平屋の実例

【平屋の実例】コルクタイルは後悔する?【洗面、トイレ、キッチンの床に3年使用した結果】

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  • 水回りに適した床材は?
  • キッチンの床はダイニングと同じフローリングで大丈夫?
  • 家の中で床材を変えるべき場所はどこ?
  • コルクタイル床を実際に使っている人の口コミを聞きたい。経年劣化についても知りたい。

 

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

結論から言うと、水回りの床材には圧倒的に「コルク」が適しています。

理由は水に強い素材だからです。

 

 

 

本記事の内容
  • コルクタイル床の実例
  • 3年使ってみた結果
  • コルクタイルのデメリット
  • コルクタイルを床材に使うメリットとは?

 

私は2018年12月に平屋を新築しました。

私が建てた平屋の床はナラのフローリングですが、以下の3か所だけコルクタイルを採用しています。

  1. トイレ
  2. 脱衣所
  3. キッチン

その結果、とてもメンテナンス性の良い家を作ることができました。

掃除の手間を軽減できる家づくりをしたいかたは必見です。

 

 

コルクタイル床の実例

我が家の下記3か所に採用したコルクタイル実例をご紹介します。

  1. トイレ
  2. 脱衣所
  3. キッチン

 

(1)トイレ

我が家のトイレの写真です。

浮いているトイレ、レストパルFとコルクタイルを組み合わせることで最高にメンテナンス性がよいトイレを作ることができました。

 

子どもが場外ホームランしても大丈夫。

強化ウレタン仕上げのコルクタイルはおしっこを吸い込むこともなく、ぞうきんでひと拭きすればOKです。

 

実はTOTOには汚れに強い「ハイドロセラ」という床があります。

TOTOウェブサイトより引用

 

こちらでもよかったのですが、トイレのほか、脱衣所とキッチンの床を揃えることを優先してコルクタイルを採用しました。

 

(2)脱衣所

脱衣所はこんな感じです。

スロップシンク、浴室、洗濯機があるため、床が水にさらされる可能性が家の中で一番高い場所です。

実際、お風呂のたびに子ども達が床を容赦なく水で濡らしますが、今のところダメージはゼロ。

水がしみるどころか目立った傷すらありません。

また、お風呂上りなどは子どもが濡れたままの足でふざけて遊びだすと、滑って転倒することもしばしば。

コルクであればある程度弾力性があるので、転倒時のケガのリスクを低減してくれます。

 

(3)キッチン

キッチンの床もご覧のとおりコルクタイルです。

実はキッチンの床は、当初はリビング・ダイニングと同じナラのフローリングにする予定でした。

しかし建築が進むにつれて現場を見学させていただいているうちに、妻から「キッチンはシンクの水や油はねがあるから、無垢材のフローリングじゃないほうがいいんじゃないの」と提案があり、急遽変更となったのです。

また、アパート暮らしのころはキッチンマットを敷いていたのですが、キッチンマット自体がずれる、洗濯が面倒、と感じてもいました。

 

私達がキッチンの床材の変更をお願いしたのは、すでに子ども部屋のほうから床張りが開始されていたタイミングでした。

私達の無茶なお願いを快く引き受けてくれた建築士さんと施工会社さんに感謝です。

この時無理を言ってコルクタイルに変更していなかったら大変なことになっていました。

暮らし始めてすぐに気づくのですが、実はキッチンが家の中で一番、コルクタイルが必要だった場所だったのです。

 

食材や生ゴミがキッチンの床に与えるダメージ

先日、朝ごはんを作っているときに、手が滑って生卵を落としてしまいました。

とうぜん卵は割れて、キッチンの床はドロドロに・・・。

でも強化ウレタン仕上げのコルクタイルであれば全くダメージはありません。

ぞうきんで拭きとれば、何事もなかったように元通りになります。

ほかには濡れた生ゴミを捨てる時に、誤って床に落としてしまうこともあります。

もしダイニングと同じナラのフローリングにしていたら、キッチンの床は食材や生ゴミで相当なダメージを受けていたと思います。

無垢材は風合いがいいのですが、メンテナンスが大変。

水濡れを繰り返した場合は、床が腐り始める、といったことにもなりかねません。

 

