- 新居の駐車場にEVコンセントって必要ですか?
今日の記事はこういった疑問に答えます。
結論から言うと、今すぐはEVコンセントは必要ありません。
しかし我が家はEVコンセントを駐車場につけてもらいました。
理由は以下の2つです。
- これから100%間違いなく「電動化の時代」になるから。
- あとから配線工事をするのが大変だから。
- 新居の駐車場にEVコンセントをつけた2つの理由
- EVコンセントをつけた場所と、将来のための準備
- 電動化に向かっている世界情勢
私は2018年に平屋を新築しました。
私からの要望で、駐車場にEVコンセントの施工をお願いしました。
わりと早い段階から伝えていたと思います。
しかし、私達家族は、まだ電気自動車もPHVも持っていません。
今日の記事では私がなぜEVコンセントを取り付けてもらったのか、その理由をご説明したいと思います。
これから家づくりを始めるかたで、車をよく使うご家庭は必見です。
新居の駐車場にEVコンセントをつけた2つの理由
理由は以下の2つです。
- これから100%間違いなく「電動化の時代」になるから。
- あとから配線工事をするのが大変だから。
これから100%間違いなく「電動化の時代」になるから
我が家は現在ハイブリッドカー2台を所有しています。
私の通勤車とミニバンです。
そんな我が家ですので、ぶっちゃけEVコンセントは、今現在はまったく必要ありません。
でも、そんなに遠くない未来に電気自動車の時代がくることはほぼ間違いのないことだと思っています。
ですから、新築の時にあらかじめ充電設備を施工してもらいました。
あとから配線工事をするのが大変だから
あとから工事をするのでは、費用がかさむ、工事が大掛かりになる、配線が露出するなどのデメリットがあるからです。
EVコンセントは外壁に取り付けることが多いと思います。
例えば後付けで外壁にEVコンセントを取り付ける場合は、外壁の配線を出しやすい場所から配線を出して、EVコンセントの場所までモールなどを貼って配線をもっていく、といったことになります。
すると見た目がごちゃごちゃしてカッコ悪いですね。
駐車場が家から離れている場合だと、地面の下を通して配線をする必要があります。
あらかじめ配管などを地面の下に通しておかないと、駐車場までの地面を掘り返して、、、なんて大掛かりな工事が発生します。
EVコンセントをつけた場所と、将来のための準備
屋根付き駐車場(カーポート)にEVコンセントをつけて、離れの駐車場には配管を通しました。
屋根付き駐車場にはパナソニックのEVコンセント
屋根付き駐車場のところに、EVコンセントをつけてもらいました。
パナソニックのEVコンセントになります。
建築のプランを練る段階からお願いしていたので、後付け感もなく収まってくれています。
雨風を気にしなくていい屋根付き駐車場は、充電にも適しています。
屋根付き以外の駐車場にも配線を通せる準備を
私達の平屋は母屋とつながった屋根付き駐車所のほかにも、建物から離れた場所に屋根なしの駐車場があります。
下図は駐車場の図面ですが、現在EVコンセントがついている屋根付きの駐車場が赤で囲った部分です。
緑の部分は屋根なし砂利敷きの駐車場ですが、緑の部分まであらかじめ地面の下に配管を通しておいてもらいました。
たとえば下記はリクシルさんののエコリス EVポールになります。
配管へ電線を通してこのEVポールにつなげば、母屋から離れた駐車場でも容易に充電設備を作ることが可能です。
屋根が必要であれば市販のカーポートをつけてもいいでしょう。
地面の下に配管を通すのはあとからでは費用もかかり、かなり大変な工事になりますが、新築時であれば、それほど難易度は高くはありません。
もし家を新築されるなら、将来のEV化をみすえて駐車場までの配管をつくっておくことをおすすめします。
電動化に向かっている世界情勢
今、世界は電動化に向かっています。
しかもかなり前倒しな雰囲気です。
トヨタとスバルが提携してEV共同開発のニュース
ちょうどタイムリーなことに、トヨタとスバルが提携して、共同でSUVタイプのEV(電気自動車)を開発するというニュースが2019年6月6日に流れました。
トヨタは他にも車載用電池で世界最大手の中国企業とも手を組むと発表をしています。
ハイブリッドカーを世に広めたトヨタですが、2020年代はハイブリッドではなく、純粋なEVの時代がくると予見しており、危機感を強めている印象です。
