- TOTO 実験用流しSK7を実際に使っている人の口コミを知りたい
- 洗面所に歯ブラシなどを置くと生活感が出てしまうのでなにか解決策はない?
- お客様に気持ちよく使っていただける洗面所を作る方法が知りたい
今日の記事はこういった疑問に答えます。
【TOTO 実験用流しSK7レビュー】スロップシンクを利用して洗面所の生活感をゼロにする方法

結論から言うと、洗面所は、家族用とお客様用で2か所用意するべきです。
2か所に分ければ、生活感が出てしまうのを防ぐことができるからです。
コストや間取り的に2か所用意するのが難しい場合には、今日の記事の方法が参考になるはずです。
- 洗面所は家の中で最も使用用途が多い場所です
- 歯ブラシを移動した先は脱衣所のスロップシンク
私は2018年12月に平屋を新築しました。
家が完成していざ住んでみると、洗面所は意外に生活感が出てしまう場所であることに気付きました。
お客様にも使っていただく洗面所が生活感丸出しなのはあまりいただけません。
そんな中、我が家はスロップシンクを家族用の洗面所として使うことで、追加コストを一切かけずに生活感丸出し問題を回避することができました。
今日の記事は我が家の洗面所事情を例に、家族にもお客様にも喜んで使っていただける洗面所の作り方をご紹介したいと思います。
これから家づくりを始めるかたは必見です。
洗面所は家の中で最も使用用途が多い場所です

さまざまな使い方に対しての要望が集中する洗面所。
洗面所は少し考えただけでも以下の用途があります。
- うがい、手洗い
- トイレのあとの手洗い
- お化粧、身だしなみを整える
- 歯磨き
- 顔を洗う
- ドライヤー
- 髭剃り
- 泥汚れなどの洗濯
- 掃除の雑巾を洗う
ご家庭によってはこのほか、シャワー付き洗面台で洗髪をする場合もあるでしょう。
洗面所は家の設備の中でも、最も使用用途が多い場所であるといえます。
では具体的にどんな洗面所を作ったら生活しやすいのでしょう。
多目的なだけにすべての要望を一か所で満たすのはなかなか難しいそうです。
家族とお客様で洗面所の用途を分けてみる
家族とお客様共通で使う用途と、家族のみが使う用途で分けてみます。
使う人 | 用途 |
---|---|
共通 |
|
家族のみ |
|
お客様も使う用途が3つほどありました。
洗面所に歯ブラシを置きたくない?!

我が家の洗面所の写真です。
予定では、洗面所のすべての用途をこの場所で行うはずでした。

しかし、実際に住み始めてみると風向きが変わってきました。
生活感が出てしまうため、家族の歯ブラシや髭剃りは置きたくない ということになったのです。
鏡裏収納になっていますので、隠す気になれば歯ブラシやコップを隠すことはできます。
ただ、水気を多く含むものばかりなので、収納に入れるには適さないことに住み始めてから気付いたのです。
無理やり入れると、カビが発生するリスクが高まります。
歯ブラシやコップ自体も通風がなくなるため乾きにくくなります。
かといって、せっかくキレイな洗面所を作っていただいたのに、洗面器のまわりにコップや歯ブラシを置く気にはどうしてもなりません。
お客様がトイレあとなどに使う洗面所でもあるため、プライベート感があるものはなるべく置きたくなかったのです。
想像してみてください。
洗面器のまわりにところ狭しと家族の歯ブラシやコップ、髭剃りなどが置かれている様子を・・・。
なんだかちょっとだけ不衛生な感じがしませんか?
しかも歯ブラシや髭剃りを行うと、水しぶき、歯磨き粉の泡が飛ぶ、剃った髭が散らかる、といった事態が起きます。
要するにとても汚れやすいのです。
相当頻繁に掃除を行わないと、お客様に気持ちよく使っていただける「キレイな洗面所」をキープできません。
歯ブラシを移動した先は脱衣所のスロップシンク
洗面所に歯ブラシは置きたくない。
ではどうしたか?
我が家には偶然にも、引っ越し先があったのです。
歯ブラシや髭剃りといった家族のみが使う道具はすべて、脱衣所のスロップシンクに移動しました。
スロップシンクとは?
汚れものを洗うための流しのこと。
スニーカーやモップなどを洗ったり、泥汚れがひどいものは洗濯機に入れる前にスロップシンクで予洗いをしたりします。
通常は洗濯機のすぐ近くに置かれることが多いです。
我が家のスロップシンクはTOTOのSK7
洗濯機脇に設置されることの多いスロップシンクは、一般的には次の写真のような製品を想像されることが多いと思います。
コメット ウェブサイトより引用
ところが我が家は深いタイプのシンクではなく、建築士さんのススメでTOTOのSK7を採用したのです。
「実験用流し」とも呼ばれるもので、学校の理科室にありそうなシンクです。
深さは120mmほどしかありません。

