実際に家を建てた人が洗面所で後悔したポイントを知りたい。
今日の記事はこういった疑問に答えます。
私は2018年12月に平屋を新築しました。
1年以上住んでみると、やはり後悔・失敗ポイントというのは出てくるものです。
今日の記事では私達が建てた平屋の、洗面所の後悔・失敗ポイントを1つご紹介します。
さらにネットや雑誌でよくみる洗面所の後悔・失敗ポイントについても9個取り上げたいと思います。
- 私が建てた平屋の洗面所の後悔・失敗ポイント
- ネットや雑誌でよくみる洗面所の後悔・失敗ポイント9選
これから家を建てるかたで、後悔のない洗面所を実現したい人はぜひ参考にしてみてください!
これから家を建てるなら、フラットで移動や掃除がラク、子どもが巣立ったあとも2階が無駄にならない平屋がおすすめです。
平屋のデメリット、2階建てとの価格の違いや、失敗しない間取りの作り方などを平屋を建てる7つのメリット【2つのデメリット・間取りの具体例と作り方も解説】にまとめました。
私が建てた平屋の洗面所の後悔・失敗ポイント
最初に私が建てた平屋の洗面所の後悔・失敗ポイントをご紹介します。
- 洗面器の横にキッチンパネルを貼ればよかった
我が家の洗面所の後悔ポイント1:洗面器の横にキッチンパネルを貼ればよかった
我が家はスロップシンク兼家族用の洗面器であるTOTO SK7を使っています。
わが家の洗面の後悔・失敗ポイント、それはSK7の左横にキッチンパネルの貼っておけばよかった点です。
横は普通の壁紙なので、飛び跳ねた水がしみ込んでカビが生えてくる事態となってしまいました。
洗面器の周囲は、キッチンパネルなど、できるだけ防水機能が高い素材でかためることをおすすめします。
- 洗面器の周囲は水はね対策が必須です。
- 洗面器の横を普通の壁紙にしてしまうケースは、わが家だけでなく、ネット上でも後悔・失敗ポイントとして非常によく見かけます。
- 洗面器の奥だけでなく、横の壁の水はね対策を忘れずに行いましょう!
我が家の家族用洗面兼スロップシンクのSK7については【おすすめスロップシンク】TOTO実験用流しSK7レビューで解説しています。
ネットや雑誌でよくみる洗面所の後悔・失敗ポイント9選
続いて、家づくりの雑誌やネットでよくみる洗面所の後悔・失敗ポイントを9個ご紹介します。
洗面所の後悔ポイント1:洗面器を2つ用意すればよかった!
女性は化粧や髪のセットなど、男性に比べて洗面所の使用頻度が高く、使用時間も長い傾向があります。
お年頃の娘さんがいるご家庭では、母娘で洗面所の取り合いになったり、あるいは姉妹で洗面所を使う時間がバッティングするリスクが高いです。
最初から洗面器を2つ用意しておくと、2名で同時に利用できるので、朝出かける前の混雑を緩和できます。
わが家の場合:洗面器は並んではいないですが、2つあります。
わが家は2つの洗面器があります。
1つはメイン洗面所のTOTO LS911CRです。
もう1つは、脱衣所のスロップシンク兼家族用洗面器のTOTO SK7になります。
家族は歯磨きや洗面などはSK7で行います。
妻の化粧や髪のセットなどはメイン洗面所のLS911CRで行うことが多いですね。
ひとつが埋まっていても、もうひとつに逃げることができるので便利です。
ただし、2つあると、掃除の手間も2倍になる、ということだけは考慮しておいたほうがいいですね。
ちなみに私は、2つの洗面器が別の場所にあることには肯定的ですが、一か所に洗面器を左右に並べて配置するのはあまりおすすめしていません。
理由は次の「洗面所の後悔ポイント2」をご覧ください。
- 洗面所に待ち行列が発生するのが嫌な人は、2ボウルがおすすめです。
- 特に娘さんがいるご家庭は、洗面所の渋滞対策を最初から考慮しておくべきです。
- わが家のようにお客様も使うメインの洗面所と、家族用の洗面所に分けると生活感を抑えつつ使い勝手も高くなるのでおすすめです。
我が家の洗面所については【平屋の実例】ミラーキャビネットのある洗面所で解説しています。
洗面所の後悔ポイント2:洗面器を2つ並べたけど、1つしか使わなかった
