平屋の実例

【平屋の実例】APW430/330のすべり出し、FIX、引き違い窓の断熱性能をチェック【トイレ・脱衣所・バスルーム】

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  • バスルームやトイレの窓にAPWを採用したら実際にはどのくらい暖かいの?
  • 窓の開き方の種類によっても断熱性能に違いはある?
  • ペアガラスとトリプルガラスの実際の性能差はどのくらい?
  • 部屋の用途に合わせて、窓の種類、ガラスを選択したほうがいい?

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

 

 

 

結論から言うと、トリプルガラスとペアガラス、窓の種類によってもちろん断熱性能に差がありますが、APW330と430のどちらも十分高性能のため、致命的に寒い、といったことはありません。

それよりも、使う部屋に合わせて最適な製品を選択することが重要です。

 

本記事の内容
  • バスルーム、脱衣所、トイレのAPW330と430の窓温度を計測
  • バスルーム、脱衣所、トイレに採用した窓の種類とその理由

 

私は2018年に平屋を新築しました。

私が建てた平屋の窓は、以下4種類の製品が使われています。

  1. YKKAP [APW330](ペアガラス)
  2. YKKAP [APW330](真空トリプルガラス)
  3. YKKAP [APW430]
  4. リクシル [サーモスX](ペア&トリプルガラス)

今日の記事ではこの中から、バスルーム、脱衣所、トイレに採用したAPW330と430の温度を実際に測ってみた結果をご紹介します。

さらにそれぞれの場所になぜこの窓を選んだのかの理由もご説明します。

これから家を建てるかたで樹脂窓選びに頭を悩ませているかたは必見です。

JUN
JUN
窓のリフォームを検討中のかたは次の記事が参考になりますよ。

 

バスルーム、脱衣所、トイレのAPW330と430の窓温度を計測

APW330と430はどちらも非常に高性能ですがやはり違いはあります。

 

【バスルーム】APW430の縦すべり出し窓+FIX窓の温度を測定

向かって右側がFIX窓、左側が縦すべり出し窓です。

製品は両方ともトリプルガラスのAPW430になります。

窓全体の大きさは幅1565mm、高さ970mmです。

 

我が家はカビを最大限防ぐためにバスルームが南にあります。

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計測時の条件は以下のとおり。
まだ日の出前です。

  • 時刻:5:39
  • 外気温:1℃(床下エアコンのアプリで確認しました)
  • 脱衣室の室温(湿度):11.7℃(45%)

    室温計は机の高さで計測しています。
    外気温との差は約11℃ほどかと思います。

 

窓の表面温度を計測してみました。

最初にFIX窓の下框。

10.7℃。

次に窓。

11.4℃。

室温とほぼ変わらないです。

 

参考に壁も測ってみました。

12.9℃。計測場所が高いせいもありますが室温計よりも高い値になりました。

 

続いて縦すべり出し窓の下框。

こちらは9.9℃。

やはり開口部分があるためFIX窓よりは冷たくなるようです。

次に窓。

10.2℃。やはりFIX窓に比べると若干低いですね。

 

参考にほっカラリ床も測ってみました。

13.1℃です。けっこう暖かいのは基礎断熱のおかげでしょうか。

 

【脱衣所】APW330の引き違い窓

続いて脱衣室の引き違い窓を計測。

引き違い窓の下框は7.9℃。

やはりペアガラスでこれだけ低い位置だとだいぶ冷たくなりますね。

 

次に窓です。9.1℃。

トリプルガラスよりも断熱性能は劣りますが、その差は1℃程度なのでAPW330のペアガラスも十分に高性能なことがわかります。

 

 

【トイレ】APW430のすべり出し窓とFIX窓

続いてトイレです。

上がFIX窓、下がすべり出し窓です。

 

 

バスルームと脱衣所とは別の日に計測しました。

外気温は-0.1℃、湿度51%です。寒い!

室内は写真のあたりに室温計を置いて図りました。

トイレ内は8.7℃、湿度45%でした。

 

まずはすべり出し窓の下框を計測。

7.6℃。

窓は8.8℃。室温とほぼ変わらず。

 

壁は10.9℃でした。

室温計が8.7℃だったので、やはり窓の近くは壁に比べて外気温の影響を受けやすいということですね。

ちなみに我が家の壁の断熱材はセルロースファイバー120mmです。

 

 

続いて上部FIX窓の上框は9.7℃。

窓は10.3℃でした。やはり高い位置は暖かいです。

 

計測結果まとめ

まとめます。

場所 製品 外気温 内気温 フレーム
バスルーム APW430
FIX
1℃ 11.7℃ 10.7℃ 11.4℃
 

バスルーム

APW430
すべり出し
1℃ 11.7℃ 9.9℃ 10.2℃
バスルーム 壁と床 1℃ 11.7℃ (床)
13.1℃
(壁)
12.9℃
脱衣所 APW330
引き違い
1℃ 11.7℃ 7.9℃ 9.1℃
トイレ APW430
すべり出し
-0.1℃ 8.7℃ 7.6℃ 8.8℃
トイレ APW430
FIX
-0.1℃ 8.7℃ 9.7℃ 10.3℃
トイレ -0.1℃ 8.7℃ (壁)
10.9℃

 

