平屋の実例

失敗した平屋の設備ランキング 1~7位【グレモンハンドルで後悔】

失敗した平屋の設備ランキング 1~7位【グレモンハンドルで後悔】
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  • 平屋の設備の失敗例を知りたい
  • 家を建てた人が後悔しているポイントを知りたい

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

結論から言うと、暮らしていて致命的な失敗を感じる部分はありません。

でも、もう一度やり直せるなら、修正したい点が7箇所あります。

 

本記事の内容
  • 私達の平屋の設備失敗ランキング【1~7位】

 

私は2018年12月に平屋を新築しました。

かなり完璧な家ができたと思っていましたが、実際に暮らしてみると、設備面でやり直したい箇所が7つ出てきました。

今日の記事は我が家の設備の失敗事例をランキングでお届けします。

特に1位の「グレモンハンドルのすべり出し窓」は、超意外な盲点でした・・・。

これから家を建てるかたで、設備で失敗するリスクを減らしたいかたは必見です。

 

設備失敗ランキング【1~7位】

繰り返しますが致命的な失敗点はありません。

しかし、成功した点に比べると明らかに見劣りする箇所をランキング形式でお届けします。

第1位 すべり出し窓(グレモンハンドル)

主寝室、子ども部屋、玄関収納、トイレ、ワークスペースにグレモンハンドルのすべり出し窓を使っています。

結論から言うと、グレモンハンドルのすべり出し窓は失敗でした。

というのも、換気用と考えて採用した電動の高所用窓の使い勝手が良すぎて、グレモンハンドルのすべり出し窓が酷く不便に感じるからです。

今からもし建て替えられるならば、上記5か所のすべり出し窓は全て廃止して、高所用窓に切り替えます。

 

グレモンハンドルの不便なところ

画像はAPW330のカタログから引用させていただきました。

グレモンハンドルのすべり出し窓は一見便利そうなのですが、窓の開け閉めを行う時に、都度、横引きロール網戸の操作が必要になるのです。

この構造がですね、虫の侵入を許してしまうのですよ。

窓を開けたあと、網戸が閉まるまで数秒間ですがタイムラグがあるわけです。

特に夏の夜が大変です。

ワークスペースで夜にパソコンで作業していて、換気のためにすべり出し窓を開けることがあるのですが、室内側が明るいため、光に吸い寄せられた虫がすかさず入ってきます。

そのせいか、ワークスペースの窓際は小さな虫の死骸が多く、定期的な清掃がかかせなくなっています。

 

せめてオペレーターハンドル仕様にしていれば、固定網戸だったので窓の開け閉めをする時に虫の侵入を考慮する必要はなかったのになと悔やんでいます。

 

高所用窓の便利なところ

高所用窓

 

 

 

 

 

 

 

APW330の高所用窓は以下の点が便利です。

  • 窓を開ける時に網戸を開け閉めする必要がない
  • それほど広く開かないこと、横長の形状、高い位置に設置の3点が防犯面で優れている
  • 電動にすると開け閉めがリモコンでワンタッチ。本当にラク。

網戸については前述したとおり、窓の開け閉めの際に網戸の操作がないほうが虫の侵入を考えなくてよいので断然便利です。

また、開く幅が狭いことに加え、場所や形状面を考慮すると、開けたままにしても誰かが侵入してくるリスクは大変低いと考えられます。

すべり出し窓は最大で60℃も開いてしまうため、開けたままにしておくと、わりと容易に人が入ってこれるでしょう。

 

特にトイレの窓は写真とおり、上がFIX窓、下がすべり出し窓の組み合わせですが、上を高所用窓、下をFIX窓にすればよかったと後悔しています。

我が家の場合は特に、妻が換気のために窓を開けること大好きです。
なので、全部高所用窓にすればよかったと妻はいつも言っていますね。

 

下の写真はワークスペースです。
大きなAPW330のすべり出し窓は、当初眺めも良くて一番のお気にいりだったのですが、これだけ大きなサイズのすべり出し窓は、開けた直後に網戸を閉めるのがすごく大変なことが判明し、ほとんど開けない窓になってしまいました。

ワークスペース
眺めを見るならFIX窓にして、換気用は高所用窓にすべきだったと思います。

パソコンを使う時はこちらのワークスペースですが、夏の夜など窓を開けると光に吸い寄せられるように大量の虫たちが。。。おかげですべり出し窓の近くは、小さな羽虫の死骸が散乱しているのです。。。

 

 

以上のとおり、虫が嫌いな人はグレモンハンドルは要注意です。

すべり出し窓よりも、高所用窓のほうが、特に平屋の場合、圧倒的に便利だとお伝えしておきます。

防犯面でも大変有利です。

 

もう一回家を建てるなら、個室の開ける窓はすべてAPW330の高所用窓にします!その他の窓はFIXです。 

高所用窓については 【APW330高所用すべり出し窓レビュー】開閉はチェーンより電動がおすすめで詳しく解説しています。

 

 

