実際に家を建てた人が脱衣所で後悔したポイントを知りたい。
今日の記事はこういった疑問に答えます。
私は2018年12月に平屋を新築しました。
1年以上住んでみると、やはり後悔・失敗ポイントというのは出てくるものです。
今日の記事では私達が建てた平屋の、脱衣所の後悔・失敗ポイントを2つご紹介します。
さらにネットや雑誌でよくみる脱衣所の後悔・失敗ポイントについても6個取り上げたいと思います。
- 私が建てた平屋の脱衣所の後悔・失敗ポイント2選
- ネットや雑誌でよくみる脱衣所の後悔・失敗ポイント6選
これから家を建てるかたで、後悔のない脱衣所を実現したい人はぜひ参考にしてみてください!
洗濯動線が優れた平屋間取りプランについてはランドリールーム・サンルームのある平屋間取り図41選!【家事動線がよい家】で解説しています。
これから家を建てるなら、フラットで移動や掃除がラク、子どもが巣立ったあとも2階が無駄にならない平屋がおすすめです。
平屋のデメリット、2階建てとの価格の違いや、失敗しない間取りの作り方などを平屋を建てる7つのメリット【2つのデメリット・間取りの具体例と作り方も解説】にまとめました。
私が建てた平屋の脱衣所の後悔・失敗ポイント
最初に私が建てた平屋の脱衣所後悔・失敗ポイントを2つご紹介します。
- 人がたてる場所が2畳では混みあって使いづらかった
- 室内物干しとしては全く機能しなかった
我が家の脱衣所の後悔ポイント1:人がたてる場所が2畳では混みあって使いづらい
我が家の脱衣所(ランドリールーム)の間取りです。
3.5畳の空間ですが、スロップシンクと引き出し収納があるため、人が立てる場所は実質2畳強、といったところです。
機能面ではホシ姫サマを3本付けたり、引き出し収納もあるので、便利なのですが、広さについてだけ後悔しています。
脱衣所で行う作業は以下のとおり。
意外に使う機会が多く人の出入りが多い場所なんです!
特に我が家は「ランドリールーム」と名付けているとおり、洗濯の機能がこの部屋に集約されています。
また、スロップシンクを汚れ物の洗い場だけでなく、家族用の洗面としても兼用しているため歯磨きの時も混みあいます。
機能を集約した結果、LDKについで人が滞在している時間が長い場所となりました。
- 洗濯機がある脱衣所は意外に人の出入りが多く、滞在時間も長くなります。
家の中ではLDKについで広い面積を確保すればよかったと後悔しています。 - わが家は3.5畳ですが、部屋自体が4.5畳あればゆとりがあったのになと毎日思います。
- 機能的な脱衣所を目指すなら、積極的に広さを求めるべきです。
特に室内物干し部屋も兼ねる場合には、4.5畳以上の広さは必須と考えるべきです。
わが家の脱衣所については【平屋の実例】3畳洗面脱衣所のレイアウト【スロップシンクは必須!】で解説しています。
我が家の脱衣所の後悔ポイント2:室内物干し場としては全く機能しなかった
わが家の脱衣所は室内物干しとして使うことも想定していました。
室内物干しとして使うためにつけた設備が以下の3つです。
しかし、実際に1度だけ脱衣所に洗濯物を干してみただけで、そのあとは洗濯物を干すことは一度もありませんでした!
理由は以下のとおりです。
本当は電気代が安いエアコンで洗濯物を乾かしたかったのですが、浴室につけたTOTO三乾王の衣類乾燥で乾かす毎日です。
三乾王、つけておいてよかった・・・。
室内物干し部屋はやはり洗濯物を干すことに特化した部屋を作るべきです!
