- 5人家族でミニバンを買うならどんな点に気をつけたらいい?
今日の記事はこういった疑問に答えます。
三男が生まれたことをきっかけに、エスクァイアからアルファードに乗り換えることにしました。
今日の記事では以下を深掘りして解説します。
- 同じ7人乗りミニバンであるエスクァイアからアルファードに乗り換えた理由
結論としては、5人家族だと5人のうちだれか一人は3列目に乗る必要があり、3列目の乗り心地がアルファード(30系)は決定的に良いからです。
5人以上の家族で7人乗りのミニバンを買うなら、乗り心地とリセールバリューの高さから、アルファード一択だと思います。
5人家族のミニバン選びで悩んでいるかたは必見です。
エスクァイアからアルファードへの乗り換えのきっかけは家族が増えて3列目に人が座るようになったから
まず最初に、同じ7人乗りミニバンである「エスクァイア」から「アルファード」に乗り換えた理由です。
それは、三男が生まれて家族が5人になったからです。
7人乗りのミニバンの場合、1列目と2列目の乗車人数は4人です。
4人家族のうちは、運転席に私、助手席に妻、2列目に長男と次男、という組み合わせでなんの問題もなし。
ところが三男が生まれて5人家族になると、必然的に2列目の1席は赤ちゃんのチャイルドシートになります。
となると、家族5人ででかける時は、1列目、2列目だけでは席が足りません。
必ず誰かが3列目に乗らなくてはならない、ということになります。
エスクァイアの3列目に乗った人は必ず車酔いするという緊急事態
5人で出かける時は、常にひとり、エスクァイアの3列目シートに座ることになりました。
最初は長男でした。
が、近くのショッピングモールに買い物に行くと、なにやら顔色が悪い。
「気持ち悪いからここ乗りたくない」
どうやら酷い車酔いのようです。
ならばと、妻が交代で3列目に乗ります。
しかし、
「頭が揺れて気持ち悪くなってきた」
最後は妻に運転を変わってもらい、私が3列目に。
結果、10分もしないうちに頭が痛くなってきて、なにやらこみあげてくるものが。。。
そういえば、昔、私の両親もつれて6人で車で出かけた時に、3列目に乗った親父がめっちゃ車酔いしてたのを思い出しました。
3列目の中央なら、いくらか揺れは少ないですが、タイヤに近い左右の座席に座ると突き上げが強烈すぎて耐えられません。
エスクァイアのトーションビームサスペンションは3列目の揺れが酷い
検証の結果、エスクァイアの3列目は、とにかく揺れが酷いことがわかりました。
少しの段差でも、乗り越えるときの突き上げが1、2列目とは段違いに強烈です。
エスクァイア(兄弟車のノア、ヴォクシーも)のリアのサスペンションはトーションビーム式であることが原因と思われます。
トーションビームについてはmobiの説明が非常にわかりやすいので引用します。
トーションビーム式サスペンションとは、後輪の負荷が少ないFF用リアサスペンションのことをいいます。車輪前方から車輪軸まで延びるトレーリングアームをコイルサスペンションで懸架し、左右のアームを鋼管でつなぎあわせた構造です。「TBA(トーション・ビーム・アクスル)」と表記される場合もあります。
トーションビーム式サスペンションは、軽自動車やコンパクトカー、ミニバンや商用車にも広く採用される、シンプルで合理的なサスペンション型式です。
出典:https://car-moby.jp/article/car-life/useful-information/torsion-beam/
トーションビームのメリットは安価で、省スペースなこと。
サスペンション自体を小さく作ることができるので、室内空間を広く取れる、というメリットがあります。
しかし、その反面、乗り心地が悪いというデメリットがあります。
ごらんのとおり左右のアームがある程度固定されているので、片方のタイヤが上下すると、もう片方のタイヤも上下しやすい構造。
ダブルウィッシュボーンなどの独立懸架式のサスペンション(左右がそれぞれ独立して上下します)に比べると、どうしても揺れはひどくなります。
3列目は荷物置き場、であれば別に問題はありません。
が、人が乗るとなると話は別。
3列目は、もろにリアサスペンションの上に人が乗るカタチになるので、常に揺られることになり、結果、頭痛がしたり、車酔いの症状が出たりします。
4~5人が乗って同じように車酔いしているので、たぶん車酔いしやすい人だから、という体質の問題ではなく、完全に乗り心地の問題です。
このままだと、遠出する場合でも、常に最低ひとりは車酔いの犠牲になる、ということ。
