家は人生で一番高い買い物なので絶対に失敗したくありません。家づくりに失敗する一番の理由はなんでしょうか?
今日の記事はこういった疑問に答えます。
結論から言うと、家づくりに失敗する一番の理由は、家づくりの情報収集を十分に行っていないから。
当たり前のことですが、「知らない」ことはイメージできないし、判断も正確にできません。
「知らない」ことがなぜまずいのかを、「たこわさ理論」で解説します。
- 家づくりに失敗する理由を解説
私は2018年に平屋を新築しました。
家づくりを本格的に検討し始めたのは、第一子が生まれた2013年でした。
土地探しから始まり、住宅展示場、オープンハウス巡りを数えきれないほど行ってきました。
本や雑誌などでも必死に勉強しました。
こうして足掛け5年かけて、実際に家を建ててみて思うことは、家づくりはいかに多くの情報に接して知識を蓄えたかが、成否を分けるということです。
今日の記事は私が家づくりで経験したことから導き出した、「後悔のない家を建てるための理想的なスタートラインの立ち方」についてご紹介します。
家づくりに失敗したくない、理想と違った家が出来上がって後悔したくないと思っているかたは必見です。
家づくりに失敗する理由は超簡単です
家づくりに失敗する理由は超簡単です。
ハウスメーカーや工務店さんに比べて、素人の私達は圧倒的に知識がないからです。
まずは「たこわさ理論」で「脱初心者」を目指せ
みなさん「たこわさ理論」って聞いたことありますか?
SHOWROOM代表の前田裕二さんの言葉です。
小学生に好きな食べ物は?と聞いて、「たこわさ」が出てくる確率はほぼない。
なぜなら小学生は「たこわさ」を知らないから。
だいたいは、カレーかハンバーグといった答えになるはず。
知らないことを「楽しい!」とか、「やりたい!」って思うことはできないという理論。
知らないこと、体験したことがないことは、その人にとっては世の中に存在しないのと一緒。
「知らない」ことは選べないし、想像することすらできません。
だから、自分のやりたいことを見つけるには、どんどん新しいことを経験して見つけていくしかない、というのが前田さんの主張です。
「たこわさ理論」、家づくりにも当てはまります。
あなたが建築に対してなんの知識もなければ、そもそも理想の家を正確にイメージすることはできません。
住みやすい間取りは? 必要な設備は? 自分達に合うものはなんだろう?
プロであるハウスメーカーや工務店の担当者、建築士さんたちから見れば、私達素人はみんな「圧倒的な初心者」です。
情報も集めず、家に関する知識がないまま、いきなり家づくりを始めるとどうなるか?
「あなたが圧倒的な初心者である」=「ハウスメーカーや工務店に言われたことが絶対的な正義」になってしまう可能性が高いことです。
「私達が建てる家は、全室ペアガラスの窓を採用しているので、とても暖かいですよ」
「ペアガラス」と一口に言っても製品は死ぬほどたくさんあります。
- 窓はペアでもサッシはオール樹脂でしょうか?それともアルミと樹脂のハイブリッドでしょうか?まさかオールアルミでは・・・?
- あなたが建築を予定している地域はペアガラスで十分に暖かいくらい温暖な地域ですか?
- Low-Eガラスの種類はなんですか?
- ペアガラスのスペーサーの素材はアルミですか?樹脂ですか?
例えばの例として窓をあげましたが、これらの違いがわからないで家を建てると、値段は安かったけど、冬めちゃくちゃ寒い家だったとか、思いもよらないことになります。
「ペアガラスで暖かいって言われたから信じてたのに・・・」と言っても後の祭りです。
もちろん、売り手側はプロですから、プロならではの提案はしてくれます。
でも果たしてそれが自分達が理想とした家に本当に必要な要素なのか?は、自分達に知識がなければ絶対に判断できないのです。
売り手側の話を鵜呑みにしたまま建築プランが進んでしまうと、結果的に、自分達にとって住みやすくない家が、かなりの確率で出来上がることになります。
家を建てることは新車を買うこととは違う
でも家づくりの場合は、実際にそのようなことが起きる可能性は十分にあります。
欲しかった間取りや設備は、どこのハウスメーカーに頼んでも実現できると思っていたのに、後からできないってことに気付いたら後悔しないですか?
