- 在宅勤務(テレワーク)がやりやすいのはどんな書斎?
今日の記事はこういった疑問に答えます。
結論から言うと、以下3点を満たす書斎があると、快適に在宅勤務(テレワーク)ができます。
- 机と椅子が完備された書斎がある
- 書斎は扉で他の部屋と仕切ることができる
- 書斎の場所はLDKから近い場所にある
- テレワークに適した書斎、間取りにリフォームするための3つのポイント
私は2018年12月に平屋を新築しました。
新居には、キッチンの隣に、作業ができるワークスペース(書斎)を作りました。
2020年に新型コロナウイルスが流行し感染防止のため在宅勤務が導入されると、このワークスペースが大活躍したのです。
今日の記事では、私が実際に在宅勤務(テレワーク)を自宅の書斎で行ってみた経験から、在宅勤務に適した書斎を作るためのポイントを3つご紹介します。
新型コロナウイルスが終息したあとも、またいつパンデミックが発生するかわかりません。
生産性の向上と言う意味でも、今後は在宅勤務が標準的な働きかたとなる可能性もあります。
これから家を建てるかたや、リフォームを検討しているかたは、いつ、在宅勤務を命じられても対応できる家づくりをすることが重要ではないでしょうか。
こんな疑問をお持ちのかた、多いですよね。
「とりあえず住宅展示場に行ってみよう」もアリですが、展示場の家は豪華すぎてリアルサイズの住宅イメージがつかめないばかりか、平屋のある展示場はほとんどありません。
わざわざ展示場に行かなくても、資料請求サイトを使えば、一度に複数社に資料請求が可能。自宅にいながら様々な住宅メーカーの魅力を比較検討できます。
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快適に在宅勤務(テレワーク)ができる書斎にリフォームするための3つのポイントを解説
最初に書いたとおり、快適な在宅勤務に必要なのは以下の3点です。
- 机と椅子が完備された書斎がある
- 書斎は扉で他の部屋と仕切ることができる
- 書斎の場所はLDKから近い場所にある
3点とも、私が実際に在宅勤務をやってみて感じたメリットです。
このあと具体的な理由を説明します。
(1)机と椅子が完備された書斎がある
まずひとつめの大切な要素は「机と椅子が完備された書斎がある」ことです。
なぜか?
我が家の書斎
上の写真は、我が家の書斎(ワークスペース)です。
今は雑然としすぎていてとてもお見せできません(汗)
書斎は4.14平方メートルなので、2.2畳ほどのスペースです。
独立した部屋としては、ほぼほぼ最小サイズではないでしょうか。
壁には、造り付けの机と本棚があります。
快適にパソコンを使うには机と椅子が必須
在宅勤務(テレワーク)は基本的に、パソコンを使って仕事をします。
ですので、パソコンを快適に使えることが、在宅勤務を行ううえで最も重要な要素になります。
では快適にパソコンを使うために大切な要素はなにか?
それはオフィスと同じように、パソコンを置ける机と、椅子が完備されていることなのです。
この点、我が家は本当に恵まれています。パソコンはなんなく設置できますし、外付けのディスプレイやキーボードを設置できるスペースもあります。
非常に快適にパソコンを使うことができる環境です。
家ではこたつの生活をしていて、机と椅子がない環境の人もいます。
例えば、私用で夜に1~2時間パソコンを使うのであれば、こたつにノートパソコンでもそれほど足腰に痛みを感じないでしょう。
また、私用で使う場合には、がっつりキーボードで文章を入力する、ということも少ないはずです。
しかし在宅勤務は仕事です。
仕事となると以下ことを考慮しないといけません。
- 長時間(基本は毎日8時間)パソコンにむかっている必要がある
- 文章入力や資料作りのためにキーボードを多用する
- (1)と(2)を、月~金の週5日間は最低こなす必要がある
もうひとつ付け加えると在宅勤務で椅子は本当に大事
もうひとつポイントを上げるとすると「本当はもっと良い椅子が欲しい」のです。
我が家の椅子は次の記事でも書いたとおり、昔、アパート暮らしのころに使っていたニトリのダイニングチェアなんです。
座面もカッタカタのこいつですね。
ダイニング用なので、書斎で作業するには全くの不向き。
プロブロガーのヒトデさん愛用の「オカムラ・シルフィー」って椅子がすこぶる良さそうなのですが、いかんせん値段が高いので買えません。
いつかは手に入れたいなと思います。
(2)書斎を扉で他の部屋と仕切ることができる
2つ目の大事な要素は、「書斎を扉で他の部屋と仕切ることができる」ということです。
仕切ることができると得られるメリットは以下の2点です。
- 扉をしめると独立した個室になり集中することができる
- 子どもに機器をいじられる心配や、不意の事故に合う確率が少ない
扉をしめると独立した個室になり集中することができる
上の画像は書斎(ワークスペース)周辺の間取りです。
隣はキッチンですが、引き戸で仕切ることができるようになっています。
