実際に家を建てた人が和室で後悔したポイントを知りたい。
今日の記事はこういった疑問に答えます。
私は2018年12月に平屋を新築しました。
1年以上住んでみると、やはり後悔・失敗ポイントというのは出てくるものです。
今日の記事では私達が建てた平屋の、和室の後悔・失敗ポイントを1つご紹介します。
さらにネットや雑誌でよくみる和室の後悔・失敗ポイントについても7個取り上げたいと思います。
- 私が建てた平屋の和室の後悔・失敗ポイント
- ネットや雑誌でよくみる和室の後悔・失敗ポイント7選
これから家を建てるかたで、後悔のない和室を実現したい人はぜひ参考にしてみてください!
これから家を建てるなら、フラットで移動や掃除がラク、子どもが巣立ったあとも2階が無駄にならない平屋がおすすめです。
平屋のデメリット、2階建てとの価格の違いや、失敗しない間取りの作り方などを平屋を建てる7つのメリット【2つのデメリット・間取りの具体例と作り方も解説】にまとめました。
- 私が建てた平屋の和室の後悔・失敗ポイント
- ネットや雑誌でよくみる和室の後悔・失敗ポイント7選
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私が建てた平屋の和室の後悔・失敗ポイント
最初に私が建てた平屋の和室の後悔・失敗ポイントをご紹介します。
- 布団が横向きで入る収納を設ければよかった。
我が家の和室の後悔ポイント:布団が横向きで入る収納を設ければよかった。
わが家の和室の収納はご覧のとおり約0.5畳です。
幅は約900mmとなっています。
約900mm幅の問題は、畳んだ布団を下の写真のように横置きできないことです。
来客用の布団を収納することを考えた場合は、かなり不利な収納です。
将来、夫婦の寝室として活用したいとなった時も悩みの種になりそう。
全体の間取り的にこの形でしか収納を確保できなかったのですが、和室の押入れはやはり王道の幅1800mm、奥行900mmがよさそうです。
- 和室の収納は布団を入れやすい形状が基本です。
- 素直に幅1800mm、奥行900mmがおすすめです。
- ゲストルームや寝室としては和室は使わない、ということであれば幅1800mm、奥行900mmにこだわる必要はありません。
わが家の和室については【平屋の実例】4.5畳の和室レビュー【3つのメリット】で解説しています。
ネットや雑誌でよくみる和室の後悔・失敗ポイント7選
続いて、家づくりの雑誌やネットでよくみる和室の後悔・失敗ポイントを7つご紹介します。
和室の後悔ポイント1:日当たりが良すぎて畳がすぐに劣化してしまった!
畳って気持ちいいですよね。
特にイグサの香りが好きな人も多いでしょう。
しかし、畳を日の光に当てすぎると劣化が進み、色が変わり、イグサの良い香りがすぐに失われてしまいます。
日焼けに強い樹脂を織り交ぜた畳もありますが、やはり本物のイグサに比べれば香りや風合いが落ちるのは事実。
わが家の場合:軒+カーテンで日当たりを防げています。
わが家の和室は南に面していますが、間取り図のとおり引っ込んだ場所にあるため、直接日が当たることはありません。
軒が大きくでていることが大きいですね。
プラスしてカーテンもあるので、ほどよい感じで明るさだけ取り入れられています。
- 日当たりが良すぎる和室は畳の劣化が進みやすいです。
- メンテナンスコストも考えると和室の日当たりは抑えたほうがよさそう。
- 特に光を遮ることが難しい障子の場合は注意が必要です。
和室の後悔ポイント2:独立した和室を設けたけど、思ったよりも使わなかった。
来客の宿泊を意識しすぎてしまった後悔パターンですね。
4LDKなどの新居を建てると2LDKアパート暮らしではできなかった、以下のことを実行に移すことを想像しがちです。
個人差はあるでしょうが来客イベントは思ったよりも少ない!
