- 家を建てるなら、トイレの中に小さな手洗い器をつけたほうがいいでしょうか?
今日の記事はこういった疑問に答えます。
結論から言うと、洗面所をトイレの隣に持ってくれば手洗い器はいりません。
ちなみにトイレの手洗い器はデメリットが4つあります。
- トイレの手洗い器がいらない理由
- トイレの手洗い器ではなく洗面所を隣接させる
私は2018年に平屋を新築しました。
トイレの隣に洗面所があり、トイレあとの手洗いに使えて重宝しています。
実は我が家は最初のプランでは、トイレ内に小さな手洗い器をつけるつもりでした。
でも色々とデメリットを考慮していくうちに必要ないことに気付きました。
今日の記事は我が家を例に、トイレに手洗い器は必要ない理由を深掘りします。
トイレに手洗い器をつけたほうが良いか悩んでいるかたは必見です。
トイレの手洗い器がいらない理由
結論、洗面所をトイレの隣に持ってくれば万事解決です。
トイレのあと、どこで手を洗う?
家のプランを漠然と考えている時は、トイレの中に小さな手洗い器をつけるつもりでした。
こんな感じですね。
TOTOさん「手洗器」ウェブサイトより引用
用を足したあとにそのままトイレ内で手を洗えるのは衛生的にも理にかなっていると思ったからです。
トイレ内で手を洗えれば、トイレのドアを汚い手で触る必要がなくなります。
実際に友達の家や妻の実家などは、トイレ内に手洗い器がありました。
ただ、そのあと設計の初期プランを検討する段階になり、トイレ内に手洗器をつけた場合は以下の点がデメリットになると考え始めました。
- トイレの面積を増やさなければならない。
(増やさない場合は非常に小さな手洗器となり使い勝手に疑問) - トイレ専用の手拭きタオルを用意しなくてはならない。
- トイレ掃除に、手洗器の掃除の手間がプラスされる。
- 手洗い器のぶんトイレにかける予算がアップする。
ひとつづつ深掘りします。
(1)トイレの面積を増やさなければならない。
当初は赤枠のあたりに手洗い器をつけることも検討していました。
当然、手洗い器の分のスペースが必要になるため、トイレ面積が増えます。
面積が増えてしまうのは建築費の面から考えると確実にデメリットとなります。
下記が最終的に決まった我が家のトイレ間取りです。
手洗い分のスペースが必要ないため、すっきりしています。面積もまさに必要最小限です。
下図のように壁に埋め込むタイプの手洗い器もあるにはあります。
TOTOさん「レストルーム」オンラインカタログより引用
壁に埋め込むタイプの手洗い器であれば面積を変えずに対応可能かも知れません。
しかし、このタイプは形状的に少々無理があり、決して使いやすくありません。
水はねもしやすいです。
私がよく行くラーメン屋さんの手洗い器がまさにこのタイプなのですが、めっちゃ手を洗いにくいですよ。
(2)トイレ専用の手拭きタオルを用意しなくてはならない。
2つ目の理由は、手拭きタオルです。
トイレに手洗い器を設置した場合は、必ず手拭きタオルを用意する必要があります。
トイレ内でしか使わない専用タオルを毎回洗濯して交換するのはいかにもコスパが悪い。
ずぼらな人には向かないと思いますし、毎日のことなので、なにかと手間がかかります。
(3)トイレ掃除に、手洗器の掃除の手間がプラスされる。
手洗い器をつければ、当然そちらも掃除の対象になります。
水垢は放っておけばこびりついてしまい、容易に落ちなくなります。
マメな掃除が必要で、手間が増えますね。
さらに、トイレは北側に配置されることが多いため、陽当たりは原則悪いです。
そのため紫外線による殺菌効果が見込めず、手洗い器そのものがカビで緑色っぽくなりやすい。
(4)手洗器のぶんトイレにかける予算がアップする。
当たり前ですが、手洗い器付きのトイレにすれば値段が高くなります。
手洗い器にお金をかけるのであれば、トイレ本体にお金をかけたほうが良いと考えます。
メリットに対してデメリットが多すぎる
以上4つの理由から、トイレの手洗い器は不要という結論に至りました。
使用用途は限定的なのに、デメリットが多すぎます。
トイレの手洗い器ではなく洗面所を隣接させる
上記のようなデメリットがある中で建築士さんが作ってくれたのは、トイレの近くに洗面所がある間取りでした。
確かに、トイレの隣に洗面所があれば、トイレ後の手洗いにも使えるし、トイレ以外のうがい、手洗い、お化粧などにも使えます。
トイレ内手洗い器のようなデメリットもないし、予算だって抑えられる。
ということで、私の迷いは消えトイレと洗面所を近接する方向に進みました。
トイレと洗面所の間取り
最終的に我が家のトイレと洗面所の間取りは以下のとおりとなりました。
手洗い器がないのでトイレは最小面積で済んでいます。
トイレ手前に洗面所があり、トイレから出た後、すぐに手を洗うことができます。
洗面所であればお客様の身だしなみチェックにも活用可能
洗面所なので当然大きな鏡もあります。
お客様などがトイレに行ったついでに身だしなみをチェックするのにも重宝しますね。
この配置であれば洗面所は完全なパブリックゾーンといえると思います。
実際、お客様がいらした時の「お手洗い」導線として完璧に機能しています。
とても使い勝手のよい、我が家のお気に入りの間取りのひとつです。
【まとめ】トイレの手洗い器は必要なし。トイレの近くに洗面所を配置しよう。
今日の記事をまとめます。
- トイレに手洗い器をつけると、トイレの面積アップ、専用タオルが必要、掃除の手間が増える、手洗い器分の費用が追加される、といった4つのデメリットがあります。
デメリットに対してメリットが少なすぎてコスパが悪いです。 - トイレの隣に洗面所を持ってくるのがおすすめです。
もともとの洗面所の機能+トイレ用の手洗いで一石二鳥。
大きな鏡があれば、お客様が身だしなみをチェックするのにも活用できます。
当初の予定通りに、トイレの手洗い器をつけていたら、ひどく後悔していたはずです。
メンテナンスの手間が増えるわりには、あまりメリットがないからです。
トイレの隣に洗面所があれば手洗い器はまったく必要なくなります。
予算を抑える意味でも、洗面所はトイレの隣に持ってくることをおすすめします。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。
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