大きなメリットを感じたのはこの引き戸です。
引き戸を閉めればワークスペースは独立した空間となります。
キッチン、そしてリビング側からの視線も気になりませんし、LDK側から聞こえてくる家族の声もだいぶ軽減されます。
引き戸を閉めることでこもり感が非常に強くなり、集中してデスクワークをするのにぴったりの環境ができあがるのです。
自宅ですから、オフィスとはそもそもの環境が違います。
仕事に関係のない雑談や子どもが騒ぐ声というのは当たり前に聞こえてくるわけです。
テレビの音などが気になってしまうかたもいるでしょう。
独立した空間が作れるのは、在宅勤務に非常に適しているといえます。
リビングや階段下に設置するようなオープンなワークスペースでは、こもり感が少ないため、他人を気にせずに集中力を持続するのは大変です。
ダイニングなどのオープンスペースにいれば家族や子どもにどうしても話かけられてしまうし、まわりにも気が散るものがたくさんあります。
食事の時にわざわざパソコンをどかす必要もあるでしょう。
快適な在宅勤務には他の部屋と仕切れる書斎が欲しいです。
子どもに機器をいじられる心配や、不意の事故に合う確率が少ない
独立した書斎のメリットの2つ目は、「子どもに機器をいじられる心配が少ない」と、「不意の事故に合う確率が少ない」ことです。
パソコンなどは高価な会社の備品です。
重要な営業秘密が保存されている場合もあるでしょう。
子どもが原因の不慮の事故のリスクは常にある
オフィスであれば、席を外すたびに「子どもにパソコンを壊されたらどうしよう」といった心配はしなくていいのが当たり前です。
ところが自宅では、子どもがちょっとした隙に機器を壊す危険性が、それこそ毎日、当然のようにあるのです。
パソコンなどの機器は子どもから隔離する
独立した書斎であれば、基本的にはパソコンなどの機器は置きっぱなし、起動したままでOK。
子どもにも、「書斎はパパが昼間仕事をしている部屋で、大切なものがたくさん置いてあるから、勝手に入ってきちゃダメだよ」と言い聞かせれば、オープンスペースよりも格段にリスクを減らすことができます。
在宅勤務期間が長期化するほど、機器や備品の安全を確保するちょっとした手間が大きなストレスとして積み重なっていきます。
我が家は、キッチンへの通路2か所に、西松屋のベビーフェンスを設置しています。
6歳の息子はフェンスをまたげますが、2歳の息子はフェンスを越えることができないので、キッチンの奥にある書斎への侵入を防ぐことができています。
西松屋のベビーフェンスについては次の記事で解説しています。
https://hiraya.style/babygate
【注意】独立した書斎は夏場の空調に考慮が必要
いいことづくめに思える扉で仕切れる書斎ですが、オープンスペースの書斎に比べて考慮が必要なの点があります。
それは「夏場の空調」です。
我が家の書斎は2.2畳の部屋なので、エアコンはついていません。
しかし扉で仕切ってしまった場合はLDKの空調が思うように書斎に届きません。
冬はセラミックヒーターでOK。問題は夏。
冬場は写真のとおり足元にセラミックヒーターを置いているので困ることはありません。
しかし真夏の暑さに対処するには、LDKのエアコンをつけるしかありません。
しかし、誰もいないLDKを、書斎のために冷やすのは、そもそもエネルギーの無駄が多い。
また、LDKのエアコンを冷気を取り入れるには、書斎の引き戸を少しだけ開けておく必要があります。
せっかくの集中できる空間の効果が薄れてしまうことが残念です。
(3)書斎がLDKから近い場所にある
最後、3つ目の重要な要素は、「書斎がLDKから近い場所にある」ということです。
書斎がLDKから近いと以下2点のメリットがあります。
- 飲み物などを取りに行きやすい
- 家族(特に子ども)の様子を確認しやすい
飲み物などを取りに行きやすい
LDKが近いことの最大のメリットは、飲み物を取りに行きやすいことです。
イメージ的には、会社の給湯室や、自販機コーナーが自席のすぐ近くにあるような感じです。
長時間仕事をしますので当然のどが渇きます。
のどが渇いた時も書斎からキッチンが近いと非常に便利。
我が家は書斎の隣がキッチンという飲み物をゲットするには最高の間取りです。
キッチンには電気ポットもあるので、温かいお茶やコーヒーもすぐに入れて飲むことができます。
これが例えばキッチンから離れた場所、特に2階の寝室近くに書斎があったりすると大変です。
わざわざ飲み物を取りに、1階まで下りる必要があります。
ポットや水筒などにあらかじめお茶などを入れて持っていけばいいという考えもありますが、毎日のことになるとやはり相当面倒です。
冷たい飲み物となると、氷を入れるなどの配慮が必要です。
ただ、簡単に飲み物、食べ物、お菓子などが取りにいけてしまうので、甘いものをつい取りすぎて太るという別のリスクはあります…。
書斎やワークスペースを作るなら、できるだけキッチンに近い場所が便利!