北側に面した暗い部屋で、物置部屋と化していました。家族が使う部屋は十分に足りていたので、なんとなく和室を作ったのはいいが、使い道がないようでした。
わが家の場合:和室はリビングの隣。
わが家の和室はリビングの隣です。
段差などもなく、リビングからアクセスしやすい間取りです。
来客の宿泊部屋としても考えてはいましたが、今のところ宿泊回数はゼロ。
思ったよりも誰かを泊める機会というのは少ないものですね。
- 間取りの基本は家族の使いやすさが最優先!来客はあくまでプラスアルファなので、来客対応に意識をひっぱられすぎないことが肝心です。
- 和室を独立させる場合は、独立させるに十分な理由がある場合に限ったほうが無難です。例えば親と同居で、親の個室としての和室を作る場合には、リビングから遠いほうがテレビの音の問題などがなくお互い暮らしやすいでしょう。
- 来客用としての用途のみで独立した和室を作ってしまった場合は、使われる頻度が極端に少なくてコスパが悪い投資になるリスク大!
- リビングと和室は相性抜群。畳でくつろぎたい時や、リビングだけでは足りなくなった収納を和室で補うことも可能です。
わが家の和室については【平屋の実例】4.5畳の和室レビュー【3つのメリット】で解説しています。
和室の後悔ポイント3:小上がりの畳コーナーを作ったけど、段差が思ったよりも危険なうえに掃除がしにくい!
リビング隣に小上がり畳コーナーを設置した場合のあるあるです。
小上がりは空間に変化をつけることができる、段差に腰かけることができる、床を上げることで収納スペースを設けることができるなどメリットもありますが、デメリットも存在します。
わが家の場合:リビングと和室はフラットな関係
わが家はリビング隣が和室ですが段差はゼロ。フラットにつながっています。
実際に住んでみて想定通りの使い心地で満足しています。
- 小上がりはオシャレな空間を演出できますが実用性としてはデメリットが多いです。
- ルンバなどロボット掃除機を多用するかたは段差はできるだけ避けるのが鉄則です。
- 足腰が弱ったときに段差が辛いかも知れません。
- どうしても収納スペースが足りない+和室は欲しい、となった場合に、段差をつくって収納を作ることを検討しましょう。
平屋とルンバについては【平屋の実例】平屋とルンバは相性抜群で解説しています。
和室の後悔ポイント4:床の間を作ったけど使わなかった。収納にすればよかった。
モデルルームやカタログなどでおしゃれな床の間をみてしまった人が陥りがちな後悔・失敗ポイントです。
床の間は上手に飾ると非常に洗練された空間を作ることができますが、例えば子育て世代にとっては収納スペースのほうが有効だったりします。
わが家の場合:和室は特におしゃれ要素なし
わが家はの和室はシンプルです。
天井をシナベニヤで仕上げてもらったくらいで、あとは特におしゃれ要素はありません。
ただし、神社の御神札が置けるように神棚だけは簡易的ですが作ってもらいました。
- 床の間はキレイに飾れればおしゃれですが、旅館で楽しめばいいのでは?なんて思ったりもします。
- 実用性を重視するなら収納スペースを設けたほうが無難。特に子育てに追われているかたはおしゃれよりも機能を優先しましょう。
紙棚については【平屋の実例】和室の神棚レビュー【新築に神棚は必要だったのか?】で解説しています。
和室の後悔ポイント5:和室に掘りごたつを作ったけどあまり使わなくて後悔した
掘りごたつは膝などへの負担が少なそうで、こたつが好きな人には人気アイテムのひとつ。
新居に和室を設けたタイミングで、憧れだった掘りごたつを設置する人もいます。
しかし、実際には以下のようなデメリットを感じて後悔する人が多いようです。
単純にごろごろするには、大き目のソファのほうがラクで、用途の自由度も多いですね。
わが家の場合:こたつは卒業しました