日本最大の自動車メーカーであるトヨタがEVに本気で舵を切るのであれば、世の中のEV化はみなさんが感じているよりも早く、5~10年程度、前倒しで訪れるのではないでしょうか。
海外は法規制でまったなし
海外に目を向けると、EVの導入はまったなしの印象です。
特にアメリカのカリフォルニア州。
排出ガスを一切出さない「Zero Emission Vehicle」を一定数以上販売しないと、自動車メーカーに対して多額の罰金を科すという「ZEV規制」という制度が施行されています。
2017年までは、HV(ハイブリッドカー)も販売台数に含めてよかったのですが、2018年からはなんと、HVはZEV規制の販売台数の対象外となったのです。
プリウスなど日本でも大人気のハイブリッドカーですが、もはや「エコカー」と認められない時代がきてしまったということです。
ZEV規制に対応するためには、トヨタをはじめとした各メーカーはEVの開発を急速に進めざるおえません。
確かに世界的に見ればカリフォルニア州の規制は大変厳しいもので、まだまだここまでの基準をもとめている国は少ないのです。
しかし他国も以下の方向性を打ち出しています。
- イギリス、フランスは2040年までガソリンとディーゼル車の販売を禁止する。
- オランダとノルウェーはもっと早く2025年までにガソリンとディーゼル車の販売を禁止する方向で動いています。
- 大気汚染が深刻な中国は、当局の強力な後押しのもと、EVシフトが急速に進んでいます。
いまやアメリカを抜いて世界最大の自動車市場となった中国で、今後はEVしか販売できない、という時代がもうまもなく訪れるということです。
以上のような世界情勢ですので、これからも各国の排出ガス規制が強化されていくのは確実でしょう。
自動車メーカー各社が開発に本腰を入れれば、電気自動車の価格も急速に下がることが予想されます。
技術に目を向ければ、小型で急速充電可能な「全固体電池」も実用間近との報道もあります。
私達が思っているよりも早く、EVの時代が訪れる予感がします。
日本も2030年に純ガソリン車禁止!
日本もどうやら2030年ごろをめどに、純ガソリン車は販売禁止になるようです!
思ったよりも早くEV化の波はきますね。
まずは通勤車がEVになるかも
現実的なところに目を向けると、たぶんこの先数年内に、お手頃な値段で、ある程度航続距離も長いEVが各社から発売されるでしょう。
トヨタの「アクア」が2011年に発売された時、それまではある意味、特殊な車だった「ハイブリッドカー」が、「普通の車」として認識されるようになりました。
アクアの時のような変化が、今度は電気自動車でも起こると思うのです。
まずは小型で手頃な通勤車からEV化が進むでしょう。
そんな時に家に充電設備があらかじめ備わっている、あるいは配管が施行済みで少しの工事でEVコンセントをつけられる状態になっていれば、EVによるエネルギーコスト削減の恩恵を真っ先に受けられます。
さらに、太陽光発電や蓄電池を備えている家であれば、EVの恩恵はより高まると思います。
(まとめ)家を建てるなら「電動化への備え」を忘れずに
今日の記事をまとめます。
- 我が家はEVコンセントをつけましたが、まったく使っていません。
でももともと将来のための投資ですので、今現在は使用ゼロでも問題ありません。EVコンセント自体は数千円なので高くはありません。 - 家を建てるなら、あらかじめ駐車場まで配線を通すための配管を準備しておいたほうがいいように感じます。
あとから駐車場まで地面の下に配管を通すのは大変です。 - ぶっちゃけEVコンセント自体は電気自動車を持っていないなら、現時点ではつけなくてもOKです。
あとからすぐにつけられるよう最低限の配線、配管だけ施工しておくといいでしょう。 - 世界情勢に目を向ければ、EVの時代が到来するのはほぼ確実。
しかもかなり前倒しな雰囲気です。
そう遠くない未来に、ガソリン車は姿を消すでしょう。 - 日本は2030年には純ガソリン車禁止の流れに。
あと10年もありません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさんの家づくりの参考になれば幸いです。
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