。

  • すべり出し窓ではなく、高所用窓にすればよかった

 

 

すべり出し窓ではなく、高所用窓にすればよかった

わが家の窓の後悔・失敗ポイントは、「ワークスペース、玄関収納、トイレにすべり出し窓を採用してしまったこと」です!

すべり出し窓については住み始めるまで、まったく問題視はしていませんでした。

ところがいざすべり出し窓を使ってみたら以下のデメリットがあることに気付きました。

  • 案外大きく開く(最大60度)ので、開けたままにしておくのは防犯上のリスクが高い。
  • 窓を開けてから内側の網戸を毎回閉める操作が面倒。
  • 窓を開けてから網戸を閉める間に虫が浸入するリスクがある。

 

対して、和室や脱衣所などに入れたAPW330の高所用窓(電動)が超絶便利!

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換気用の窓であれば別に手が届く高さにしなくてもよかったわけです。手が届く場所は、すべり出し窓ではなく収納にしたほうが使い勝手が良かったかも・・・。

ワークスペース、玄関収納、トイレのすべり出し窓は、全部、高所用窓にすればよかったと後悔しています。

  • すべり出し窓は、換気目的で付けると意外に不便です。
  • 換気用窓なら手が届かない高さでも問題ないので高所用窓が適しています。
  • 手が届く高さは窓ではなく収納棚にしたほうが有効活用できます!

ワークスペース、玄関収納、トイレを高所用窓にすればよかったと思う理由は以下の記事で解説しています。

>>【平屋の実例】ワークスペース(書斎)のレイアウト実例

>>【平屋の実例】玄関収納でこだわった5つのポイント【下駄箱・コート掛けなど】

>>【平屋の実例】掃除がしやすい大きな窓のあるトイレ

 

 

 

 

ネットや雑誌でよくみる窓の失敗・後悔・失敗ポイント9選

トイレの間取りで後悔している人

続いて、家づくりの雑誌やネットでよくみる窓の後悔・失敗ポイントを12個ご紹介します。

 

 

 

(1)窓の大きさと配置がバラバラで外観がダサい

戸建ての外観
窓は内側からしか配置を考えなかったけど、家ができあがってみて外からみたら統一感がなくてなんだかダサイ・・。

窓というと、光の入り方や、風が通り抜けるかなど、室内側からの視点で確認しがちですね。

しかし、家の外観に対しても大きな影響があるのが窓です。

縦や横のラインがそろっていない、デコボコな感じの配置になると、新築なのになんだかダサくなる可能性があります。

よくある一般的な戸建て住宅は、「壁の真ん中に引き違い窓」が多いと思います。
引き違い窓は便利ですが、外観がどうしても他の家と似てしまい、急に没個性的な印象になります。

 

名著「間取りの方程式」には、ありきたりの外観にならないための窓の配置方法について、たくさんのヒントが書かれています。

そのうちのひとつをご紹介します。

第二法則「窓は中央を外す」

窓は壁面の中央ではなく、「上下左右のコーナーに寄せて配置する」。こうすると、隣り合う壁面や天井面にも光が回り、部屋全体が明るくなります。窓を取り囲む壁面が減るので、視線の抜けもよくなります。

引用:「間取りの方程式」P.128

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実際の紙面には窓をコーナーに寄せた場合の図や、実際の建築事例の写真も掲載されています。
なるほど、窓をコーナーに寄せるとおしゃれなだけでなく、部屋が明るくなり、視線の抜けもよくなることがわかります!

 

  • 窓は縦のライン、横のラインを揃えてると、スッキリした外観を実現できます。
  • 窓をコーナーに寄せると、視線が抜けて開放感もあがり、おしゃれ度もアップ。
  • 窓の配置については「間取りの方程式」がとても参考になるので、ぜひご一読を!