- 脱衣所を室内物干しに使うことはおすすめしません。
洗濯物は湿気がすごいので、部屋がカビる可能性もあります。 - 脱衣所のように人の出入りがある部屋に洗濯物がかかっているとはっきり言って邪魔です。
- 室内物干しは独立した部屋、空間を用意すべきです。
追記:サンルームを作りました
脱衣所が室内物干し部屋として機能しなかったため、リフォームで外物干し場をサンルーム化しました。
サンルーム化も含めて、室内干しについては【平屋の実例】ランドリールームは乾かない【サンルーム失敗談】で詳しく解説しています。
私が屋の脱衣所の後悔・失敗ポイントまとめ
わが家の脱衣所の後悔・失敗ポイントをまとめます。
- もう少し広めの脱衣所にすればよかった。
- 室内物干しとしてはまったく機能しなかった。
ネットや雑誌でよくみる脱衣所の後悔・失敗ポイント6選
続いて、家づくりの雑誌やネットでよくみる脱衣所の後悔・失敗ポイントを5個ご紹介します。
脱衣所の後悔ポイント1:下着類の収納スペースを作らなかった
脱衣所にあると便利なものの筆頭は「下着類の収納」です。
賃貸アパートだと脱衣所は一般的に、洗濯機置き場、洗面所を兼ねていることが多いですよね?
十分な収納スペースがない場合がほとんどです。
ちなみに下の3つは私が過去に住んだアパートの脱衣所と浴室の間取り図です。
見事にほぼ同じですね・・・。
そんな賃貸アパートのままの思考で行くと、
- 新築でも脱衣所は小さくて良い!
- 洗濯機と洗面台が置ければ十分!
- 脱衣所より他の部屋を広くしたい!
と考えてしまいがちです。
しかし!ちょっと待ってください!
お風呂に入ったあと着替えるのは100%確定の事実、しかも毎日のルーティン。
なので、下着類やパジャマ類が別の部屋に置いてあるのは単純にとても面倒くさいと思いませんか?
わが家の場合:引き出し収納を設けました。
わが家は脱衣所に引き出し収納を設けました。
洗濯動線も以下のとおり最短になりました!
収納を引き出しにした理由は以下の3つ!
お風呂に入ったあと、すぐに着替えられて便利です。
- 脱衣所には下着、部屋着類をしまっておける収納を設けるとお風呂上りの着替えが超ラクです!
- 引き出し収納は若干コストがかかりますが、掃除の手間が少なく、内容物を見渡しやすいのでおすすめです!
- 収納は適材適所。生活の流れを考えて最適な収納スペースを設けましょう!
わが家の脱衣所の引き出し収納については【平屋の実例】脱衣所の収納を引き出しにした3つの理由で解説しています。
脱衣所の後悔ポイント2:洗面所と脱衣所を分けなかった
脱衣所の後悔で一番多いかも知れないポイントです。
脱衣所と洗面所が一緒だった場合には以下2つのデメリットがあります!
さらに家族だけなく、たとえばお客様に洗面所を使ってもらうのに、パンツやら下着類が散らかっていたらお互い気まずいですよね・・・。
「脱衣所に入られたくないなら鍵をかければいい」と思いがちですが、鍵をかけてしまうと今度は別の人が洗面を使えなくなります!
わが家の場合:脱衣所と洗面所は明確に分けました
わが家は脱衣所と洗面所は明確に分けました。
脱衣所と洗面所を分けたことにより以下のメリットが生まれました!
わが家は今のところ息子だけなの異性の子どもはいません。
そのため年頃の女子を持つタイミングにお風呂の時間に気を使うな~・・・という心配はなさそうですが、娘さんがいらっしゃるご家庭は要注意!
- 脱衣所と洗面所は分けたほうが絶対に便利!
- 特に女の子がいるご家庭は将来のことも考えて分けておいたほうが無難!
