平屋の実例

【平屋の実例】無垢材ナラの床5つのデメリット

【平屋の実例】無垢材ナラの床5つのデメリット
記事内に商品プロモーションを含みます
  • 床に無垢材を使用している人の口コミを聞きたい
  • 無垢材のメリット、デメリットが知りたい。

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

結論から言うと、無垢材の床のデメリットは以下の5点です。

  1. 夏場に「床鳴り」する
  2. 傷がつきやすい
  3. 水に弱い
  4. 値段が高い
  5. 床暖房が使えない(場合がある)

無垢材の床のメリットは以下の3点です。

  1. 見た目の質感が良い
  2. 素足で歩くと気持ちいい
  3. 調湿効果がある

 

 

本記事の内容

無垢材の床のメリット・デメリット

 

私は2018年12月に平屋を新築しました。

明るくて質感の高い床に憧れていたため、ナラの無垢材を採用しました。

実際に住んでみると、デメリットもそれなりにありますが、採用して本当に良かったなと思える建材のひとつです。

今日の記事では私がナラの床の家に住んでみて感じたメリット・デメリットをご紹介します。

床材選びに悩んでいるかた、床のリフォームを検討中のかたは必見です。

 

無垢材の床の5つのデメリット

無垢材の床のデメリットは以下の5点です。

  1. 夏場に「床鳴り」する
  2. 傷がつきやすい
  3. 水に弱い
  4. 値段が高い
  5. 床暖房が使えない

 

(1)夏場に「床鳴り」する

夏場になると湿気が増えます。

湿気を吸うと無垢材が膨張します。
膨張することで隙間がなくなり、木材のつなぎ目がこすれあって、ギシギシという音が鳴る場合があります。

実際に我が家も廊下の一部で床鳴りが発生しました。

湿気が増える6月くらいから鳴り始め、9月になった今もまだ踏むとギシギシと結構大きな音が鳴ります。

JUN
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建築士さんに相談したところ、無垢材を使った新築ではよくある現象のようで、別に床材や施工に問題があるわけではないとのことです。

一応大工さんにもみてもらい、できる限りの対応はしていただきましたが、完全に抑えることはできませんでした。

 

床鳴りすると困るのが朝です。

家族の中では私が一番早く起きます。

 

私が起きる時には、まだ1歳の息子は寝ていることが多いです。

問題なのは床鳴りする廊下が、息子が寝ている寝室のすぐ近くということです。

私が廊下を歩くと、「ギシ!」という大きな音がするため、その音で息子が目を覚ましてしまうことが何度かありました。

目を覚ますくらいの大きな音が鳴るので、無垢材の床を使う場合には、小さな子どもの睡眠を妨げる可能性があることは覚悟しておいたほうがいいかも知れません。

※ちなみに9月15日ごろに床鳴りはほぼなくなりました。
無垢材は生きているというのを実感しました。
2年目以降も基本的には夏の時期に床鳴りはあります。程度はその年の湿気次第で変化します。

 

(2)傷がつきやすい

ナラは広葉樹で、比較的硬い部類に入る木材です。

硬いのですが、やはりクッションフロアなどに比べると傷がつきやすいです。

 

子どもがちょっと重たいおもちゃを床に落とすだけで、ご覧のとおりへこみ傷が容赦なくつきます。

JUN
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うちは息子二人なんで、けっこう容赦なくやられます

引っ越し当初にリビングで子どもがはしゃいで床があまりにも傷つくので、あわててジョイントマットを敷きました。

無垢材の床を使った家を建てて、なおかつ小さなお子さんがいらっしゃる場合は、引っ越したらまず最初にジョイントマットを敷くことをおすすめします。

 

傷つくのがどうしても我慢できないかたは、無垢材はやめておいたほうが無難です。

 

 

(3)水に弱い

水に弱いことも無垢材の弱点のひとつです。

我が家の場合は、特にダイニングが深刻です。

まだ一歳の下の息子は、ご飯を食べると容赦なくこぼします。

ベビービョルンの硬質なスタイをしていますが、すべてをスタイで受け止めきれるはずもなく、常に床に食材が落ちていきます。

 

トマトや、果物といった水分が多いものはもちろんのこと、最悪の場合はスープそのものをこぼしたりすることも珍しくありません。

そのため、我が家のダイニングの床、特に一歳の息子のベビーチェアの周辺は深刻なダメージが蓄積されつつあります。

水分が多いものをこぼすと、すぐに拭いても割りと床が吸ってしまうんですよね。

何か所かシミになりつつある箇所も散見されます。

息子のベビーチェアの下にビニールシートを敷いてみたりもしましたが、ビニールシート外まで食材が飛ぶケースもあるため、完全な対策は難しいです。

 

(4)値段が高い

機能面以外に目を向けると、無垢材は値段が高いこともデメリットのひとつです。

複合フローリングに比べるとどうしても価格は高くなりがちです。

ちなみに我が家のナラ無垢材は、1坪あたり16,000円でした。

30坪分使っていますので、材料費で計480,000円のコストがかかっています。

床は面積が広いので、トータルのコストとしては高くなりがちです。
安い床材に変えれば、すぐに数十万のコストが下がるので、削減効果が出やすい場所でもあります。

JUN
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予算が厳しい場合は悩ましいところですね。

予算がない場合には、結局は他の要素との優先順位によって決めるしかありませんが、床は家の印象を決める、体が感じる気持ち良さに直結する部分なので、できれば無垢材は残したまま他のコストを削る努力をすることをおすすめします。