さきほどご紹介した後悔・失敗ポイントとは真逆。
今度は洗面器を2つ用意したことに後悔したという意見です。
2つの洗面器が並んでいると一見便利そうに見えますが、2つを常に掃除してキレイな状態を維持するのが、思いのほかシンドイという意見があります。
結局どちらか1つは掃除がされず、だんだんに汚れていきます。
汚れている洗面器は誰も使いたくないので、だんだんと敬遠され最後は使われなくなってしまうということです。
私も2つの洗面器を同じ場所に並べることについては否定的。
グループアプローチ建築設計事務所さんと同じ意見です。
わが家の場合:洗面器はふたつですが、用途が明確に違うので維持できています
1つ目の後悔・失敗ポイントでも触れたとおり、わが家は洗面器が2つあります。
しかし、1か所の洗面所に2つの洗面器を並べたわけではありません。
1つはメイン洗面所のTOTO LS911CRです。
トイレの隣のため、トイレ後の手洗い場としても使われます。
脱衣所からも独立しているので、お客様も使うパブリックゾーンという位置づけです。
もう1つは、脱衣所のスロップシンク兼家族用洗面器のTOTO SK7になります。
こちらは家族以外は基本的に使用しません。
ふたつの洗面器が並んでいるわけではないので、比べることがなく、片方の汚れがすごく目につく、といったことがありません。
- 2つ並んだ洗面器は一見便利そうですが、掃除の手間が2倍になることは考慮しましょう。
- 洗面器が同じ場所に2つ並んでいる場合は、常に2つの汚れ具合、傷み具合が比較されることになります。
- 誰だってキレイな洗面器のほうを使いたいので、汚い洗面器はだんだんに敬遠される可能性が高いです。
2つの洗面器を並べておくのはやめたほうが良い理由は、【平屋の実例】2人並んで使いやすい洗面所の作り方【幅は1675mm】で詳しく解説しています。
洗面所の後悔ポイント3:玄関から洗面所が遠い!
家に帰ってきたら、まず手を洗う。感染症を防ぐ意味でも大事な習慣ですね。
また、公園などで遊んで汚れた手は、できればすぐに落としてもらいたいもの。
しかし、玄関から洗面所が遠いと、めんどくさがって子どもがなかなか手を洗いにいかない。
実際によくあることです。
手洗い動線を考えると、玄関近くの洗面はとても使い勝手が良さそうです!
わが家の場合:玄関からはほどよい近さ。動線的にはそれほど悪くありません。
わが家の玄関から洗面所の間には玄関収納があるだけで、それほど距離的には離れていません。
子どもに手洗いを指示しても、わりとすんなり応じてくれます。
洗面所にはかわいらしい絵が浮かび上がるソープディスペンサーを導入してからは、さらに子どもウケが良くなりました。
- 家に帰ってきたら手洗いは衛生管理の基本。
玄関から洗面所はできるだけ近いことが望ましいです。 - メインの洗面所が玄関から遠い場合は、ミニ手洗器を玄関近くに設置するのもおすすめです。
洗面所の後悔ポイント4:洗面所の照明が暗かった
洗面所で意外に見落としがちなのは照明です。
洗面所は十分な光量を確保しないと後悔することになります。
というのも、女性がお化粧をするときなどは、十分な明るさがないとダメだからです。
ウェディングドレスを結婚式場ではないショップでレンタルして持ち込んだ関係から、式場のドレッシングルームを使ったのは式場当日が初めてだったのです。
照明が暗くて、スタイリストさんがかなり困っていたのを今でも鮮明に覚えています。
この時に、ああ、女性が化粧をするときは十分な明るさが必要なんだ、と知りました。
映画などで女優さんがメイクするシーンがありますが、これでもかと鏡のまわりに電球がたくさん光っているのを見たことないですか?
わが家の場合:ダウンライト+間接照明で明るい!
わが家の洗面所は、ダウンライト2個プラス、鏡裏照明の間接照明です。
ふたつをつけるとかなり明るいです。
- 洗面所が暗いと女性のメイクがうまくいきません。
- 洗面所はできるだけ明るいほうが望ましいです。
- 照明はできるだけ上下左右から当てられるようにすると、顔の影をなくすことができ、女性のメイクがはかどります!