飲み物、食べ物を取りにいく動線が最短です!
家族(特に子ども)の様子を確認しやすい
書斎がLDKから近いことのもう一つのメリットは、「家族(特に子ども)の様子が確認しやすい」ことです。
新型コロナウイルスの影響で、学校は全面的に休校中です。
小学生と幼稚園生のふたりの息子は毎日家にいます。
子ども達や家族は、基本的にLDKにいることが8割以上です。
まだふたりとも小さいこともあり、昼間ひとりで自分の部屋に行くことはほとんどありません。
LDKで、テレビをみたり、ダイニングテーブルで本を読んだり、宿題をやったりしていることが多いです。
書斎で仕事をしていても、子ども達は大丈夫かな~とふと気になることはあります。
LDKから近い書斎ならではのメリットです。
書斎でなくても、リビングの一角をパソコンスペース、ワークスペースにしている場合も、子どもの様子をうかがうことは容易かもしれません。
ただ距離感が近すぎて仕事にならないかも知れないのは、前述したとおりです。
これがLDKから遠い2階の寝室に書斎、といった間取りだと、子ども達の様子をみたり、奥さんとコミュニケーションを取るためにわざわざ1階に下りてくる必要があります。
頻繁に確認にくるのは面倒なため、たぶんコミュニケーションの頻度は減るでしょう。
また、子どもや家族側から見てもメリットがあります。
例えば子どもが困ったことがある時は、LDKからすぐに書斎にきて、扉をたたけばコミュニケーションが取れます。
奥さんが何か用事がある時もキッチンからすぐ声をかけることができるのです。
集中できる、というメリットと相反するように思いますが、要はどちらかではなく、柔軟に対応できることようになっているのが便利だ、ということなのです。
- コミュニケーションが取りたい、様子を確認したい、といった時は扉を開ければすぐにLDKを確認できる。
- 集中したい時は扉を閉めてがっつり仕事をする。
仕切りがあって、LDKから近い書斎を持つと、このような柔軟性を生活に取り込むことができます。
【まとめ】在宅勤務(テレワーク)に適した書斎をつくりましょう
今日の記事をまとめます。
- 在宅勤務(テレワーク)が快適にできる家には3つのポイントがあります。
- 机と椅子が完備された書斎がある
- 書斎は扉で他の部屋と仕切ることができる
- 書斎の場所はLDKから近い場所にある
- まず大前提としては机と椅子がないと非常にキツいです。
毎日8時間、床に座るのは腰や膝にダメージが蓄積して仕事どころではなくなります。 - 書斎はオープンスペースよりも扉で仕切って独立できたほうが、在宅勤務には適しています。
視線と音をシャットアウトして集中できる空間を作りだすことができて仕事がはかどります。
さらに、パソコンをはじめとした会社の大切な備品を守ることができます。
ただし、真夏に書斎だけをエアコンで冷やすのは、なかなか効率的にできないことだけは頭にいれておいたほうがいいです。 - 書斎がLDKから近いと本当に便利です。
飲み物がすぐに取りに行けるのは、長時間の在宅勤務をこなすうえで大きなメリット。(ただし太りやすい?!)
子ども達の様子がすぐにうかがえるのも安心です。逆に子ども達がコミュニケーションを取りたい時も便利。家族と適度な距離感を保つことができます。
以上、在宅勤務をフルでやってみた経験から、在宅勤務に適した住環境を考えるうえで大切なポイントをご紹介しました。
こんな疑問をお持ちのかた、多いですよね。
「とりあえず住宅展示場に行ってみよう」もアリですが、展示場の家は豪華すぎてリアルサイズの住宅イメージがつかめないばかりか、平屋のある展示場はほとんどありません。
わざわざ展示場に行かなくても、資料請求サイトを使えば、一度に複数社に資料請求が可能。自宅にいながら様々な住宅メーカーの魅力を比較検討できます。
詳細は平屋のカタログを一番簡単に集める方法をご覧ください。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの後悔のない家づくりの参考になれば幸いです。
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