実際に家を建てた人が寝室で後悔したポイントを知りたい。
今日の記事はこういった疑問に答えます。
私は2018年12月に平屋を新築しました。
1年以上住んでみると、やはり後悔・失敗ポイントというのは出てくるものです。
今日の記事では私達が建てた平屋の、寝室の後悔・失敗ポイントを2つご紹介します。
さらにネットや雑誌でよくみる寝室の後悔・失敗ポイントについても8つ取り上げたいと思います。
- 私が建てた平屋の寝室の後悔・失敗ポイント
- ネットや雑誌でよくみる寝室の後悔・失敗ポイント8選
これから家を建てるかたで、後悔のない寝室を実現したい人はぜひ参考にしてみてください!
これから家を建てるなら、フラットで移動や掃除がラク、子どもが巣立ったあとも2階が無駄にならない平屋がおすすめです。
平屋のデメリット、2階建てとの価格の違いや、失敗しない間取りの作り方などを平屋を建てる7つのメリット【2つのデメリット・間取りの具体例と作り方も解説】にまとめました。
- 私が建てた平屋の寝室の後悔・失敗ポイント
- ネットや雑誌でよくみる寝室の失敗・後悔8選まとめ
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私が建てた平屋の寝室の後悔・失敗ポイント

最初に私が建てた平屋の寝室の後悔・失敗ポイントを2つご紹介します。
- ウォークインクローゼットは寝室以外に設置すればよかった
- トイレの音がうるさい
我が家の寝室の後悔ポイント1:ウォークインクローゼットは寝室以外に設置すればよかった
わが家のウォークインクローゼットは、寝室からアクセスできるようになっています。

本当によくある間取りですよね。
なぜか「主寝室とウォークインクローゼットはセット」みたいな。
しかしこの間取り、実はデメリットがあります。
- 寝室とウォークインクローゼットは別々の部屋にすることを推奨します。
- 理由は、誰かが寝室で寝ている時に、ちょっと服を取りにいきたい、あるいは服や荷物を収納に行きたい、といった時に気をつかうからです。
- 収納に自分の好きなタイミングでいけない、というのは大きなストレスになります!
我が家の寝室については 【平屋の実例】主寝室【6畳】で解説しています。
我が家の寝室の後悔ポイント2:トイレの音がうるさい

2つ目の後悔・失敗ポイントはトイレと寝室を隣同士に配置してしまったことです。
夜、トイレに行くと、ジャーっという水の音が寝室に響きます。
トイレを流す音は意外に響きます。
LDKの近く、寝室の近くは避けたほうが無難です。
- 水回りと寝室はなるべく離しましょう。夜中のシーンとした中で、トイレや浴室の音は思ったよりも響いてきます。
- 間取り的にどうしても水回りと寝室が隣同士になってしまう場合は、わが家のように壁に断熱材を入れるなどしてできるだけ吸音しましょう。何もしないよりははるかにマシです。
わが家の寝室については 【平屋の実例】主寝室【6畳】で解説しています。
ネットや雑誌でよくみる寝室の失敗・後悔8選まとめ

続いて、家づくりの雑誌やネットでよくみる寝室の後悔・失敗ポイントを8つご紹介します。
寝室の後悔ポイント1:ベッドに寝た時に真上の照明がまぶし過ぎた

実際に新居のベッドに寝っ転がってみたらまぶしくてビックリ!
図面ではなかなか気付かない後悔・失敗ポイントです。
ダウンライトは横から見ている分にはシンプルでおしゃれですが、真下はかなりまぶしいので注意が必要です。
床の高さからだとそんなに眩しくなくても、ベッドのぶん、高さがあがると、顔と照明の距離も近づくことを忘れないでください。
寝室のベッドの上に照明をつけるなら、調光式にしておくと、万が一まぶしくても調節がきくので安心ですね。
あるいは寝るだけの用途なら、頭側でなく、足側の壁だけに淡い間接照明をつけるくらいがちょうどいいですね。