計測まとめ
  • トリプルガラスであるAPW430は室内温度とほぼ変わらない暖かさをキープしています。
  • APW330のペアガラスは430に比べると性能が低いのですが、引き違い窓という気密性がとりにくい形状を考えると十分高性能であると言えます。
  • 樹脂窓は全体的に外気温よりも10℃ほど暖かいです。これがアルミサッシだとおそらくフレームの温度は2℃以下で、結露が凍る勢いでしょう。
    樹脂窓の暖かいは素晴らしいです。
  • 計測位置の高さによる差が激しいです。
    計測場所が床に近くなるほど室温自体が低いので窓もどうしても低く計測されます。
    高低差を考えると正確な比較はできていないと思われます。
    バスルームやトイレの樹脂窓の温度を実測した結果として、おおよその目安として参考にしてください。

 

 

バスルームやトイレに採用した窓の種類とその理由

日射取得を優先するか、断熱性能を優先するかで使い分けています。

 

バスルームの窓をトリプルガラスにした理由

入浴時の寒さを考えればバスルームは窓なしが最強に暖かいのですが、我が家はバスルームを南側にしたため窓がなければせっかくの日光を取り入れることができません。

昼間の日光を最大限取り入れるために、あえて一番大きなガラスを入れてもらいました。

実際、昼間はサンサンと光が降りそそぐので、カビの防止に多いに役立ってくれています。

お風呂場独特の湿ったカビくささも皆無です。

 

また、南面なので日射取得だけを考えればセオリーは日射取得率が高いペアガラスの選択なのですが、以下の理由でトリプルガラスを選択しました。

  • バスルームのためあとからカーテンなどで断熱を付加できないこと。
  • 冬の夜の入浴時に寒くなるのを最大限防ぐため。

 

トリプルガラスにしたことで、昼間の日光を取り入れながら、入浴時の寒さも最大限防いでくれています。

やはり冬のお風呂が寒いのは厳しいので、バスルームはペアガラスにしなくてよかったと思っています。

ちなみにAP430はLow-Eガラスが遮熱と断熱の2パターンから選べますが、日射取得を考えて断熱Low-Eにしています。

脱衣所の窓をAPW330ペアガラスの引き違い窓にした理由

脱衣所から外物干し場に出られるように引き違い窓が必要でした。

また、ペアガラスにしたのは南からの日射取得を考えてのことです。

脱衣所にはホシ姫サマもついているので、室内物干しとしても一部利用しています。

そのため日射取得がわりと重要です。

 

トイレの窓をAPW430にした理由

我が家のトイレ

トイレは北側に面しているので非常に寒くなりやすい場所です。

そのため断熱性能を最優先するためにトリプルガラスのAPW430にしました。

北側で日射熱は期待できないため、Low-Eガラスも断熱性能が高い遮熱タイプを選択しています。

 

すべり出し窓だけではなく、上部にFIX窓を加えてたのは暗いトイレが嫌だったからです。

明るいトイレにしたいというのは建築プランの最初から存在した夫婦そろっての要望でした。

窓のサイズは幅が730mm、高さはFIX窓が493mm、すべり出し窓が770mmあります。

これだけ大きいと北側であっても一日中安定して外の光を取り込めます。

おかげ様で写真のとおり、昼間はダウンライトが全くいらない明るいトイレとなりました。

 

JUN
JUN
すべり出し窓にしたのは換気を考えてのことですが、今は少し後悔しています。

それは、上はFIX窓ではなく高所用窓をつけて換気窓とし、下がFIX窓がよかったということです。

これだけ大きいすべり出し窓になると、換気のために開けるのには開口部が広くなりすぎて、平屋の窓としては防犯上少し怖い印象です。

今から建て替えられるのであれば、絶対に高所用窓+FIX窓にすると思います。

なぜ高所用窓が良いのかは【平屋の実例】平屋でも窓を開けて寝られる【1階寝室の防犯窓】でまとめています。

【まとめ】樹脂窓の種類は適材適所で組み合わせましょう

今日の記事をまとめます。

まとめ
  • APW430と330は、どちらも断熱性能が非常に高く、冬の寒さを軽減してくれます。
    よほどの寒冷地でもなければAPW330ペアガラスで十分暖かい家が作れる印象です。
  • APW430のトリプルガラスは、我が家の場合だと、壁に近い断熱性能を発揮してくれました。
    寒いのが苦手な人は、予算が許せば北、東、西の窓にはトリプルガラスで遮熱Low-EのAPW430を採用すると良いと思います。
    カーテンなどであとから断熱を付加できない(しない)バスルームやトイレに採用するのもいいでしょう。
  • 冬場の日射取得を考えると、我が家の脱衣所のように、南に面した窓はペアガラス+断熱Low-Eの組み合わせがベターです。
  • APW430は非常の高性能なのですがバリエーションが少ない点だけは注意が必要です。

樹脂窓は確実に寒さを防いでくれます。
アルミサッシの家にしか住んだことがない人は、本当にびっくりするはずです。
実際私がそうでした。

JUN
JUN
費用はかかりますが、健康のこと、冷暖房費のことを考えると、長い目でみれば窓にこだわるのはコスパ抜群です!

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YKKAPの樹脂窓出典:YKKAPウェブサイト

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさんの後悔のない家づくりの参考になれば幸いです。