後付け太陽光発電

後付け太陽光発電で250万円の利益【実データ公開】

後付け太陽光発電で250万円の利益【実データ公開】
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  • 今から後付けで太陽光発電を始めたらどのくらい利益がでますか?
  • 売電価格が年々下がっていますが、太陽光発電を今から始めても元は取れるのでしょうか?

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

私は2018年12月に平屋を新築しました。

新居に住み始めたあと、後付けで太陽光発電システム(12.5kw)を導入し、2019年7月末より発電を開始しています。

太陽光発電は買取価格も下がってるって聞くし、今から始めても利益なんて出るの?

そう思われているかたも多いと思います。

 

結論から言うと、太陽光発電システムを導入することで、20年間で5,210,060円の収入があり、約250万円の利益がでる結果となりました。

今日の記事では今から太陽光発電を始めたらどのくらい儲けが出るのかを、我が家の実例をもとに深掘りします。

今から後付けで太陽光発電を始めて元が取れるのか?利益は出るのか知りたいかたは必見です。

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わが家の後付け太陽光発電の仕様

いくら儲かるのか?

まず最初に我が家の太陽光発電システムの仕様をご説明します。

 

 

我が家の太陽光発電システムの出力容量と仕様

我が家の太陽光発電の基本スペックは以下のとおりです。

  • 長州産業(CIC)単結晶モジュール「CS-250K11H」(変換効率16.8%)
  • 出力容量12.5Kw(パネル50枚)
  • パネルの傾斜角:14度
  • パネルの設置向き:南西
  • 買取方式:余剰買取(昼間発電した電気を自宅で使い、余った分を電力会社に売電)
  • 買取単価:18円/kWh(2018年度の買取単価です。以後20年間はこの単価で発電した電気を買い取ってもらえます)

 

実際の太陽光発電モジュールの写真です。

 

 

 

我が家の出力12.5kwの太陽光発電システムの初期費用は、工事費込みで271万円(税込)

上の画像が我が家が導入した太陽光発電システムの見積書になります。

出力12.5kw、工事費込みで約271万円(税込)でした。

まとまった資金を用意できない!というかたは、わが家のようにソーラーローンを活用されることをおすすめします。

メーカーの発電量シミュレーションから売電額を計算

長州産業(CIC)からいただいた発電シミュレーションの資料を元に、利益を計算していきます。

メーカーの事前発電シミュレーションがどの程度正しいのかを検証するため、2019年~2020年については実際の発電データもご紹介します。

 

長州産業(CIC)「CS-250K11H」の年間推定発電量は13,318kWh

太陽光発電の発電シミュレーションデータ
上の図は我が家の太陽光発電の年間推定発電量のシミュレーション資料です。

年間の平均発電量は13,318kWhとなっています。

 

 

実際の1年間の発電量と、シミュレーションの発電量を比較

メーカーからいただいた売電シミュレーションの資料はどの程度正確なのでしょうか?
発電量シミュレーションと実発電量の比較グラフ

 

上のグラフは、発電シミュレーションの値と、2019年8月から2020年7月の1年間の実際の発電量の値を比較したものです。
多少のブレはありますが、ほぼシミュレーション通りです。

実データを一覧表にまとめたものが下記です。

シミュレーションの発電量(初年度) 実際の発電量 対シミュレーション値(%)
2019年8月 1312 1461 111
2019年9月 1019 1220 120
2019年10月 1054 980 93
2019年11月 962 945 98
2019年12月 969 769 79
2020年1月 1100 889 81
2020年2月 1169 1200 103
2020年3月 1463 1391 95
2020年4月 1504 1723 115
2020年5月 1544 1565 101
2020年6月 1230 1391 113
2020年7月 1255 940 75
合計 14581 14474 平均98.7
最も上ブレしたのが2019年9月で+20%、最も下ブレしたのが2020年7月で-25%でした。

天候によって2割前後のブレが出るようです。

2019年8月から2020年7月の1年間では、シミュレーションに対して98.7%という結果でした。
 月単位でみるとブレはありますが、通年でみるとほぼシミュレーション通りの結果となっています。

 