 

(2)窓を多くしすぎて断熱性能が落ちてしまった

窓が多いリビング
日当たり優先で窓を多く設置したけど、断熱性能が全体的に落ちてしまい寒い家になってしまった・・・

明るい家がほしいと思い、窓を増やしたところ、家自体が寒くなってしまって後悔するパターンです。

 

引用:https://www.lixil.co.jp/lineup/window/s/mazumado/

 

上図はリクシルさんのサイトで紹介されていたものです。

  • 住宅の熱の出入りは、夏の冷房時で73%、冬の暖房時で58%からというデータを示している図になります。
  • 夏冬で平均すれば、なんと65%は窓から熱が出入りしていることになります。
  • 断熱というとみなさん外壁や床などの断熱材をイメージするかたが多いと思いますが、実は窓からの熱損失が一番大きいのです!
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6割以上の熱が窓から逃げてしまうという事実。やはり窓の数が多くなると断熱性能を上げるためのハードルが上がることになります。

では、どのくらいの窓面積が適正なのでしょうか?

岡田八十彦さんの著書「家づくりのセカンドオピニオン」では、家の面積に対して20~30%程度が適正であると書かれています。

窓の面積で快適性が変わる

窓面積率(床面積比)の適値

窓が大きいと熱が逃げる量が増え、逆に窓が小さすぎると室内が暗くなる。グラフから、窓の最適な面積は家の面積に対して20~30%程度であることがわかる。

引用:家づくりのセカンドオピニオン P.67

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明るさと断熱のバランスを考えると30%を超える面積の窓は設けないほうが良さそうです。

 

わが家の場合:窓は多いですがトリプルガラスなどを採用したおかげでUA値0.6はキープできました。

LDKの間取り図
わが家のLDKをみてもらうとわかるとおり、窓の面積はかなり広いほうです。
それでもトリプリガラスのAPW430サーモスXを導入したおかげで、UA値については0.6ということで、ギリギリZEH(ゼッチ)基準をクリアしています。

おかげさまで非常に明るい平屋ですが、同時に断熱性能も確保できていて快適です。

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窓面積を広くして明るさを求めるなら、断熱性能の高い窓を組み合わせるようにしましょう!
  • 家の熱の出入りは65%が窓から!
    窓が多いといくら壁に分厚い断熱材を入れても寒い家になりやすいです。
  • 窓をたくさん設置するなら、トリプルガラスの樹脂窓など断熱性能の高い窓を組み合わせることをおすすめします。
  • わが家は省エネ地域区分5の地域ですが、UA値0.6のZEH基準で十分快適です!
  • 断熱性能は高いほど良いですが、例えばUA値0.2などを目指すと、当然お金もかかります!基本はZEH基準クリアを目安に窓の性能を決めましょう。

 

 

 

 

 

 

(3)引き違い窓を増やしすぎて気密性が落ちてしまった

引き違い窓
便利かなと思って引き違い窓ばかりにしたら、気密性が低くて隙間風が入りやすい家になってしまった・・・

引き違い窓は出入りにも使えたりして便利。

しかし引違い窓は構造上、密閉性が低いので、熱の移動が起こりやすいのです。

例えばサーモスXのトリプルガラス。リクシルさんのカタログによると熱貫流率に以下の差があります。

窓の種類 熱貫流率〔W/(㎡K)〕
縦すべり出し窓(グレモン) 1.11
単体引違い窓 1.42
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約2割くらい、引違い窓のほうが熱を通しやすい。

窓のカタログにのっている熱貫流率は、ほとんどの場合もっとも高断熱な「すべり出し窓」の値が書かれています。
引違い窓の場合、すべり出し窓に比べて1~2割は断熱性能が落ちると考えておきましょう。

さらに気密性が落ちるということは、音も通しやすいということです。

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道路に面した側を引違い窓にすると、外を走る車の音などをうるさく感じる可能性が高いです。

 

 

わが家の場合:リビング、脱衣所、子ども部屋に引違い窓を設置

わが家はリビングはサーモスX、脱衣所と子ども部屋にはAPW330の引違い窓を設置しました。

中でも一番、冬に冷気を感じる引違い窓が子ども部屋。

寝ていると窓際がひんやりするのがわかります。

子ども部屋1の窓の立面図
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冬は暖かい部屋で寝たい、という人は、寝室に大きな引違い窓の設置は避けたほうが良いです。
  • 引違い窓はすべり出し窓に比べて、同じ製品だとしても熱貫流率が1~2割劣ります。
  • 暖かい部屋を作りたい時は、極力引違い窓は使わないほうが良いでしょう。