わが家の場合:ダウンライト5個です。

わが家の寝室はダウンライト5個です。
今は子どもと寝ているためふとんを敷いていますが、ダウンライトの真下には顔がきていないので困ってはいません。
子どもが大きくなったら夫婦のベッドを置く予定です。
ベッドを置く場所によってはダウンライトがまぶしくなりそうなので、もし支障があるようならばベッドわきにサイドテーブルとスタンドライトを設置するかも。
- 寝室の照明は明るすぎないのがポイント。
寝室で長く過ごす予定の人は、使用用途によって明るさを変えられるように、調光式にしておくと便利です。 - 寝室は寝るだけにしか使わない人は壁に淡い間接照明くらいがちょうどいいです。
- ベッドの頭側の壁に間接照明などを入れると、寝た時にまずしすぎて不快になる場合があります。ベッドに寝た時に顔が来る位置の真上付近は、照明は設置しないようにしましょう。
わが家の寝室については 【平屋の実例】主寝室【6畳】で解説しています。
寝室の後悔ポイント2:赤い壁紙にしたら熟睡できない

寝室にベッドを置くだけだとなんだか無機質で殺風景な気がして、アクセントクロスで冒険する人も多いでしょう。
しかし、寝室のアクセントクロスに、赤、黄、橙といった彩度の高い色を採用した結果、神経が高ぶってしまい落ち着いて寝られなくなった、という声はよく聞きます。
色彩が人間の心理に与える影響は軽視しないほうが良いです。
寝室の壁紙にアクセントを付けるなら、彩度の低い青や緑といった沈静色を使って、リラックスできる空間を演出しましょう。
わが家の場合:他の同じ白で統一。カーテンはベージュ。アクセントクロスはなし。

わが家の寝室はとにかくシンプル。奇をてらったものは何もなし。
特におしゃれ感はないですが、寝るだけの部屋なので気にはしていません。
今思えばエアコンがかかっている壁くらいは、彩度の低い青色のアクセントクロスにしてもよかったかな、と思っています。
- アクセントクロスに、いわゆる「興奮色」である彩度の高い赤、黄、橙などを使ってしまうと落ち着いて寝られなくなります。
- 寝室にアクセントクロスを採用するなら、彩度低めの淡い青、緑などがおすすめです。
- 睡眠は健康の基本です。新居に引っ越しして不健康になったら悲しいので、寝室の壁紙で冒険をするのはほどほどにしておきましょう。
寝室の後悔ポイント3:ダブルベッドではなく、シングルベッドを2台置けばよかった

夫婦の寝室はダブルベッド1台で。多い発想だと思います。

ただし、家が完成したあとでは、ベッドの構成を変えるのが難しい場合があります。
というのもダブルベッド1台よりも、シングルベッド2台などのツインベッドのほうが幅を取るからです!
ダブルベッド専用の寝室設計の場合、ツインベッドは無理、あるいはツインベッドにできてもギリギリすぎて使いにくい部屋になる可能性があります。
わが家の場合:ゆっくり寝たいので最初からシングルベッド2台を想定。

わが家は最初からシングルベッドが2台並んでおける間取りの提案を希望しました。
もともとアパート暮らしのころから、ゆったり寝たいということで、夫婦は別々のベッドで寝ていました。
- ダブルベッドは夫婦の生活時間にズレがあると不便なものです。
- 熟睡したいならシングルベッド2台など、ツインベッドにしたほうが間違いありません。
- ダブルベッドよりもツインベッドのほうが場所を取ります。
寝室の広さはベッドの台数、大きさを考慮して計画しましょう!
わが家の寝室については 【平屋の実例】主寝室【6畳】で解説しています。
寝室の後悔ポイント4:ダブルベッドの端を壁につけたら、壁側に寝る人が足元側からダイブするハメになった・・・

写真のような寝室レイアウトはよくありますね。
一見なんの問題なさそうです。
しかし!名著「住まいの解剖図鑑」には以下のとおり記載があります。
ベッドにはサイドスペースを
ダブルベッドを壁際に置くと、あなたが先に寝たあと、パートナーは毎晩枕めがけてダイブしなければなりません。
ベッドに横たわるには、サイドからすべり込むのが原則。ベッドには「サイドスペース」が必要なのです。引用:片づけの解剖図鑑 P.69
そう、足側からダイブするしかないんです!
悲惨なのは、家を建てたあとに、ベッドの両サイドを空けることができないくらい狭い寝室であることに気付いた場合です。
いざ部屋の真ん中にダブルベッドを移動してみたら、左右のスペースがすごく狭くなってしまい、間に入り込むのが大変・・・なんてことにも。
片づけの解剖図鑑については【レビュー】「片づけの解剖図鑑」は心地よい住まいを作りだす仕組みを学びたいかた必見!で解説しています。
わが家の場合:シングルベッド2台並べても、左右からアクセス可能。