コルクタイルを採用するとキッチンの生産性が爆上がりします

前述したとおり、キッチンマットを敷いて床を保護するといった方法もありますが、見た目があまりよろしくないことに加え、掃除の手間が確実に増えます。

キッチンマットは大きくてかさばるので、洗濯するのも乾かすのもとても大変です。
(実際アパート暮らしのころはキッチンマットの洗濯で大変苦労しました・・・)

キッチンマットの下にもホコリやゴミがたまるので、それ自体もあまり衛生的ではないですよね。

食べ物を扱うキッチンはなるべく清潔にしておきたいもの。

だから余分なものは置かないのが一番いいのです。

 

コルクタイルを採用したことで掃除は以下の2点で済みます。

  1. 掃除機をかける
  2. 汚れが気になる場所があればぞうきんで拭く

上記の作業を1週間に1度くらい行えば基本的にはOK。

これだけ簡単だと、掃除すること自体のモチベーションも上がります。

 

ナラフローリングとコルクタイルの境目

キッチンのコルクタイルと、ナラフローリングの境目の写真です。

思ったよりも違和感はありませんでした。

 

キッチンのメンテナンス性向上を考えた場合には、床材に陶磁器のタイルを使用するケースもあるでしょう。

たしかにおしゃれなタイル張りは、キッチンの見た目も美しくしてくれます。

ただしタイル張りの場合は目地が汚れやすく掃除もしにくいといったデメリットがあります。

 

我が家も、キッチンについてはコルクタイルを採用した場合の見た目が心配でした。

建築士さんも、「LDKの中でキッチンの床だけをコルクにすると結構違和感が出るので、嫌がるかたもいるのが事実です」とおっしゃっていました。

でも実際にコルクタイルを採用してみて思ったのは、写真のとおり、全然許容範囲だった、ということです。

それほど違和感を感じることはなく、メンテンナンス性の向上を考えれば非常に良い選択だったと思います。

 

メンテナンス性だけを考えれば塩化ビニール樹脂製のクッションフロアも選択肢としてはありますが、素材感は安っぽいと言わざるおえません。

特に我が家はアイランドキッチンですので、クローズドなキッチンに比べればお客様の目に触れる機会も多いです。

リビング、ダイニングがせっかく無垢のフローリングなのに、キッチンがビニールのクッションフロアでは少々残念ですよね。

そういった意味でも、メンテナンス性と、見た目の美しさ、自然素材の風合いの良さを兼ね備えたコルクタイルは、ベストな選択のひとつだと思います。

 

コルクタイル床を3年使ってみた結果の写真

脱衣所のコルクタイル(3年経過) トイレのコルクタイル(3年経過) 3年経過したキッチンのコルクタイル床

写真は、住み始めてから3年経過した時点のコルクタイル床です。

上から、

  • 脱衣所(お風呂の入口付近)
  • トイレ
  • キッチン(シンクの前)

となっています。

 

ご覧のとおり、黒ずみ、汚れ、目立った傷などはなく、非常にキレイな状態をキープしています。

ウレタン樹脂がコーティングされているおかげで、非常に耐久性が高いことがわかります。

特に、お風呂の出入り口は傷みやすい箇所です。
足ふきマットを入浴時は敷いているとはいえ、お風呂上りの体についた水が、毎晩、容赦なく降りかかるから。
息子達はよく、ビショビショのまま体を拭かずにお風呂から飛びだしてきますので、3年もたてば床への浸水ダメージは相当なものがあると思いますが、コルク床はほぼノーダメージな印象です。

むしろ、トイレの壁紙や、お風呂入口の引き戸のレールの汚れのほうが断然気になります・・・

ウレタン樹脂がコーティングされているタイプのコルク床なら、耐久性を心配する必要はなさそうです。

 