引違い窓を使った部屋については次の記事で解説しています。

>>【平屋の実例】子ども部屋【4.5畳×2部屋】

>>【平屋の実例】3畳洗面脱衣所のレイアウト【スロップシンクは必須!】

>>【平屋の実例】23畳LDK【リビング・ダイニング・キッチン】

 

 

 

(4)窓を増やしすぎて壁がなく、家具がおけない

窓が多いリビング
とにかく明るい家!と考えて窓をたくさん作ったら、壁がなくなって家具が何もおけない・・・

明るい家に憧れて窓を作りすぎると家具などが置けないという副作用があります。

名著「片づけの解剖図鑑」にも以下のとおり壁面の大切さが語られています。

壁面

大きな窓は、たよりない。

家を建てるには土地が必要です。では、モノを収納するのに、土地ならぬ床が必要かといえば、必ずしもそうではありません。モノの収納に必要なのは床、ではなく壁だからです。壁がなければ、テレビもキャビネットも本棚も、何ひとつ満足に置けません。

「片づけの解剖図鑑」P.22より引用

要するに窓を増やすほど収納面積は減るということになります。

「片づけの解剖図鑑」では、結論として以下のとおり書かれています。

と、いうわけで・・・
窓か壁かで迷ったら、迷わず壁にしてください

「片づけの解剖図鑑」P.25より引用

 

 

わが家の場合:リビングは窓が大きすぎたかも・・・

LDKの間取り図

リビングの失敗・後悔・失敗ポイント11選【注文住宅の間取りと設備】でも書きましたが、リビングは写真のとおり窓が大きく、壁があまりとれませんでした。

明るくはなりましたが、トレードオフで収納スペースが少なくなりました。

子どものおもちゃや学校の道具を置くには、もう少し壁と収納スペースがあったほうがよかったです。

  • 窓の前には家具などは置けません。
    窓が多く壁が少ないと家具や収納を置く場所に困るかも知れません。
  • 明るい家は気持ちいいですが、窓を設けすぎるのも考え物。
    明るさと収納スペースのバランスを取りましょう。

 

(5)隣の家の窓の真正面に窓があり、たまに目が合って気まずい

窓からのぞく猫
隣の家の窓の場所を確認しなかったら、窓同士が合い向かいになってしまった!たまに目が合ってお互いストレス・・・。

写真のように猫だったらまだかわいらしい・・・とはならないかも知れない、「隣の家の窓問題」。

窓を開けるたびに隣の人と顔を合わせる生活は相当なストレスです。

たぶんお互いに気を使い、最悪の場合は、お互いに窓を開けなくなる生活が待っています。

家を建てる時は、自分の家の窓と、隣の家の窓の位置はよく確認してから計画しましょう!

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基本的には後から建てたほうが、先に住んでいる人に恨まれることになりますよ・・・

わが家の場合:田舎なので隣の家とは距離があります

わが家は田舎なので、隣の家とは離れています。

窓を開けるたびに目が合う問題は皆無。

しかし、リビングの窓は道路からよく見えるので、車から見られている感は強いです。

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お金ができたらフェンスをつけて道路からの視線を防ぎたいです。
  • 隣の家の窓の位置は、家を建てる前に確認しておきましょう。
  • 図面ができ上ってきたら、必ず隣の家の窓との距離感、位置を確認しましょう。
  • くれぐれも窓が隣の家と真正面同士にはならないように!

わが家のリビングの窓の後悔ポイントについてはリビングの失敗・後悔・失敗ポイント11選【注文住宅の間取りと設備】をご覧ください。

 

 

(6)玄関に窓を設けなかったら、暗い玄関になってしまった

暗い玄関
玄関に窓を設けなかったので、昼間でも暗い・・・

玄関に窓をひとつも作らないと、かなり暗い玄関になります。

暗い玄関ははっきり言って気が滅入ります!

私が社会人になって1件目に住んだワンルーム、5件目に住んだシャーメゾンは、玄関まわりにまったく窓がなかったため、昼間でも完全に暗闇でした!

玄関が暗いと以下のデメリットがあります。

  • 昼間でも靴を履くのに照明をつける必要がある
  • 来客者のかたの印象が悪い

玄関ドアにスリット窓が入るタイプもありますが、採光がどの程度取れるのかは事前によく確認しましょう!