 

(5)床暖房が使えない(場合がある)

これは床下エアコンを採用した我が家には関係のないことなので、ちょっと番外編なのですが、もし床暖房を入れたいと考えているかたは注意が必要な部分になります。

床暖房の場合は、好きな床材を自由に選べない場合があります。

選べないことはないですが、基本的には床暖房に対応した無垢材を選択する必要があるため、コストがさらにアップする可能性があります。

これも優先順位の問題ですが、床暖房か、それとも無垢材か、2つにひとつを選ぶ選択を迫られるかも知れません。

我が家は床下エアコンにしたので、床材を選ばず、こういった悩みはそもそも発生しませんでした。

無垢材は自由に選びたい、しかも冬は足元から暖めたい、というかたには床下エアコンの家が最高におすすめです。

 

 

 

無垢材の床の3つのメリット

無垢材のメリットは以下の3点です。

  1. 見た目の質感が良い
  2. 素足で歩くと気持ちいい
  3. 調湿効果がある

 

(1)見た目の質感が良い

本物の木の断面がそのまま床になっているため、非常に質感が高いです。

風合いも良く、見るものを惹きつける魅力にあふれています。

多くのかたが無垢材に憧れる意味は、住んでみてすぐにわかりました。

 

床というのは面積が広いので家の印象を大きく左右します。

家に帰ってきた時に、本物の木が出迎えてくれるのはとても気持ちがいいものです。

JUN
JUN
家全体の品の良さ、高級感の向上にも、ナラの無垢材は大きく貢献してくれます。

 

 

 

(2)素足で歩くと気持ちいい

触覚にうったえるという意味でも、無垢材はとても優れています。

肌に触れた感じが、なんとも気持ちいい。
特に夏など、裸足でいることが多い時期は無垢の素晴らしさを顕著に感じられます。

適度な乾燥状態が心地よく、ペタペタと裸足で無垢材の上を歩くだけでもなんだかとても楽しいものです。

 

家の中でも、床は体に直接触れることが最も多い場所になります。

人間の触覚にダイレクトにうったえかけてくるため、健康状態、精神状態にも大きな影響を及ぼしていると感じます。

アパート暮らしの頃は、床がクッションフロアだったため、夏場は湿気がすごく、ベタベタして不快でした。

クッションフロアの人工的な感じと比較してみると、床が人間に与える影響というのがよくわかります。

「毎日を気持ちよく過ごせる家」ということを考えると、体が直接触れる「床」というのは最も重視すべき要素だと感じます。

JUN
JUN
傷がつくことを度外視するなら、ジョイントマットを敷かずに子どもを思いっきり素足で遊ばせてあげたい。そんな風に感じるほど気持ちいいです。

 

(3)調湿効果がある

無垢材の床は生きているため、水分を吸えば膨張しますし、水分がなくなると収縮します。

冬と夏で比べると、床板1枚1枚の隙間の広さがまったく異なります。

JUN
JUN
冬場は隙間が大きく最大で2ミリ近く隙間ができます。
夏場は逆に水分を吸って膨張するので、隙間がほとんどなくなります。

無垢材は生きていますよと聞いていたのですが、本当にここまで変化するのかとびっくりしました。

 

それだけ変化する、ということは、無垢材の床は家の中の湿気を常に吸ったり吐いたりしていることになります。

我が家はLDKの壁を珪藻土塗りにしたこともあり、LDKの湿度が常に安定しています。

冬は適度に湿っていて、夏場は余計な湿気がこもりません。

最初は珪藻土の壁だけの効果かと思いましたが、無垢材の床の呼吸も大きく影響していることがわかりました。

毎日を気持ちよく過ごせるのは無垢材の床の調湿効果のおかげです。

クッションフロアなどでは調湿効果が期待できないため、ここまでの気持ち良さはなかったのではないかと考えます。

JUN
JUN
みなさん、家を建てるときに室温のことは断熱性やなんだで結構気にしますが、実は湿度もめちゃめちゃ重要です。

 

【まとめ】無垢材の気持ち良さは家づくりの最優先事項にすべきです。リフォームにもおすすめです。

今日の記事をまとめます。

まとめ
  • 数々のデメリットがあり、メンテナンス、維持管理の手間が多い無垢材の床ですが、それらのデメリットを考慮しても、家づくりで最優先で採用してほしい要素のひとつです。
    見た目もありますが、なによりも素足で歩いた時の気持ちよさ、調湿効果を考えると、家族の精神状態、健康状態に及ぼす影響は甚大です。
    コストをかけてでも取り組むべき事項だと断言できます。
  • 夏場の床鳴りや、傷がつきやすい、といった点は、もう割り切って楽しむくらいがいいのではないかと考えます。
    経年劣化をデメリットとは考えず、逆に味が出てきたと思えれば、特に気にすることではありません。
    無垢材とともに、毎日変化していく家で過ごす時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

ナラの床の気持ち良さは、実際に住んでみないと、なかなかわからないかも知れません。

しかし、実際に住んでみた私の感想は、「もう一度家を建てるとしても、床は絶対ナラにする」と思えるほど快適なものでした。

みなさんも家を建てるなら、無垢材の床に予算を最優先で割り当ててください。
床をリフォームする場合にもナラの無垢材をおすすめします。

JUN
JUN
多少コストはかかっても、後悔は絶対にしないはずです。

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