第2位 IHクッキングヒーターのグリル

IHクッキングヒーターのグリルは、油汚れがこびりつくのが嫌で一度も使っていません。

アパートの時に生臭さで懲りたので、特に魚は焼きたくないんですよね。。。

使わないのだったら、最初からグリルレスのIHにして、グリルの箇所を収納にすればよかったです。

グリルの考察はIHクッキングヒーターの後悔【グリルは必要なかった3つの理由とは】で詳しく解説しています。

 

 

今は、魚はロースターで焼いています。

ロースターならミーレにぶち込んで洗えますし、掃除の手間もこちらのほうが少なくておすすめです。

ロースターについてはフィッシュロースターは失敗?置き場所はどこ? で詳しく解説しています。

もし家をまた建てるなら、キッチン自体はまたキッチンハウスにしたいですが、IHはグリルレスにします! 

 

第3位 造作の木製引き戸の玄関

我が家の玄関は造作の木製引き戸です。

意匠性が高く、世界中にひとつしかないため満足度は高いです。

ただし、造作の木製引き戸には以下2点のデメリットがあります。

  • 気密性が極端に低い。
  • スマートキーを採用できない。

 

気密性が極端に低い

我が家は気密測定を行ってもらいましたが、玄関を目張りしないで測るとC値1.4、玄関を目張りするとC値0.8になります。

玄関だけで0.6も値が変わってくるということは、玄関だけが極端に気密性が低いわけです。

 

気密性が低いため、強風が吹いた日は容赦なく玄関が砂まみれ。

あわてて建築士さんに相談して、ピンチブロックとスーパータイトという2つの製品で対策してもらいました。

さらにDIYで、隙間テープを貼って気密性を強化しました。

DIYの一部始終は 引き戸の隙間テープの貼り方【P型、V型、D型を試した結果を解説】をご覧ください。案外自分でキレイに貼れますよ!

 

 

これらの対策で気密性が大幅にアップし、隙間風と砂はほとんど入らなくなりました。

C値0.8に限りなく近づいたはずです。

 

しかし、気密施工にはデメリットもあって、妻からは正直不評です。

気密施工の一番のデメリットはピンチブロックの「重さ」でした。

ピンチブロックをつけると、とにかく引き戸の動きが重くなります。

大人でもかなり力を入れないと開けることができません。

 

男の私でもけっこうな重さを感じます。

とうぜん女性にはかなりの負担になるようで、妻は腕が疲れるから嫌と嘆いています。

 

勝手口はYKKAPのコンコードという引き戸を採用していますが、こちらは既製品のため動きがスムーズで、当然気密性も標準状態で高いです。

勝手口のコンコードと、玄関の造作引き戸を比べてしまうと、やはり利便性ではコンコードに軍配が上がります。

妻いわく、玄関もコンコードにすればよかったじゃん!ということです。

私は木製引き戸はかっこいいので気にいっていますし、DIYで施行した隙間テープが案外上手にできたこともあって愛着も沸いています。
でも妻にしてみれば、最初から実用性を取ったほうが良かったということなのでしょう。

意匠性を取るか、実用性を取るか。悩むところですが、使い勝手優先なら造作引き戸は優先度低にしましょう。

 

利便性を考えればスマートキーの引き戸が圧倒的に有利。

ただし既製品ということで意匠性は下がります。

悩ましいところですが、生産性が高い家づくりが基本コンセプトの我が家としては、やはり妻の意見のほうが正しいと言わざるをえません。

たぶん、次に家を建てることが仮にあったとするならば、造作玄関を妻は許してくれないと思います。

 

第4位 APW430

第4位は、1位に引き続きまた窓の話。

私が家を建てたのは平成25年改正版次世代省エネルギー地域区分の5地域に該当します。

まあまあ温暖な地域です。

我が家は和室と浴室を除いて、南面はすべてペアガラスのサッシを導入しました。

リビングのみサーモスXのペアガラス、そのほかはAPW330のペアガラスです。

北、東、西には、APW430を導入しました。

ただ、今思うと、APW330のペアガラスでも、それほど困らなかったのではないかと感じています。

トリプルガラスにしてよかったのは、唯一、リビングの西側の引き違いサーモスXです。

リビングの西側のサーモスXは、面積も大きく、西日を防ぐ必要性もあったため、トリプルガラスが有効でした。

 

性能的には絶対にAPW430なのですが、APW330のペアのほうがコストを抑えられて、その分、他にお金をまわすことができたと感じています。

同じ地域にもう一度家を建てるなら、APW330のペアを中心に構成します。

これから家を建てるかたは、ご自分がお住まいの地域の寒さを考慮のうえ、トリプルガラスの窓にどこまで予算を投入するのかを慎重に検討しましょう。

 

第5位 壁紙

LDKと和室以外の壁紙は、サンゲツさんのTH9057にしました。

消臭機能付きのホワイト。とてもキレイな壁紙です。

しかし、今思えば、土間に採用したサンゲツTH8929(表面強化性能4級以上)にしておけばよかったかなと、少し後悔しています。

なぜか?