我が家は「余剰買取」です

太陽光発電は出力容量が10kw以上になると「産業用」という位置づけになり、発電した電気の買取方式を、「全量買取」と「余剰買取」の2通りから選ぶことができます。

  • 余剰買取
    昼間、太陽光で発電した電気をまず自宅で消費して、余った電気だけを電力会社に買い取ってもらう方式です。容量が10kw未満の場合は余剰買取しか選べません。
  • 全量買取
    太陽光で発電した電気をすべて電力会社に買い取ってもらう方式です。
検討した結果、我が家は余剰買取を選択しました。

理由は単純で、電力会社への売電単価(18円/kWh)よりも、昼間の電気料金単価(25.8円/kWh)のほうが高かったからです。

要するに昼間発電した電気を電力会社に18円で売るよりも、自分の家で消費して電力会社から25.8円の電気をできるだけ買わないほうが得だということになります。

 

 

昼間発電した電気はどのくらい自分の家で使うのか?

電力会社への売電単価(18円/kWh)よりも、昼間の電気料金単価(25.8円/kWh)のほうが高いということは、昼間発電した電気を自分の家で消費する、いわゆる「自家消費率」が高ければ高いほど、太陽光発電全体の利益が増えることになります。

では我が家の実際の自家消費率はどの程度だったのでしょうか?
一般的な家庭では、昼間発電した電気のうち約30%を自家消費すると言われています。

 

我が家の実績値で確認してみたところ、2019年8月~2020年7月の1年間では、平均自家消費率は22.2%という結果になりました。

自家消費率の推移グラフが下記になります。

自家消費率

 

実データです。

年月 発電量 自家消費量 自家消費率(%)
2019年8月 1461 318 21.8
2019年9月 1220 202 16.6
2019年10月 980 166 16.9
2019年11月 945 197 20.8
2019年12月 769 263 34.2
2020年1月 889 271 30.5
2020年2月 1200 296 24.7
2020年3月 1391 235 16.9
2020年4月 1723 267 15.5
2020年5月 1565 264 16.9
2020年6月 1391 259 18.6
2020年7月 940 310 33.0
22.2
我が家は平屋で屋根が広く、出力が12.5kwと比較的大きいため、一般家庭に比べて自家消費率がやや低めにでているようです。
今後20年間の利益を確認するには、自家消費率は重要です。

 

このあと利益をシミュレーションするにあたり、実際の値(22.2%)よりも少し低く見積もって20%を自家消費したと仮定して計算をすすめることにします。

 

 

20年間で利回り9.6%、2,495,113円の利益が出る結果になりました

自家消費率20%と仮定して、20年間に太陽光発電で得られる収入は以下のとおりとなりました。

  1. 年間の平均発電量:13,318kWh
  2. 年間の平均発電量13,318kWh×自家消費率20%=2,664Kwh
  3. 2,664kWh × 東京電力スマートライフプランの買電単価25.80円※=68,731円
発電した電気の20%である2,664kwhを自家消費すると、年間で68,731円電気代を削減できるということです。
  • 自家消費できずに余った電力量:13,318kWh×80%=10,654kWh
  • 10,654kWh×売電単価18円=191,772円
自家消費できずに余った80%の電気10,654kwhを売ると年間で191,772円の売電収益が出ます。
  • (3)と(5)の金額を合計→260,503円
  • 260,503円×20年=5,210,060円
  • 20年間の収入5,210,060円から導入費用2,714,947円をマイナスすると、2,495,113円の利益となります。

 

※単価は消費税10%

20年間で5,210,060円の収入があり、導入費用をマイナスしても約250万円の利益がでる結果となりました。

以上の結果から、20年間の年利回りを計算してみます。

(収入総額5,210,060円÷初期投資2,714,947円)÷20×100=9.6%

尽きることのない太陽のエネルギーと、国の買取価格保証という2つがある太陽光発電は、株式やアパート賃貸経営などの投資よりも圧倒的にリスクが低いわけです。

低リスクなのに10%近い利回りがあるのは太陽光発電の最大のメリットです。

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初期投資271万円の回収は10年と6カ月で達成予定

続いて初期投資271万円の元が取れるのはいつか?を計算します。
年数 余剰買取の収入合計
1年 ¥260,503
2年 ¥521,006
3年 ¥781,509
4年 ¥1,042,021
5年 ¥1,302,515
6年 ¥1,563,018
7年 ¥1,823,521
8年 ¥2,084,024
9年 ¥2,344,527
10年 ¥2,605,030
11年目 10年と6か月→¥2,735,284
上の表のとおり、初期投資額の2,714,947円は10年と6か月で回収できる計算です。