例えば下記はリクシルさんの玄関ドアですが、中央に細いスリット窓があります。
このくらい細いスリット窓の場合は十分に採光が取れないことも考えられるので、ドアの横に窓を設けるなどの工夫についても検討しましょう。

リクシルの玄関ドア

わが家の場合:大きく窓を取ったので北側ですが明るい玄関に

玄関の間取り図
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ご覧のように大きな窓をつけてもらったので北側ですが抜群に明るいです。

暗い玄関はアパート暮らしの時に懲りていたので、要望通りの明るい玄関ができて満足です!

  • 暗い玄関は、さあ出かけようとなった時に、案外気持ちが滅入るものです。
  • 玄関が暗いと、昼間から照明をつけるようになり、靴を履くのも苦労します。
  • 小さな採光窓を設けるなど、多少なりとも光を取り入れられる工夫をしましょう。

わが家の玄関については【平屋の実例】玄関引き戸のデメリット【気密性は?】をご覧ください。

 

 

(7)階段を登り切った2階に窓がなく、常に薄暗い

暗い階段
階段に窓を設けなかったら、登り切ったところが常に暗くて怖い・・・

2階建ての階段に窓を設けなかった場合の後悔・失敗ポイント。

多いパターンとしては、家の中央に階段を設けたケース。
間取り的に窓が取りにくく、暗くなりがちです。

大人はまだいいですが、小さい子どもの場合など、怖くて寄り付かない、なんてことにも・・・。

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間取り的に階段の壁に窓を設けるのが難しい場合には、下の写真のように天窓を設けるのもおすすめです。
階段の天窓

わが家の場合:平屋だから階段はなし!

平屋なので階段はありません。

そのため階段の採光で悩むことはありませんでした。

その代わり、平屋の場合は中廊下が暗くなりがちなので、そちらは対策を施しています。

  • 階段にも窓を設けないと、2階に登るときに暗くて怖い思いをします。
  • 家の中央に階段あって窓が作れない場合は、トップライトの設置がおすすめです。

 

 

 

 

(8)採光と通風が目的の窓はスリガラスにすればよかった

スリガラス
外からの視線が気になって、常にカーテンを閉めている窓ができてしまった。最初からスリガラスにしておけばよかった・・・。

窓は設置する場所によって目的が異なります。

「住まいの解剖図鑑」では家の開口部には4つの目的があると書かれています。

4つの目的

開口部は何のためにあるのか、あらためて整理してみましょう。
そもそも、開口部の目的とは何でしょうか・・・

通行
まず、あなた自身が
「通りたい」。
ごもっともです

視認
窓の外を
「見たい」
「眺めたい」
「確かめたい」。
いいですね

採光
太陽の
「明るさ」が
ほしい。
そうですよね

通風
「風を通したい」
「外の音を聴きたい」。
そんなときもあるでしょう

何を通すか
ここにあげた4つの目的はすべて「何を通すか」です。このうちのどれに「通過の許可」を与えるか、それを選択して組み合わせることが、さまざまな開口部をかたちづくる第一歩になるのです。

出典:住まいの解剖図鑑 P.123

このうち、例えば「採光」と「通風」を目的とする窓であれば、「視認」は必要ありません。
「視認」が必要ない窓は、透明である必要はなく、型ガラスやスリガラスにして視線を遮ったほうが都合がよいことがあります。

窓を作る目的を明確にしておくと、外からの視線が気になって後悔する、といったことはなくせます。

 

わが家の場合:玄関、玄関収納、トイレ、浴室、寝室はスリガラスです。

わが家は玄関、玄関収納、トイレ、浴室、寝室の5か所をスリガラスにしました。

  • 玄関は採光目的のFIX窓です。
    開口部としては非常に大きいので、外から丸見えになるのを防ぐためにスリガラスにしてもらいました。
  • トイレと浴室はわかりやすいですね。外から見られるのは基本的にNGな場所だからです。
  • 玄関収納の窓も主な目的は採光と通風なので、ガラスが透明である必要はありません。
     逆に透明だったら、玄関から家の中をのぞかれそうで気持ち悪い!