子どもがぶつかったりひっかいたり、壁紙のダメージがけっこうすごいからです。

特に愛車のベンツを廊下で乗り回された日には、、、壁にめっちゃ激突します!

 

サンゲツTH8929(表面強化性能4級以上)のホワイト系を選択しておけば、ベンツがぶつかったくらいでは傷がつかないで済んだはずです。

TH9057の消臭機能ははっきり言ってよくわからないので、であれば表面強化性能を優先すべきでした。

表面強化性能4級以上のTH8929は、質感も以外に悪くないんですよ。

たぶんホワイト系をチョイスして廊下などに貼っても、問題なかったと考えます。

値段もほとんど変わらないですし。

 

理想はLDKの珪藻土を全面施工ですが、コストが3倍以上かかるので現実的ではないです。

もしまた家を建てるなら、基本の色は同じくホワイトですが、表面強化性能4級以上の製品を選択します。
壁紙を貼りかえる時にも表面強化性能優先でチョイスするつもりです。

壁紙については 【平屋の実例】3種の壁紙レビュー【サンゲツスーパー耐久性・消臭】で詳しく解説しています。

 

 

 

第6位 キッチンのコンセント

コンセント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンセントの位置は、雑誌の後悔ランキングでも常にトップ3には入ります。

我が家も相当気をつけたつもりでしたが、一か所だけ後悔・失敗ポイントがでてきました。

それは、アイランドキッチンのIH側にしかコンセントをつけなかったこと!

せっかくオーダーメイドのキッチンハウスにしたのです。

遠慮せずにシンク側の側面にもコンセントをつければよかった。

シンク側は水回りだから、濡れる心配もあるしつけなくていいだろう、と考えたのが過ちです。

以外に、コンセントを使いたい場面が、あるんです。

とりあえず困っているのが鼻水吸引機ですね。

シンクの近くで電源を取れて使えたほうが、洗ったりするのにも場所が近くて便利。

他にもキッチン家電など、シンク側で使えたら便利だったろうなと思う時があります。

後付けは意外にお金がかかります。

これから家を建てるあなたは遠慮せず、壁という壁につけるつもりでコンセント計画を練ることをおすすめします。

 

第7位 人感センサーライトをつけすぎた

どこでもライトは人感でついたほうが楽だろうと調子にのってつけすぎました。

詳しくは【平屋の実例】パナソニック人感センサーライト徹底レビュー【玄関ホールと廊下】でご紹介していますが、明らかに要らない箇所がありました。

 

 

主には以下の場所は要らなかったです。

  • 土間
  • 廊下は一か所だけで良かった
  • 玄関

つけたり消したりを繰り返さない場所は、極端にコスパが悪いです。

無駄なお金を使うことがないように、人感センサーは点灯、消灯を繰り返す場所に必要最小限だけつけるのがおすすめです。

 

【まとめ】家は一回建てただけではなかなかうまくいきません。

今日の記事をまとめます。

まとめ
  • グレモンハンドルのすべり出し窓の採用はよくよく検討したほうがいいです。
    昨今の高気密高断熱住宅はそもそも窓を開ける必要性自体が下がっています。
    それでも私の妻のように窓を開けて換気するのが好きな人には、APW330の高所用窓(できれば電動)がおすすめです。
    便利すぎるので、もう一度家を建てるなら窓のメインは高所用窓にします。
  • IHグリルは汚れるのが嫌で使っていません。なら、最初からグリルレスにすればよかった。
  • 造作の木製引き戸玄関は意匠性抜群です。家の顔である玄関にはこだわりたいですよね。
    しかし、造作、特に引き戸の場合は気密を取る難易度が高いです。
    気密性、利便性を優先するのならば、断熱性能が高く、なおかつスマートキー採用の既製品が無難な選択です。
  • APW430は温暖な地域ではそれほど必要ないかもです。
    大きな引き違い窓や、西日が激しい場所などには有効ですが、それ以外は予算とよく相談すべきです。APW330のペアガラスでも十分な地域ならトリプルガラスにコストをかけすぎないようにしましょう。
  • 壁紙は表面強化タイプが案外質感がよくておすすめなことがわかりました。
    普通の強度の壁紙は小さい子どもがいると容赦なく傷みます。
  • コンセントはもう少し増やすべきでした。いくらあっても困らないのがコンセント。
    後付けが難しいのもコンセントです。
    基本はやりすぎ?くらい多めにつけたほうがいいでしょう。我が家は多めにつけたつもりでしたが、キッチンだけはちょっと後悔です。
  • 人感センサーライトもよく検討してつけないと、ただの無駄遣いになります。
    点灯、消灯を頻繁に繰り返すところだけに厳選してつけましょう。

今日の記事が、これから家を建てる人の参考になれば嬉しいですね。

平屋のカタログをサクっと集めたいかたは次の記事が参考になりますよ。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。