自家消費率を実際の値(22.2%)よりも2.2%低く見積もっていますので、実際にはもう少し早く回収できる可能性が高いです。

初期投資を回収した10年7か月目以降はまるまる儲けです。
毎日何もしなくても発電により利益が積みあがっていきます。

実際には20年のうちに1回はパワーコンディショナーの交換費用が発生することが予想されるので、まるまる2,495,113円儲かるかといえば決してそんなことはないのですが、それでも確実に利益は出ます。
見積り金額でみると、パワーコンディショナーは1台だいたい10万円です。
2台を交換したとしても20万円。工事費込みでも30万円は超えないでしょう。

パワーコンディショナーとは?

太陽光発電モジュールで発電した直流電流を交流電流に変換し、商用電源として住宅用分電盤に供給する装置です。商用電源とは電力会社から供給される交流電流のことです。
パワーコンディショナーは一般的には15〜20年くらいで交換が必要と言われています。

パワーコンディショナーの写真

実際の1年間の売電額と自家消費額データ

シミュレーションの値だけでは信憑性が低いと思いますので、発電を開始した2019年8月から2020年7月までの1年間の、実際の売電額、自家消費額データをご紹介します。
(画像クリックで拡大します)

 

まずは各月の太陽光発電で得た収入の合計です。

2019年~2020年の1年間の太陽光発電の収入グラフ

 

次に、電力会社へ売電した金額(水色)と、発電した電気を自宅で使ったぶんの電気代(黄色)の積み上げグラフです。

2019年~2020年の1年間の太陽光発電の収入グラフ(売電と自家消費の積み上げ)

実際のデータです。

年月 売電額 自家消費額 合計
2019年8月 ¥20,543 ¥7,458 ¥28,001
2019年9月 ¥18,295 ¥4,738 ¥23,033
2019年10月 ¥14,623 ¥3,893 ¥18,516
2019年11月 ¥13,437 ¥4,621 ¥18,058
2019年12月 ¥9,086 ¥6,169 ¥15,255
2020年1月 ¥11,098 ¥6,356 ¥17,454
2020年2月 ¥16,245 ¥6,943 ¥23,188
2020年3月 ¥20,783 ¥5,512 ¥26,295
2020年4月 ¥26,185 ¥6,262 ¥32,447
2020年5月 ¥23,387 ¥6,192 ¥29,579
2020年6月 ¥20,345 ¥6,075 ¥26,420
2020年7月 ¥11,313 ¥7,271 ¥18,584
¥276,829

メーカーのシミュレーションでは年間260,503円の収入でした。

実際には276,829円の収入があったということで、16,326円、シミュレーションよりも多い結果となりました。

1年間の実データがシミュレーションを上回りましたので、おそらく20年間の収支合計も、ほぼシミュレーション通りになるはずです。

 

【まとめ】太陽光発電は国が買取価格を保証している、今のうちに始めるのが儲かる秘訣です

まとめ

我が家の12.5kwの太陽光発電の場合は、20年間で約250万円の利益が出ることがわかりました。
初期投資の271万円は10年と6カ月で回収の予定です。
10年7か月後は発電した分だけまるまる儲けということになります。

太陽光発電システムは、今日の記事でご説明したように、ほぼリスクなく確実な利益が出せる素晴らしい投資です。

ただ、もし我が家と同じように利益を得たいなら・・・今すぐに始めた方が良いかも知れません。

それは、国の買取制度のことがあるからです。

今はまだ買取価格を長期にわたって国が保証してくれているので、安心して太陽光発電を導入することができています。

しかし、詳しくは下記のニュースをご覧いただきたいのですが、近い将来、国が買取価格の保証をやめてしまうかも知れないという声が聞かれるようになりました。

電力政策の「難しさ」露わに 廃止へ向かう「固定価格買い取り制度(FIT)」の7年

太陽光発電を導入されるならば、やはり国が保証しているうちが良いのは間違いありません。

もし自宅の屋根が余っているのなら、できるだけ早く太陽光発電を開始されることをおすすめします。
太陽光発電で利益を出すには初期費用を抑えて導入することが最も重要なので、無料の見積りサイトを活用して相見積りを取っての導入がおすすめです。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。