わが家の寝室を見てもらうと、シングルベッド2台置いても左右のスペースには余裕があります。
- ダブルベッドを壁にくっつけると、壁側に寝る人が苦労します。
- ベッドはサイドスペースを空けるのが基本です。サイドスペースを開けられるだけのゆとりのある広さと、寝室のカタチに気をつけましょう。
寝室の後悔ポイント5:寝室が狭くて着替えもまともにできない

夫婦は寝室で着替えることを想定していた場合、狭すぎる寝室にして後悔するパターンが多いです。
特に我が家と同じように、ウォークインクローゼットと寝室がセットになっている場合は要注意!
必然的にウォークインクローゼットから取り出した服を寝室で着替える場合が多いからです。
わが家の場合:ベッドを置いても着替えスペースとしては十分。

ベッドを置いても左右と足元側に90cmくらいのスペースはできるため、夫婦二人で着替えても問題はなさそう。
- 寝室で夫婦が着替えることを想定しているなら、寝室は最低6畳程度はないと厳しいです。
- 特にウォークインクローゼットと寝室がセットになっている間取りの場合、寝室で着替える可能性が高いので、夫婦ふたりで着替えてもストレスにならない広さは確保しましょう。
寝室の後悔ポイント6:2階の寝室にクローゼットを設置したら1階との往復が大変

クローゼットの広さにばかり注目してしまい、それよりもある意味大事な「クローゼットの位置」を全く考慮していない場合の後悔・失敗ポイントです。
寝室とウォークインクローゼットをセットにする間取りは、ここまでの後悔・失敗ポイントでもご紹介してきたとおり採用されるケースが非常に多いです。
しかし!
2階建ての家で、なにも考えずに、1階に洗濯機と物干し、2階の寝室にクローゼットという組み合わせにしてしまうと、以下の致命的な後悔・失敗ポイントを生むことになります。
あまりにも面倒だと、2階のウォークインクローゼットが「滅多に使わない物置き場」になり、あまり使われなくなるかも知れません・・・。
洗濯機、物干し、ウォークインクローゼットはできるだけ同じ階に設置するのが正解です!
わが家の場合:平屋なのでクローゼットへのアクセスは良好。

わが家の寝室、ウォークインクローゼット(納戸1)、脱衣所の動線は上図のとおり。
短い距離なので、衣類を持っての移動も負担ではありません。
また、忘れ物を取りに行くにしても、平面の移動なのでラクです。
さらに、脱衣所にも引き出し収納があるので、普段着や下着類を収納できて便利。

さらにさらに、我が家は玄関収納にコート類などの上着や、帽子などの小物を置けるようにしました。
脱衣所の引き出し収納、玄関収納があるおかげで、寝室のウォークインクローゼットに物を取りに行く回数を減らすことができました。
- 寝室のウォークインクローゼットと、洗濯機や物干し場の位置が離れすぎていませんか?毎日洗い終わった衣類をクローゼットに収納するのに苦労することになります。
- 2階の寝室+クローゼットは最も注意が必要な組み合わせです。
でかける寸前に玄関などで帽子やマフラー、上着などの忘れ物に気付いた時に、2階のクローゼットまで取りに行くのは大変です。
我が家の脱衣所の収納については【平屋の実例】脱衣所の収納を引き出しにした3つの理由で解説しています。
寝室の後悔ポイント7:東向きの寝室にしたら日差しが入るのが早くて夏は寝不足

