平屋の実例

【平屋の実例】手が届く下駄箱(靴箱)【遠いのはNG】

【平屋の実例】手が届く下駄箱(靴箱)【遠いのはNG】
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  • 玄関収納に使いやすい下駄箱を作るにはどこに気をつければいいですか?

 

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

結論から言うと、玄関収納の下駄箱は、たたきに降りないで使えるとすごく便利です。

 

本記事の内容
  • 玄関に使いやすい下駄箱を作るためのポイント

 

私は2018年12月に平屋を新築しました。

おかげさまで、玄関まわりがキレイに片付く使い勝手のよい玄関収納ができ上りました。

今日の記事では我が家の玄関収納の下駄箱をレビューしながら、使いやすい下駄箱を作るためのポイントをご紹介します。

これから家を建てるかたや、玄関周りのリフォームを考えているかたは必見です。

 

玄関に使いやすい下駄箱を作るためのポイント

使いやすい玄関の下駄箱を作るためのポイントを解説します。

 

たたきに下りなくても手が届く下駄箱

玄関収納

我が家の玄関収納の、下駄箱側の写真です。

みてのとおり、室内です。
わざわざ下足に履き替えなくても全ての靴にアクセスできる作りになっています。

玄関収納を作るうえで、私が真っ先にリクエストしたのは、「たたきにおりなくて良い下駄箱」の設置です。

 

たたきに降りるタイプの下駄箱

写真はリクシルさんの玄関収納「ラフィス」の施工イメージです。

リクシルさん「玄関収納 施工イメージ」より引用

大変モダンで素敵なデザインですね。

ただ、ご覧になってみてわかるように、たたき側に下駄箱がついています。

今まで住んだアパートはすべて、このラフィスのように箱がたたき側に備え付けてありました。(もちろんアパートのものはこんなに収納が大きくはありませんが・・・)

たたき側に箱があると何が起こるのか。

JUN
JUN
ズバリ、靴を下駄箱にしまわなくなります。

 

上がり框から下駄箱に届かない問題

例えば外から帰ってきた時の流れを考えてみましょう。

  1. 外から帰ってきて靴を脱ぎます。
    この時点で靴は履いていないので、足は靴下か素足ですよね。
    この状態でたたきにはおりたくありません。だって足が汚れますから。
    するとどうなるか。
  2. いったん上がり框に上がりますよね。
    で、それから靴を下駄箱にしまおうとすると・・・
    上がり框から箱に手が届きにくい!という事態が発生するわけです。
JUN
JUN
手が届きにくいので、上がり框から近い箇所の箱ばかり使うようになり、上がり框から遠い箱は使われなくなります。

 

そのうち上がり框から近くて使いやすい箱スペースを、家族で取り合うようになります。

だって上がり框から遠い箱を使うには、どうしてもたたきにおりなくてはならないからです。

JUN
JUN
誰だって、たたきに降りて靴を下駄箱に入れるのは面倒なはずです。

箱スペースには限りがあります。

上がり框から近い場所だけでは、そのうち足りなくなるでしょう。

 

出かける時の流れも考えてみましょう。

  1. 出かける時は当然靴は履いてません。
    靴下か素足ですよね。
    となるとこの状態ではたたきにおりたくありません。だって足が汚れますから。
  2. でも出かけるには靴を履かなくてはいけないので、下駄箱に入っている靴を取り出します。
    でも上がり框から届く下駄箱の範囲は決まっています。
    上がり框から届く下駄箱に目的の靴があればいいですが、届かない場所にあった場合は、一度たたきにおりなくてはいけません。
  3. でもそのまま降りたら足が汚れます。
JUN
JUN
うーむ。

 

学校や幼稚園にはあるものが自宅にはない不思議

子どもに「脱いだ靴は箱にしまいなさい!」なんて言っても、たたき側に下駄箱がある場合はアウト。

だって子どもは素直にたたきで靴を脱いで、脱いだ靴を箱にしまいます。

そのあと、たたきにおりた足でそのまま室内に入ってきます。

汚れた足のまま室内に入ってくるので、当然またママに怒られますよね。

はだしで玄関に降りちゃいけません!

じゃあいったいどうすりゃいいのさ?

子どもだけじゃなく大人でもそう思います。

 

学校や幼稚園は、たたき側に箱がある場合、箱の下にスノコがしいてありましたよね?

小学校の玄関

今思えばよく考えられていたと思います。

学校や幼稚園で当たり前にできていることが、こと住宅となるとなぜか、「箱の下はたたき」という不思議な構造になるのです。

JUN
JUN
以上の理由から、使いやすい下駄箱の絶対条件は、たたきに下りなくても良いことだと断言します。

 

 

たたきに下りなくて良い下駄箱は、お客様と家族の動線を分ける効果もあります

我が家の玄関と玄関収納の間取りです。

家族は靴を脱いで、脱いだ靴を持って赤矢印の方向に進みます。

お客様は靴を脱いだらそのまま緑矢印の方向に進みます。

たたきから直接玄関収納に入れる作りにした結果、箱に靴をしまう動作が自然に行えるようになりました。

 

ダブルアクセスの確保

我が家の玄関収納は、たたき側と廊下側の二か所から出入りすることが可能です。

ダブルアクセスであれば以下のことが可能になります。

  • 外から帰ってきたら玄関のたたきで靴を脱いでから玄関収納に上がります。
    そのあと脱いだ靴を箱にしまえます。
  • でかける時は廊下側から玄関収納に入り、靴を箱から取り出してたたきに出します。
    そのまま玄関収納からたたきの靴を履いて出かけます。
  • 家族は常に廊下側から玄関収納を通ってたたき側に出られます。
    家族だけの通路を確保することで玄関が常にキレイな状態になり、いつでもお客様を迎えられる状態をつくれます。

 

ダブルアクセスはとにかく玄関と玄関収納の連携がスムーズです。

ウォークインではなく家族専用の通路として機能するウォークスルーがおすすめです。

玄関収納を設けるのが難しくたたき側に箱がある場合は、上がり框を箱側に伸ばす、式台を設けるなどして箱に素足のままアクセスできる構造にしましょう。

 

以上、わが家の下駄箱のご紹介でした。

たたきに下りなくて良い下駄箱は本当に使い勝手が良いです。

みなさんの家にもぜひ採用されることをおすすめします。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。