そう、まるで普通の洗面器のようなのです。
スロップシンクSK7が「家族用の洗面所」として機能することに
もともとは子どもの上履きなど、汚れものを手洗いする場所として想定していた我が家のスロップシンク。
まさか洗面所に歯ブラシを置きたくない問題の回避策として使われることになろうとは、夢にも思っていませんでした。
我が家のスロップシンク周りです。
歯ブラシ、コップ、ハンドクリーム、ボックスの中で見えませんが髭剃りやワックスなども入っています。
掃除用のブラシなんかも見えてますね。

家族の歯ブラシはここでしています。
洗面台下にはタオルかけもあるので手拭きも可能です。
子どもの上履きなども毎週末ここで洗っています。
洗面器の幅が広いので汚れものを洗うのも苦ではありません。
浅いシンクのSK7ですが、今のところ深さの必要性は感じていません。
SK7まわりは完全に生活感まる出しですが、脱衣所はプライベートゾーンです。
全く問題ありません。
パブリックゾーンの洗面所にこれらが置いてあったら、きっとお客様にとっては気持ちのよくない空間になっていたでしょう。
家族はスロップシンクで歯ブラシなどをすることで、トイレ側の洗面所は常にキレイなまま、掃除も最小限で済んでいます。
鏡も水切り棚もあるので洗面所としての使い勝手も良好
もう一度写真をみてみましょう。
スロップシンクなのに、鏡があったりします。
この鏡は着工時の建築プランではつける予定がなかったものです。

我が家のお風呂TOTOサザナには、掃除の手間を考えて鏡はつけませんでした。

お風呂に鏡がないなら、脱衣所にはひとつくらいあったほうがいいかな、ということになり、建築の仕上げが進む中で急きょ取り付けてもらったものです。
また鏡の下の棚はekreaの水切パイプ棚ですが、こちらも当初予定はなく、スロップシンクで汚れものを洗うなら、水キレのよい棚をつけたほうがいいかなということで急きょお願いして取り付けてもらったものでした。
鏡や水切パイプ棚を取り付けてもらった段階でも、スロップシンクを家族用の洗面所として使うつもりは全然なかったのです。
ところが結果的に、鏡と棚の追加が、家族用の洗面所としての使いやすさをアップしてくれました。
歯磨きや身だしなみを整える時には鏡があったほうが便利ですし、洗った物の水切りや洗濯用ブラシをひっかけておくにはパイプ棚が活躍します。
スロップシンクを「家族用の洗面所」としても使うのはコスパ抜群です
我が家は偶然にも洗面所としても機能するSK7という実験用流しを採用していたことで、結果的に家族用とお客様兼用の2か所の洗面所を設けることができました。
我が家のように脱衣所にスロップシンクの設置を考えているならば、最初から家族の洗面所としても機能する設計にしてみてはいかがでしょう。
汚れ物を洗う場所としてスロップシンクはあるわけですが、使用頻度を考えるとそれだけではもったいないという気がしています。
実際に住んでみると、汚れものを洗う機会はそんなに多くありません。
例えばルーチン化しているものは以下の2つくらいです。
- 週一で幼稚園の上履きを洗う
- 週末に廊下の雑巾がけをした時に雑巾を洗う
他には、子どもがおもらしした時に下着を手洗いする、あるいはスニーカーなどの靴を手洗いするなどです。
ただ、頻度は数か月に一度になります。
スロップシンクに家族用の洗面所としての機能も持たせることで、結果的に毎日家族が使うことになり、スロップシンクのコストパフォーマンスが飛躍的に高まりました。
これが深いスロップシンクだった場合は、さすがに洗面所として使うには使い勝手が悪すぎます。
浅いシンクのSK7だったからこそ、偶然にも洗面所として使うことができたわけです。
当初の予定とは全く違った結果となりましたが、SK7を提案してくれた建築士さんに感謝です。
【まとめ】洗面所はお客様用と家族用の2か所必要です

今日の記事をまとめます。
- 歯ブラシや髭剃りなど生活感があるものを洗面所に置く場合には注意が必要です。
おしゃれな洗面所を造れば造るほど、生活感がある物を置きたくはなくなるものです。 - スロップシンクを「家族用の洗面所」としても使うことを提案します。
スロップシンクを汚れものを洗う場所だけにしておくのはもったいないです。
家族が毎日使う洗面所として活用すればコスパ抜群です。
家の建てるのは家族のため。これは絶対です。
ただ、少しだけ自分達の家を訪れてくれる人のことを考えてみることも必要です。
お客様に気持ちよくくつろいでいただける家を作るには、洗面所とトイレがキーポイントになります。
我が家は偶然にもスロップシンクに生活感があるものを逃がすことで、お客様にも気持ちよく使っていただける洗面所を作ることができました。
コスト的に洗面所を2か所作るのは難しい場合には、我が家のようにスロップシンクを活用することをおすすめします。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。