本来であれば、まずは「自分達が建てたい家、欲しい設備はこれ」というイメージがあって、それを実現してくれるハウスメーカーはどこだろう?と探すのが正しい順番のはずです。
「床下エアコン」は私達の「たこわさ」だった
例えば我が家は、「床下エアコン」を採用しています。
しかし私は「床下エアコン」は一度だけ本で読んで知ってはいましたが、あまりメジャーな暖房方式ではないため当初は軽く読み流した程度でした。
妻が「床暖房推し」だったこともあり、まさか自分の家に関係してくるなんてことは、建築前は夢にも思っていなかったのです。
床下エアコンには基礎断熱が必須であることも後から知りました。
結果的に我が家は床下エアコンを採用できました。
床下エアコンはお金もかからず、とても快適で、我が家のお気に入りの設備のひとつになっています。
でも建築プランの終盤になるまで床下エアコンのことを私はほぼ知らなかったわけで、床下エアコンの快適さを手に入れられたのは、単に「運が良かっただけ」です。
我が家の場合は結果的にセーフでしたが、本来はこれではいけないはずです。
事前に家についてひとつでも多くの情報を集めることが、運に頼らずに理想の家づくりができる秘訣になります。
勉強して家づくりの初心者を脱することのメリット
必至に情報を集め、初心者を脱すると、自分達の理想の家を建ててくれるハウスメーカーや工務店を見つけることができるようになります。
詳しくは当ブログの各記事をお読みいただきたいのですが、私達夫婦はおかげさまでほぼ理想通りの住みやすい家を建てることができました。
なぜ理想の家を建てることができたか。
それは、必死に情報を集めた結果、自分達の理想に近い家を建ててくれる人に、家づくりをお願いすることができたからに尽きます。
大切なことは、きちんと家づくりについて自分達で勉強した結果、納得したうえで家づくりをお願いするところを決めたのか、ということです。
ハウスメーカー、工務店、設計事務所のどれが正解ということはないのです。
設計事務所にお願いして失敗している人もたくさんいるでしょうし、大手ハウスメーカーだからと安心してお願いしたら案外自分達には合っていなかった、なんてことだってあるでしょう。
あまり名前を聞いたことのない地元の工務店にお願いした結果、自分達のこだわりが実現できて大満足の家になることだって十分にあります。
これから家づくりを始めるみなさんに、ぜひやってほしいこと
これから家を建てる予定の皆さんは、まずは家づくりに関する情報をできるだけ幅広く集めてください。
思い込みを一切排除して、下手に制限しないのがコツです。
絶対にゼロベースで考えましょう。
それが幅広い判断材料を得るために一番重要なことです。
勉強するにしたがって、だんだんと自分達の理想の家のイメージが出来上がってくると思います。
そこまで来たら、今度は集めた情報の中から、理想の家のイメージに近い家を作ってくれそうな会社をいくつかピックアップします。
ピックアップできたら実際に話を聞いてみてください。
話を聞く中で、これはちょっと違うなと思ったらやめればいいのです。
その時点で候補がゼロになってもいいと思います。
そうしたら、また情報集めからやり直してみる。
その繰り返しでいいと思います。
一生に一度かも知れない高い買い物が住宅です。
時間は十分にかけていいでしょう。
【まとめ】情報を集めることが家づくりに失敗しないための最大のコツです
今日の記事をまとめます。
- 家づくりにおいても前田さんの「たこわさ理論」は参考になります。
「知らないこと」はイメージできないし、評価できないからです。 - 情報を集めてまずは自分達が家づくり、建築について詳しくなりましょう。
知識がなければ自分達の理想の家をイメージするのは困難です。 - 情報を集めて脱初心者すると、自分達の理想の家を建ててくれる人を見つけることができるようになります。結果的に全く見当違いの人に家づくりをお願いする確率が下がります。
- ハウスメーカー、工務店、設計事務所のどれが正解ということはないです。
家づくりに関しての情報を集めて勉強することが、自分達にとっての正解を導き出す唯一の方法になります。
インターネットが普及して、家づくりの情報が比較的容易に手に入るようになりました。
今はスマホ1台だけで、ほとんどの情報を集めることができます。
昔から、「家は三回建ててみないと満足しない」、と言いますが、ネットをうまく活用することで一回で満足する理想の家を建てることも十分に可能と考えます。
ネットを使って最小限の労力で最大限の情報を獲得し、たくさんの可能性を検討しながら家づくりを楽しんでください。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。
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