寝室については、窓の先は隣の家の駐車場です。
特に「眺めたい」景色ではないので、スリガラスにして大正解でした。

 

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寝室のスリガラスです。採光はバッチリですが、外からの視線は完全に遮ってくれます。
  • 「視認」の目的がない窓は最初から型ガラスやスリガラスにしておくと、外からの視線を意識する必要がなくなってストレスがありません。
  • 型ガラスやスリガラスにしておくと、カーテンやブラインドで視線を遮る必要がないので、カーテン操作のわずらわしさがなくなるうえに、窓回りがスッキリします。

スリガラスを採用した箇所については次の記事で解説しています。

>>【平屋の実例】主寝室【6畳】

>>【平屋の実例】掃除がしやすい大きな窓のあるトイレ

>>【平屋の実例】玄関引き戸のデメリット【気密性は?】

 

(9)採光のために大きな窓を設置したけど、直射日光が入りすぎて暑い

眩しい
採光のための大きな窓を作ったけど、直射日光がキツい・・・

軒や庇なしで南側に窓を作ってしまった場合に多い後悔です。

直射日光が家の中に入ると、室温が急激に上昇します。
冬場はまだいいですが、悲惨なのは夏!

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エアコンでガンガン冷やす必要があり、電気代が爆上がりするうえに、不快な暑さに耐え続けなくてはいけません。

松尾和也さんの著書「ホントは安いエコハウス」のP.109には以下の記述があります。

庇が全く無い場合、なんと647Wもの熱量が入ってくることになります。
もともと暑くてたまらない夏において、窓がコタツになっているのです。

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夏の窓際にコタツがあったらそりゃ暑いわ!!

夏の直射日光が家の中に入ってくるのを防ぐには軒や庇が超重要。

夏暑い家が絶対に嫌だ、という人は、軒や庇を必ず作るようにしてください!

軒や庇の効果については【平屋の実例】夏涼しく冬暖かい家の作り方【軒がポイント】で解説しています。

 

わが家の場合:深い軒で正午前後はとても涼しい。夕方の西日はちょっとツラい。

LDKの軒

わが家は約1300mmという深い軒のおかげで、夏の正午前後の直射日光が室内に入ってくることは一切ありません。
とても涼しく、快適に過ごすことができます。

ただし、太陽の高度が下がる夕方は、西日が容赦なく室内まで入ってきます。
リビングとワークスペースは西側に大きな窓があるため、どうしても西日を防ぎきることができません。
夕方の時間帯だけは、エアコンの設定温度を2~3℃下げる必要があります。

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軒の重要性を実感するとともに、西側にはできるだけ窓を作らないほうが夏は快適に過ごせることを痛感しています。
  • 夏の直射日光は647W!コタツと同じ熱量です!
    夏、暑い部屋で過ごしたくないなら、軒か庇で日差しを遮りましょう!
  • 夏の西日は軒や庇だけでは防ぎきれません。
    そもそも西側には窓をできるだけ設けないことが、夏を涼しく乗り切るためには重要です。

 

 

(10)ケチって2階をアルミサッシにしたら水滴がしたたるほど結露した

結露
予算が足りず、1階だけ樹脂窓にして、2階はコストダウンのためにアルミサッシにしたらメチャメチャ結露した・・・。こんなことなら他の予算を削ってでもオール樹脂窓にすればよかった・・・

コストダウンのために安価なアルミサッシを採用してしまい、結果的に結露が大量発生して後悔するパターンです。

結露を放っておくとカビが生えてきて健康にもよくありません。

窓の結露を防ぐために最も効果的な対策はAPWシリーズなどの樹脂窓にすること。

しかし樹脂窓は値段が高いです。
家全体となると樹脂窓とアルミサッシでは数十万~数百万単位でコストが変わってきます。
樹脂でもアルミでも、見た目的にはほとんど変わらない窓は、予算が足りなくなった時にまっさきに減額対象になる可能性が高い箇所でもあります。

しかし!省エネルギーの観点からみた場合、安易に安いからアルミサッシで・・・という選択はヤバいです!
アルミは熱を非常に通しやすいので、暖房費、冷房費がかさむことになります。

JUN
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住み始めてからの電気代アップ、健康リスク増大を考えると、アルミサッシで初期投資を抑えたとしても、ランニングコストが増えるので意味がありません!