今の平屋に引っ越す前に住んでいたシャーメゾンでは、最初、リビングにこたつを置いて暮らしていました。
しかし、子どもが生まれたのを機に、ベビーチェアを使うなどの理由でダイニングテーブルの生活へシフト。
それ以来、はや7年起ちましたが、こたつ生活に戻る話は夫婦で一度も出ていません。
子どもが巣立って自分達が歳を取ったら、和室にこたつを置いて・・・なんてこともチラっと考えることはありますが、足腰への負担を考えるとソファだろうな、と思います。
掘りごたつは一見機能的に見えますが、足腰への負担が大きいのは事実です。
- 掃除も面倒なので、導入は慎重に。
- 普通にごろごろしたいなら、長めのソファーのほうが用途も広く、移動が可能なので自由度も高いです。
和室の後悔ポイント6:和室は畳のメンテナンスが大変。最初から作らなければよかった。
日当たりで劣化するのところでも書きましたが、畳はメンテナンスが大変です。
こうしてデメリットを並べてみると、維持管理は無垢材の床よりもさらに気を使いますね。
一般的には10年以内に張り替えするかたが多く、そのたびに数万円の出費は覚悟しなくてはなりません。
わが家の場合:基本、和室での飲食は厳禁。
飲食はLDKで行うようにしていますので、和室での飲食は原則として行いません。
あくまでリビングの予備部屋的な使い方がメインなので目立った劣化もなし。
直射日光も当たらないので日焼けも最小限。
なるべくこのまま、キレイな状態を長くキープしたいと考えています。
- 畳はフローリングなどに比べて経年変化が大きいため、メンテナンスを面倒に感じる人には不向きです。
- 間取り的に、飲食物をこぼす可能性などが高い和室の場合は、頻繁に張り替えが発生するリスクも考慮しないといけません。
和室の後悔ポイント7:障子を子どもに破られる。
本格的な和の雰囲気をだしたくて、掃き出し窓に障子を採用した場合の後悔・失敗ポイントです。
子どもやペットがいると、障子って簡単に破られるんですよね。。。
子どものパンチでもズボズボ貫ける障子は、かっこうのターゲットですよね。
障子は和室の雰囲気にぴったりで、透けた光がなんとも言えない風情を醸し出します。
しかし、紙の障子は破られることを前提に、メンテナンスを覚悟しないといけません。
破れるのが嫌だけど、どうしても和室には障子を使いたい、という人は以下の工夫をするといいでしょう。
わが家の場合:障子は不採用。普通に窓+カーテンです。
わが家は普通に掃き出し窓+高所用窓+カーテンの組み合わせです。
障子は憧れますが、小さな子どももいるし、メンテナンスを考えるとNGでした。
ただ、和室の写真を見ながら、「ここが障子だったら・・・」と想像すると、相当良い雰囲気にはなっていただろうとは思います。
- 掃き出し窓の高さの障子は破れる可能性が非常に高いです。
- 特に小さなお子さんやペットがいるご家庭は覚悟がいります!
- 腰高窓など高い位置なら破れるリスクを極小にできます。
- プラスチックの障子紙なら見た目はほとんど一緒で強度を上げられます。
ただし、のり付けなどの手間は紙の障子と変わらないです。 - 障子はある程度メンテナンスに手間をかけられる人でないとシンドイです。
- ただし和の雰囲気を演出するには絶大な効果があるアイテムなので、手間を惜しまない人はぜひチャレンジしてください!
和室の窓については【平屋の実例】4.5畳の和室レビュー【3つのメリット】で解説しています。
以上、和室のよくある後悔・失敗ポイントをご紹介しました。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。
これから家を建てるなら、フラットで移動や掃除がラク、子供が巣立ったあとも2階が無駄にならない平屋がおすすめです。
平屋のデメリット、2階建てとの価格の違いや、失敗しない間取りの作り方などを平屋を建てる7つのメリット【2つのデメリット・間取りの作り方も解説】にまとめました。