わが家の洗面所については【平屋の実例】ミラーキャビネットのある洗面所で解説しています。
洗面所の後悔ポイント5:水回りを回遊動線にしたら壁がなくなった
家事ラクを主張するハウスメーカーなどは、回遊動線がウリなことが多いです。
回遊動線とは、文字通り、クルクル回れるような間取りのこと。
一般的に多いのは、以下の部屋や機能を近接に設置して、忙しいママの家事労力を軽減することを目的としています。
ところがこの回遊動線、良いことばかりでなく、デメリットを感じる人がいます。
代表的なものが「壁がなくなった結果、収納スペースが少なくなってしまった」というもの。
「動線」というくらいですから、「人が通る通路が必要」になるわけで、通路となった場所は通路以外の機能はとうぜん持たせられません。
結果的に「壁」が減り、収納棚などを作ることができなくなってしまうわけです。
また、建築費への影響も出ます。
通路が増えれば、それだけ床面積が必要になるからです。
わが家の場合:回遊動線ではありませんが、不便ではありませんでした。
細長い平屋の我が家は、LDKと脱衣所の距離は遠いです。
ですので、「キッチンで料理をしながら、洗濯機の様子を伺う」なんてことは苦手です。
「回遊動線」とは到底いえません。
あえて言うなら機能別動線?というくくりでしょうか。
主に以下の2つのそれぞれの動線は優れています。
しかし、2つの動線の距離は遠い感じです。
回遊ではないので、収納が少ないといった不満もありません。
- 回遊動線を意識しすぎて、通路が増えすぎていないですか?
壁が減ると収納も減る可能性が高く、かえって使い辛くなることも。 - わが家は回遊動線にはできませんでしたが、「キッチンと勝手口が近くて食材運搬やゴミ捨てがラク」、「脱衣所と物干しが近いので洗濯がラク」、といった機能別の動線が優れていて快適です。
- 私個人の感想では、キッチンと洗濯機はそれほど近くなくても困らないのでは?と感じます。
わが家のキッチンと勝手口の動線については【平屋の実例】勝手口のある土間パントリーレビューで解説しています。
回遊動線の平屋の間取り例は、回遊動線の平屋間取り18選!【収納・水回りの使い勝手が抜群】で解説しています
洗面所の後悔ポイント6:収納が少なすぎた
ドライヤー、化粧品、整髪料、髭剃り、コンタクトレンズ、歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、タオル、各種消耗品の在庫などなど・・・
ちょっと考えただけでも、洗面所は収納したいものがてんこ盛りです!
十分な収納スペースを用意しておかないと、乱雑に散らかった洗面所になる可能性が高いです!
わが家の場合:2箇所ある洗面にバランスよく配置
わが家はメインの洗面所と、家族用のサブの洗面所の2か所をうまく使っています。
メインの洗面所はミラーキャビネットになっており、妻の化粧品やドライヤーなどを収納しています。
メインの洗面所には引き出し収納もあり、洗剤や歯ブラシの在庫などを収納しています。
さらにスロップシンクSK7を家族用の洗面としても使っているので、歯ブラシや整髪料関係などは収納することもなく設置している感じです。
- 洗面所はとても収納する物が多いです!
収納スペースは十分にとっておかないと散らかった洗面所になります。 - ミラーキャビネットは生活感が出ないうえに、デッドスペースを有効に使い切れるのでおすすめです。
- 歯ブラシやコップはどうしても生活感が出やすいものです。
家族用の洗面所を用意すると来客者から隔離されるので多少散らかっていても問題なし!
洗面所の後悔ポイント7:他の部屋を優先しすぎて洗面所が狭すぎた
洗面所は家の中で渋滞が発生しやすい場所ナンバーワンです。
特に女性が多い場合にはお化粧などの身だしなみを整えるために、鏡が取り合いになります。
わが家の場合:渋滞を見越して、二人がゆったり並んで立てる洗面所にしました
主に妻のアイディア、要望でしたが、「洗面所は二人が並んで立てる広さにしたい」というのはわりと初期から決まっていました。
アパートが狭い洗面脱衣所だったので、朝の渋滞にかなり嫌気がさしていたというのが大きかったと思います。
プラスして、スロップシンクを家族用の洗面所としても活用しているので、洗面所渋滞とは完全に無縁の生活になりました。
- LDKなどを優先しすぎて、洗面所の広さを削っていませんか?めっちゃ渋滞しやすい場所なので、家族の人数に合わせてゆとりを持った広さを設けましょう!