結露による健康被害については、【「だん」05 2019Winterレビュー】家事楽の間取りと高断熱住宅を知りたいかた必見で解説しています。

 

わが家の場合:オール樹脂と、樹脂+アルミハイブリッドの窓で結露知らず!

わが家が採用した窓は以下のとおり。

  • リビングの大きな掃き出し窓はリクシルのサーモスX(内側樹脂、外側アルミのハイブリッド窓)
  • リビング以外はすべてYKKAPの樹脂窓APW330とAPW430
  • 開口部の中では唯一、勝手口にアルミ製の引き戸「コンコード」を採用

今の平屋に住むまでに借りた賃貸アパートはすべてアルミサッシでした。

とにかく結露が酷くて本当に嫌だったので、窓だけは絶対に妥協しないと決めて新築に臨みました。

お金はかかりましたが、効果は絶大!おかげさまで寒暖差の少ない快適な家になりました。

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健康に毎日暮らせることを考えると、樹脂窓ほどコスパが良い投資はないと断言します!
  • 絶対にアルミサッシを採用するのはやめましょう。長く住むことを考えるとお金をドブに捨てているようなものです。
  • いまどき、アルミサッシをすすめてくるハウスメーカーや工務店がいたら、そこで家を建てること自体を考え直すべきです。

 

 

(11)トイレ・浴室に大きな窓を設置したら寒くなった

窓のあるトイレ
換気、採光のためにトイレに大きな窓を設置したら、トイレが寒くなってしまった・・・
入浴後に湿気をできるだけ早く取りたかったので、換気しやすい大き目の窓をつけたら、すごく寒いお風呂になってしまった・・・

トイレや浴室に窓をつけなければよかった!という後悔です。

トイレ・浴室の窓は「いる派」と「いらない派」がけっこう分かれます。

  • いらない派の主張
    トイレや浴室には普通、換気扇がついているため、換気目的だけと考えると窓は必要ない。採光はおしゃれな間接照明でカバーする。
  • いる派の主張
    不浄な場所であるトイレ、湿気がたまる浴室が密室空間になるのは嫌。自然の風を取り入れたい。
    太陽光が入らない暗いトイレ、浴室は閉塞感がある。

「いらない派」の人はいいのですが、問題は「いる派」の人。
採光・通風目的で窓付きトイレ、浴室を作り満足かと思いきや、住んでみたら窓から冷気が入ってきて寒い・・・と後悔するパターンです。

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トイレに長くこもる人にとっては寒さはツラいですね。寒い浴室はヒートショックのリスクもあります。

 

わが家の場合:明るいトイレ・浴室を希望したので窓は大きいですが、APW430採用で寒さ対策しました

わが家のトイレと洗面所の間取り図

わが家のトイレの大きいです。

夫婦で「暗いトイレ」は絶対に嫌!だったので採光を最大限確保しました。

お風呂についても同様に、TOTOサザナでとれる最大サイズの窓を設置しました。

浴室の立面図

明るいのは好きだけど寒いのは嫌!ということで、トイレも浴室もYKKAPのトリプルガラス樹脂窓「APW430」を採用。
北海道でも使われる高性能な樹脂窓のおかげで、寒さを最小限に食い止められています。

  • トイレや浴室に大きな窓は、寒くなるリスク大!
    暖かさを最優先するなら、窓なしが正解です。
  • 採光が欲しい、自然風で換気したい人は窓が必要ですが、高性能な樹脂窓で寒さ対策をしましょう。
  • わが家はトリプルガラスのAPW430のおかげで、底冷えするような寒さは感じずに済んでいます。

 

まとめ

以上、窓のよくある後悔・失敗ポイントをご紹介しました。

明るい家がよい人は窓をたくさん設置しよう、と考えると思います。

しかし窓が増えれば断熱性能は下がります。
暑さ寒さへの対策も同時に考えておかなくてはなりません。

大きな窓、たくさんの窓を設置するなら、断熱性能の高いトリプルガラスを採用したり、夏の直射日光を効果的に遮る軒の設けるなどの工夫が必要です。

JUN
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最高、断熱とうまくバランスを取りながら理想的な窓について検討してみてください!

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。