夫婦どちらかが、「太陽の光で自然に目覚めたい」といった要望を持っている場合に起きやすい後悔です。
冬は問題ありません。太陽が昇る時間も遅いですし、寒い冬の朝に暖かな日差しが寝室に差し込んでくるのはありがたい。
しかし、夏は厳しいです!もう朝の5時前から明るくなりだしたりします!
しかもガンガン照らされるので部屋の温度も急上昇!
ほんとは7時くらいまでゆっくり寝たいのに、、、なんて人にとっては睡眠不足の原因にすらなります。
遮光カーテンもひとつの解決策ですが、「太陽の光で自然に目覚めたい」と思っている人の中には、遮光カーテンなんて大嫌い!という人もいます。
わが家の場合:寝室は北側なのでおだやか。

わが家の寝室は北側にあるので、年中暑くなりすぎることもなく、日差しもおだやか。
浴室を南側に持って行ったことのトレードオフで寝室を北側にしましたが、寝室には別に日当たりはいらないという読みは当たりました。
トイレの音が少し気になるくらいで、ゆっくり休める寝室となっています。
参考までに子ども部屋は東側に面していますが、夏は朝5時には明るくなってくるので、子どももめっちゃ早起きになります!
遮光カーテンにしていますが、けっこう隙間から光が漏れるので完璧には防げないんですよね。
子どもと一緒に寝ている私は、夏は特に寝不足になりやすいです・・・。
まあ早起きが習慣化することは、子どもにとっては素晴らしいことですが。
- 日当たりの良い寝室は、朝ゆっくり寝ていたい人には不向き。
- 年間を通して安定した光、室温で寝たい人は、北向きの寝室がおすすめです。
- 特に、夫婦の就寝時間、起床時間にズレが大きい場合ほど、北向きの寝室が良いでしょう。
寝室の後悔ポイント8:夫婦で生活リズムが違うので寝室を分ければよかった

極端に生活リズムが違う夫婦が、ひとつしかない寝室の使い方でストレスをためるパターンです。
厚生労働省の資料によると、専業主婦世帯よりも共働き世帯のほうが多くなったのがだいたい1992年ごろです。
以降は専業主婦世帯数は右肩下がり、共働き世帯は右肩上がりで、差は開く一方です。
もしかしたら夫婦の寝室が一家にひとつ、というのは1990年代までの古い常識がいまだに残っているだけかもしれません。
夫婦が共に働くようになり、勤務時間や勤務形態もバラバラな昨今。
就寝時間や起床時間、休みの日が異なるなんてことはもはや珍しいことでもなんでもありません。
であれば、夫婦が一つの部屋で仲良く寝る、というほうが無理がある。
思い切って別々の部屋にするか、予算的に部屋を分けるのは無理でも、収納棚などで仕切るなどの工夫をすることで、生活のストレスを大きく減らせます。
また、生活リズムのズレ、だけでなく以下のような場合も夫婦同室は問題になります。
わが家の場合:夫婦同室の想定。問題発生ならどちらかが和室?!
わが家は夫婦同室の想定です。
- いびきはお互い問題に思ったことはない
- エアコンについては私はあまりこだわりはないので、妻に合わせるので問題なし。
- 夫婦共働きですが、ふたりとも朝6時に起きて、夜9時には寝てしまえるような生活リズムなので、時間のズレの問題もありません。
ということで今のところは、夫婦別室にする理由はないように思います。
もし今後、問題が発生したら、どちらかが和室に退避することになるでしょうか・・・。
- 夫婦で生活リズムが異なるのであれば、夫婦の寝室は別々がよいでしょう。
- 部屋を分けられないなら、お互いのベッドの間に、可動式の収納棚などを設置してゆるやかに間仕切るだけでも効果あります。
- 「いびき」と「エアコン設定温度」は、ダイレクトに睡眠の妨げになるので、意外にストレス大です。
問題になりそうなら、思い切って離れた寝たほうが生活の質は向上します。
以上、寝室のよくある後悔・失敗ポイントをご紹介しました。
しっかりと睡眠をとることは、健康を維持するうえで最も大事!と言っても過言ではありません。
静かにゆったりと安心して寝られる寝室が作れるように、本記事の後悔ポイントを参考にしてみてください。
関連記事
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。
これから家を建てるなら、フラットで移動や掃除がラク、子供が巣立ったあとも2階が無駄にならない平屋がおすすめです。
平屋のデメリット、2階建てとの価格の違いや、失敗しない間取りの作り方などを平屋を建てる7つのメリット【2つのデメリット・間取りの作り方も解説】にまとめました。