となると、いざ遊園地や海、山について、さあ遊ぼうってなっても、ひとりだけ「オエー」って顔色悪いのでは、全然楽しめないじゃんってことになってしまいますねー。
かろうじて、3列目の真ん中に座れば、突き上げが若干弱め。
3列目の左右に比べれば車酔いのリスクは下げられます。
ただし、3列目の真ん中はシートベルト着用が面倒で、カップホルダーなども遠いです。
快適とはいえず、長時間の乗車には不適です。
アルファードはダブルウィッシュボーンで3列目も快適
ではアルファードはどうよ、ということなのですが、2015年に3代目にフルモデルチェンジした際に、リアサスペンションがトーションビームからダブルウィッシュボーンに変わりました。
居住空間を極力減らさないために、コンパクトなダブルウィッシュボーンリアサスペンションを新規開発。
「高級車なのに乗り心地が悪い」というユーザーの意見に真摯にむきあって、ミリ単位の細かい調整を行って車体に収めた渾身のパーツだ、という開発者インタビューを読んだことがあります。
ダブルウィッシュボーンなら、それぞれのタイヤが独立してショックを吸収します。
ざっくり説明すると、片方のタイヤが段差に乗り上げても、片方のタイヤだけが上下して突き上げを吸収して、車体自体は水平を保つ、といった感じです。
トーションビームのように、左右同時に跳ねちゃう、みたいなことがありません。
まあ、とはいっても乗ってみないとわからないってことで、2022年2月に、近くのネッツ店にいって妻とアルファードSCパッケージ実車に試乗しました。
3列目の確認が主な目的のため、最初の1周は私の運転で妻が3列目、次は妻の運転で私が3列目という具合で。
結果はやはり、3列目の揺れ方がエスクァイアとは全然違う!ということでした。
しなやかな感じで、嫌な突き上げもなく、頭も揺さぶられない。
これなら大丈夫でしょう、ということになりました。
念のため、2022年1月にフルモデルチェンジしたばかりのノアにも試乗してみました。
TNGA採用でボディ剛性は大幅アップしているとはいえ、リアはトーションビーム式のままのため、揺さぶられる感じはアルファードよりも多かったです。
ということで、アルファードにしよう!と妻と合意しました。
3列目の乗り心地についてはこちらの動画でも快適だということで紹介されてしました。
5人家族で8人乗りを選択しなかった理由は、狭いことと、上級グレードが選べないこと(特に後席サンシェードは致命的)
アルファードやノア、ヴォクシーといったミニバンは、8人乗りを選択することができます。
家族5人なら、前列2名、2列目に3名で、3列目は荷物置き場として使わない、という選択肢もありそうなものですよね?
しかし、私は以下の理由で8人乗りはチョイスしませんでした。
- 2列目に3名は、チャイルドシートを取り付けるとかなり狭い。特に真ん中の人が窮屈で快適性が著しく損なわれる。アルファードよりも小さいノア、ヴォクシーだとなおさら無理。
- アルファードの8人乗りは選べるグレードが少ない。ガソリン車の場合はXとSのみで、SCパッケージなど上位グレードは7人乗りしかない。
アルファードで8人乗りを選ぶには、グレードはXかSの2択。
しかし・・・XとSには後席用のサンシェードがないのです!
エスクァイアは2列目のみ後席用サンシェードがありましたが、日差しの強い日は、子どもの日よけとして超便利だったんですよね。
市販の後付けサンシェードもありますが、利便性がガタ落ちです。
ということで8人乗りは選択しませんでした。
【まとめ】5人家族で3列目の乗り心地重視ならアルファード一択です
今日の記事をまとめます。
- アルファードへの乗り換え理由は3列目の乗り心地。
やはり独立懸架のダブルウィッシュボーンは振動が少なく快適です。 - エスクァイアはトーションビーム式で3列目の乗り心地はイマイチ。
トーションビーム式が絶対に悪いわけではないのですが、人が乗るならおすすめはしません。車酔い必死。 - 8人乗りのミニバンを選択することも可能性ですが、狭いことと、アルファードの場合は上級グレードに8人乗りの設定がないことが痛いです。
アルファードの場合はXかSを選ぶことになりますが、後席用サンシェードの設定がないなど使い勝手の面でかなり劣勢です。
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以上、わが家がエスクァイアからアルファードに乗り換えた理由でした。
これからファミリーカーの購入を検討しているかたの参考になれば幸いです。
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