コルクタイルのデメリット【ナラの床より35%コスト高】

我が家のコルクタイルは1平方メートルあたり6500円で入れていただけました。

ちなみに無垢のナラフローリングは、1平方メートルあたり4800円で入れていただきましたので、35%ほどコルクタイルのほうが値段が高いです。

コルクタイルの唯一のデメリットと言ってもいいでしょう。

ただ、家の中の施工面積は12平方メートルほどでしたので、それほどインパクトのあるコスト高ではありません。

メンテナンス性が大幅に上がることを考えれば、非常にコストパフォーマンスのよい選択だといえます。

 良い床材を提案してくれた建築士さんに感謝です。

 

コルクタイルを床材に使うメリットは3つ

コルクといえば、ワインボトルのコルク栓を想像するかたも多いでしょう。

コルクは「コルク樫の木」の樹皮を使った天然素材。

コルクには以下のメリットがあります。

  1. 弾力性があるため衝撃を和らげます。万が一子どもが転んでも優しく受け止めます。
  2. 弾力性に富んでいて滑りにくく歩きやすいため、歩行感が良いです。
  3. 吸水率が低く、吸い込んだ水分も素早く蒸発させて元に戻ろうとする性質があるため耐水性が優れています。

 

コルクは1平方メートルあたり約4千万個という気泡が詰まった天然由来の多機能素材です。
「抗菌性が高い」
「滑りにくい」
「静か(遮音・衝撃音吸収」
「火・水に強い」
などの性能を生まれながらに備えています。

東亜コルクさんウェブサイトより引用

水に強い、という特性が、まさに家の水回りの床材にぴったりです。

水回りの床が傷みやすいのではないか、と心配していた私達夫婦に、コルクタイルをすすめてくれたのは建築士さんでした。

 

強化ウレタン仕上げコルク

もともと水に強い特性を持つコルクですが、その中でもさらに耐久性を上げるために、我が家の水回りには東亜コルクさんの強化ウレタン仕上げコルクを使っています。

コルク表面にウレタン樹脂がコーティングされていて、耐久性が優れた製品になります。

スタンダードなタイプよりも強度・耐摩耗性がアップしていて掃除もより楽にできる仕様です。

 

型番はHK-L5。

暑さ5mmのコルクタイルになります。

 

 

スタンダードなタイプのコルクタイルでも耐久性は高いのですが、水回りに使う場合は強化タイプがおすすめです。

 

 

(まとめ)水回りにコルクタイルを入れてメンテナンス性をアップしましょう

今日の記事をまとめます。

まとめ
  • コルクタイルの主なメリットは以下の3点。
    1)弾力性があるため衝撃を和らげます。万が一子どもが転んでも優しく受け止めます。
    2)弾力性に富んでいて滑りにくく歩きやすいため、歩行感が良いです。
    3)吸水率が低く、吸い込んだ水分も素早く蒸発させて元に戻ろうとする性質があるため耐水性が優れています。
  • 水に強いため水回りの使用に最適。
  • トイレで子どもがそそうしても、サっとひと拭きで元通り。
  • 水回りは滑りやすい場所でもあります。
    子どもが誤って転んでも、コルクの弾力性がケガのリスクを低減してくれます。
  • キッチンで使うと特に有用です。
    油はね、水はねはもちろんのこと、食材や生ゴミによるダメージも皆無です。
  • 掃除は、掃除機とぞうきんがけのみで、あとはメンテナンスフリー。
    無垢フローリングのように水がしみ込んだり、削れたりといったリスクもありません。
  • 新築から3年使っても、コルクタイル床はほぼノーダメージ。特にお風呂の入口部分にカビひとつないのは驚異的。耐久性は抜群です。

 

以上、コルクタイルを水回りに使うべき理由をご紹介しました。

水回りのメンテナンス性向上は、家の使い勝手や生産性を上げるための重要なキーポイントです。

ぜひ後悔のない床材を選択をして、家づくりを成功させてください。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。

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