- とくに女性が多い家族構成の場合は鏡の取り合い必死!二人が並んで作業できる洗面所にすると便利です!
ふたりが余裕を持って並べる洗面所については【平屋の実例】2人並んで使いやすい洗面所の作り方【幅は1675mm】で解説しています。
洗面所の後悔ポイント8:洗面所のコンセントの数、場所で失敗した
ドライヤーや髭剃りなど電化製品をわりと使うのが洗面所。
コンセントの設置は必須ですが、問題なのは場所と数です。
場所に関する後悔ナンバーワンはズバリ「水ハネ」です。
電気と水という相性最悪な2つを組み合わせなくてはならないのが洗面所。
わが家の場合:コンセントは中と外、十分な数を設けました。
メインの洗面所は、壁に2か所。
ミラーキャビネットの中にもコンセントを2か所設けました。
主に電動歯ブラシや、ソープディスペンサーの電池などの充電は収納の中で行います。
口腔洗浄器や髭剃りの充電に大活躍しています!
- 洗面所のコンセントは、まずは水ハネのリスクが低い箇所につけるのが鉄則です。
感電するかも・・・と常にビクビクするのは強烈なストレスになります。 - 電化製品の使用頻度が意外に高いのも洗面所の特性です。
少し多すぎるかな?くらいの数をバランスよく配置することで、電化製品を家族でうまく使い分けることができます!
我が家の洗面所の詳細は【平屋の実例】ミラーキャビネットのある洗面所で解説しています。
洗面所の後悔ポイント9:自動水栓にすればよかった
洗面所を手動操作の水栓にして後悔。
これも本当によく聞く失敗ポイントです。
手洗いの動作を分解すると以下のとおりですが、汚れた手で触った水栓のレバーを、洗った手で再度操作しなくてはならない、という矛盾が生じます。
再度汚れた操作レバーに触れることを回避するために、以下のような動作が行われるようになります。
新型コロナウイルス騒動の中で、ウイルス感染防止についての意識が高まっています。
お客様を家に招いた時の手洗いについても、手動水栓だった場合は少々敬遠されても仕方がない状況です。
わが家の場合:メインの洗面所は自動水栓、家族用の洗面所は手動水栓
トイレあとの手洗い場としても使うメインの洗面所は、「TOTO TENA22EL」というスタイリッシュな自動水栓です。
基本的には外から帰ってきたあとの手洗いは、玄関からも近いメインの洗面所を使います。
自動水栓でなおかつソープディスペンサーも自動のものを使っているので、手では何も操作することなく手洗いを完了することができます。
水栓も石鹸も自動なので、2歳の息子でもひとりで泡をつけて、手洗いまでスムーズに済ませられます。
家族用の洗面所は手動水栓ですが、こちらは外から帰ったあとの手洗いに使うことはありません。
歯磨きや顔を洗う、といった使い方がメインのため衛生面での問題はないと考えています。
- 衛生面を気にするかたは洗面所の水栓は自動が圧倒的におすすめです!
- 特に、外から帰ってきたあとの手洗いに使う洗面所が自動水栓であることは、コロナウイルスへの脅威が続いている中、有効な感染症対策のひとつだと考えます。
- 自動水栓は衛生面だけでなく、小さな子どもでも複雑な操作が必要なくラクに手洗いができる点もポイントが高いです。
- Umimileのような自動のソープディスペンサーを組み合わせると、清潔さはさらに増します。
自動水栓についてはTOTO TENA22EL自動水栓レビュー【2つのデメリット】で解説しています。
まとめ
以上、洗面所のよくある後悔・失敗ポイントをご紹介しました。
とくに朝、渋滞が発生しやすいのが洗面所。
家族全員がストレスなく使えるように、洗面器の数、広さ、自動水栓の有無など慎重に検討しましょう。
お客様もトイレあとの手洗いや、お化粧直しのパウダールームとして使うこともあり得ます。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。
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