- しかし、洗面所と脱衣所を分けると必要な面積、コストがアップするので、工夫が必要です。
- わが家はトイレあとの手洗いを兼ねた洗面所としたことで、トイレ内に手洗器などをつけなくてよくなりました。
洗面所と脱衣所を分けたことについては【平屋の実例】洗面所と脱衣所を分けるメリットとは?で解説しています。
また、洗面所と脱衣所を分けた平屋間取りについて知りたいかたは、洗面所と脱衣所が別々に分かれている平屋間取り図42選!もあわせてご覧ください。
脱衣所の後悔ポイント3:ホテルのように脱衣所にトイレを設けたら、成長した子どもに怒られた
ガラス張りのバスルーム、憧れますよね。
おしゃれなリゾートホテル、海外のホテルには多い間取りですね。
確かにかっこいいのですが、以下のようなご家庭は注意が必要です。
- 小さなお子さん、特に娘さんがいる
- 来客が多い家
お子さんが小さい時は、トイレトレーニングがしやすい、なんて声も聞きます。
確かに汚れても気にならない脱衣所で、しかもシャワーもすぐにできるので、子どもが粗相しても心配ないですね。
ところが子どもが成長して年頃になった場合に、誰かが入ってくるかも知れないとヒヤヒヤして、ゆっくりトイレに入っていられないなんて怒られることも。
また、来客が多い家にも不向きです。
わが家の場合:脱衣所は基本的には家族だけが使う場所です
わが家の脱衣所はスロップシンク、洗濯機、引き出し収納、可動棚があるだけのシンプルな空間です。
お客様が利用することは基本的にない場所なので、家族だけの空間としてある程度散らかっていても問題ありません。
かっこいいガラス張りのバスルームはおしゃれで素敵ですが、子どもがメインの生活を送っている我が家には無用の長物。
もし将来的に夫婦ふたりで小さな平屋を建てることができるなら、実現してもいいかなと思うくらいです。
- リゾートホテルのような脱衣所、バスルームは確かにかっこいいです!
でも、自分達の生活パターンに適合するかはよく確認しましょう。 - 子どもがいる場合には無難な脱衣所、ユニットバスにしておくほうが、将来トラブルにならなくてよいです。
- 逆に夫婦ふたりだけで誰にも気を使わない!というのであれば、思いっきりリゾートっぽいバスルームにして、お風呂時間を楽しむのもアリです!
我が家の脱衣所については【平屋の実例】3畳洗面脱衣所のレイアウト【スロップシンクは必須!】で解説しています。
脱衣所の後悔ポイント4:スロップシンクを設けなかった
引用:TOTOウェブカタログ
サッカーや野球など屋外スポーツをするご家庭や、小さなお子さんがいるご家庭は絶対にあったほうがいい設備!
それがスロップシンクです!
スロップシンクとは写真のような汚れものを洗うための洗面器になります。
わが家の場合:TOTOのSK7を採用。スロップシンク+家族用洗面としても活躍!
わが家は脱衣所にTOTOのSK7を設置していただきました。
設計士さんおすすめの実験用流しと呼ばれるタイプです。
以下のものを洗うのに重宝しています!
また、SK7は比較的薄型のため、普通の洗面器としても十分に機能します。
そのため家族用の洗面器としても活用しています。
こうしたおかげでメインの洗面所から生活感をなくすことに成功しました!
- 汚れものを洗うのに脱衣所とスロップシンクは最高に便利な組み合わせ!
- お湯のほうが汚れを落としやすいので、スロップシンクの水栓は混合栓がおすすめ!
- SK7のような薄型の実験用流しであれば普通の洗面器としても使えます。
- お客様用の洗面所と、家族の洗面所を分けたいなら、スロップシンク兼家族の洗面器として利用すると全体のコストを抑えることが可能です。
我が家のスロップシンクについては【おすすめスロップシンク】TOTO実験用流しSK7レビューで解説しています。
脱衣所の後悔ポイント5:ドラム式洗濯機から縦型の洗濯機に変えたら、洗剤などを置く場所がなくなった
ドラム式洗濯機の隠れたメリット。
それは天面がフラットなこと。
上の写真にもあるように、ドラム式洗濯機の天面に、タオルを置いたり、洗剤を置いたりしていませんか?
わが家の場合:洗濯機上にパイプ棚を設置済み!
わが家は縦型洗濯機です。
そのため天面には物は置けませんので、ekreaの水切パイプ棚を2つ取り付けてもらいました。
パイプ棚なので、スプレータイプの洗剤などはそのまま引っかけられるのも地味に便利!
前に住んでいたシャーメゾンでドラム式から縦型に変えたのですが、それまではドラム式の天面に洗剤などを置いていたので、代わりの置き場所がなくなってすぐに困ってしまいました。
急遽、ランドリーラックを追加して対応したのを覚えています。
洗剤、柔軟剤、シミ取り剤、それらの詰め替え在庫など、洗濯機周りは意外に収納スペースが欲しいものです。
新居を建てるかたは、洗濯機上はあらかじめ棚を設置することをおすすめします!
- 洗剤置き場など、洗濯機のまわりは意外に物を置く必要があります。
- ドラム式ならフラットな天面を物置場に活用できますが、のちのち縦型洗濯機に買い変えた時に困ることになります。
- 洗濯機の上はデッドスペースになりがちですが、壁に棚を設置することで非常に便利に使えるようになります。
- パイプ棚にするとスプレータイプの洗剤などを引っかけれて便利です!
- 後付けのランドリーラックを追加して洗濯機上のスペースを確保する、という手もありますが、新築で最初から棚を設けられるなら、最初からプランニングしたほうが便利!
- 家とは直接関係ありませんが、エラーやトラブル発生が嫌な人には縦型洗濯機をおすすめします。
乾燥機能はドラム式に劣りますが、洗濯性能は縦型のほうが上で、エラー発生頻度も圧倒的に縦型のほうが少ないです!
わが家のパイプ棚については【平屋の実例】3畳洗面脱衣所のレイアウト【スロップシンクは必須!】で解説しています。
脱衣所の後悔ポイント6:冬の脱衣所が寒い!暖房機器を入れればよかった!
アンケートの通り、冬の脱衣所は寒いのです。
お風呂に入る前に裸になるのでなおさらですよね!
いやいや!
床置き型の電気ストーブなどを置くと以下のリスクがあります!
わが家の場合:エアコンを設置して冬でも暖か
わが家は脱衣所にエアコンが設置済みなので、真冬はあらかじめ脱衣所を暖めてからお風呂に入ります。
お風呂上りの寒さも軽減してくれて快適。ヒートショックも起きにくいです。
それと、子どもが夜寝た後に、洗濯物を干して夜干しすることが多いのですが、冬の寒い夜に洗濯物を脱衣所内で干すのはけっこう寒い。
そんな冬の日でも、エコアンがあれば3.5帖の脱衣所はすぐにポカポカ。
例えばエアコン設置までといかなくても、壁掛けタイプの暖房が山善、TOTO、パナソニックなど各社から発売されています。
床置きに比べて壁掛けなら圧倒的に事故のリスクが少ないです!
- 脱衣所は家の中でもトイレと並んで、寒いと感じる人が多い場所です。
ヒートショック対策は欠かせません。 - 床置きの電気ストーブなどは事故のリスク大!
壁掛けの暖房器具を最初から取り付けることをおすすめします!
我が家のエアコンはダイキンのCシリーズ。フィルター自動お掃除機能付きで便利です。
エアコンについてはエアコンは高くてもダイキンCシリーズがおすすめな3つの理由で解説しています。
まとめ
以上、脱衣所のよくある後悔・失敗ポイントをご紹介しました。
ある程度の広さを取り、機能的な収納がある脱衣所作りをおすすめします。
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- 平屋のカタログを一番簡単に集める方法
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。
これから家を建てるなら、フラットで移動や掃除がラク、子供が巣立ったあとも2階が無駄にならない平屋がおすすめです。
平屋のデメリット、2階建てとの価格の違いや、失敗しない間取りの作り方などを平屋を建てる7つのメリット【2つのデメリット・間取りの作り方も解説】にまとめました。