太陽光発電

太陽光発電10kw未満と以上はどちらが得か?【実際の見積もり金額でシミュレーション】

  • 太陽光発電を載せるなら、容量10kw未満と10kw以上ではどちらが得ですか?
  • 屋根の大きさ的には10kw以上の太陽光発電モジュールを載せることもできますが、10kw未満に抑えたほうが売電単価が高いのでお得でしょうか?

 

今日の記事はこういった疑問に答えます。

 

太陽光発電10kw未満と以上はどちらが得か?【実際の見積もり金額でシミュレーション】

結論から言うと、我が家の太陽光発電12.5kwで試算したところ、初期費用の回収は10kw未満が1年ほど早いですが、20年間トータルの利益では、10kw未満が1,869,642円、10kw以上が2,665,097円で、10kw以上のほうが10kw未満に比べて約42%多い結果となりました。

 

本記事の内容
  • 太陽光発電10kw未満と以上でどちらが得かをシミュレーションで検証

 

私は2018年に平屋を建てました。

後付けで容量12.5kwの太陽光発電を載せました。

屋根面積としては、当然10kw未満にする、という選択も可能でした。

しかし、入念にシミュレーションしてみた結果、10kw以上のほうがより多く利益が出るということがわかり、10kw以上で余剰買取を選択しました。

今日の記事では、我が家の太陽光発電の実際の見積もり金額と、メーカー発行の発電シミュレーションデータをもとに、10kw未満と10kw以上の売電収入と初期費用の回収について比較した結果をご紹介します。

太陽光発電は10kw未満がいいのか、10kw以上がいいのか迷われているかたは必見です。

【実例】後付け太陽光発電のメリット・デメリット・利回りを完全解説!太陽光発電の実際のメリット、デメリット、利回りを知りたくありませんか? 本記事では我が家が後付けした12.5kwの太陽光発電を例に、具体的なメリット、デメリット、利回りをご紹介しています。 太陽光発電を導入しようか迷っている方は是非記事をご覧ください。[平屋スタイル]...

 

太陽光発電10kw未満と以上でどちらが得かをシミュレーションで検証

実際の見積もり金額を用いたシミュレーション結果をご紹介します。

 

9.5kwの初期費用を12.5kwの実際の見積もりから算出してみる

最初にお話したとおり、我が家の太陽光発電は容量12.5kwです。
初期費用は以下のとおり2,714,947円でした。

この見積もりから、容量を9.5kwに抑えた場合の費用を算出してみます。

変更するのは太陽光モジュールの部分だけとします。
その他備品や工事費は同じと仮定します。

太陽光モジュールの費用1,600,000を12.5kwで割ると、1kwあたり128,000円です。

128,000円に9.5kwをかけると1,216,000円です。

12.5kwとの差額は384,000円となりました。

総費用2,714,947円から384,000円を引くと2,330,947円となり、こちらの金額を9.5kw載せた場合の初期費用とします。

  • 12.5kw → 2,714,947円
  • 9.5kw → 2,330,947円
  • 差額は384,000円

 

発電量シミュレーションから9.5kwの推定発電量を算出してみる

 

次に長州産業からいただいた12.5kwの推定発電量の資料から、9.5kwの場合の推定発電量を算出してみます。

12.5kwの推定発電量
(資料から抜粋)
12.5kwの資料から計算した9.5kwの推定発電量
1 14581 11082
2 14143 10749
3 14044 10673
4 13945 10598
5 13846 10523
6 13747 10448
7 13648 10372
8 13549 10297
9 13449 10221
10 13350 10146
11 13251 10071
12 13152 9996
13 13053 9920
14 12954 9845
15 12855 9770
16 12755 9694
17 12656 9619
18 12557 9543
19 12458 9468
20 12359 9393
合計 266,352kWh 202,428kWh

 

9.5kwと12.5kwの比較条件を設定

長州産業からいただいた発電量シミュレーションの結果を当てはめて、9.5kwと12.5kwとで収入と初期投資の回収に必要な年月を比較してみます。

条件詳細は以下のとおりです。

  • 比較する期間は20年間。
  • 買取方式はどちらも自家消費して余った電力を売電する「余剰買取」
  • 発電した電気の自家消費率は30%と仮定する。
  • 買電単価は東京電力のスマートライフプランの25.33円とする。
  • 売電単価は2018年度の金額で計算する。
    10kw未満は26円/kWh、10kw以上は18円/kWh。
  • 10kw未満の固定価格(26円/kWh)での買取期間は10年。
  • 10kw以上の固定価格(18円/kWh)での買取期間は20年。
  • 10kw未満の11年目以降の買取単価は、一条工務店が発表したこちらのニュースにならい、11円/kWhと仮定する。

 

【売電シミュレーション】太陽光発電は「全量買取」と「余剰買取」のどちらを選べば正解?太陽光発電の買取方式で悩んでいませんか? 本記事では我が家の太陽光発電システムを例に、全量買取と余剰買取の収入をシミュレーションした結果をご紹介しています。 出力容量10kw以上の太陽光発電の導入しようとと考えている方は是非記事をご覧ください。[平屋スタイル]...

 

9.5kwの自家消費による電気代の削減額と売電収入を計算

上記の条件に従い、まずは9.5kwの場合の、30%の自家消費による電気代の削減額と、残り70%の余った電気の売電収入を計算します。
容量10kw未満のため、固定価格26円/kWhで売電できる期間は10年です。
11年目以降は11円/kWhで計算しています。

9.5kwの推定発電量 自家消費30%で削減できた電気代 余った電気70%の売電収入 収入累計
1 11082 ¥84,209 ¥201,684 ¥285,893
2 10749 ¥81,679 ¥195,626 ¥563,198
3 10673 ¥81,107 ¥194,257 ¥838,562
4 10598 ¥80,536 ¥192,887 ¥1,111,985
5 10523 ¥79,964 ¥191,518 ¥1,383,467
6 10448 ¥79,392 ¥190,149 ¥1,653,008
7 10372 ¥78,820 ¥188,779 ¥1,920,608
8 10297 ¥78,249 ¥187,410 ¥2,186,266
9 10221 ¥77,671 ¥186,027 ¥2,449,964
10 10146 ¥77,099 ¥184,657 ¥2,711,721
11 10071 ¥76,528 ¥77,545 ¥2,865,793
12 9996 ¥75,956 ¥76,966 ¥3,018,715
13 9920 ¥75,384 ¥76,386 ¥3,170,485
14 9845 ¥74,812 ¥75,807 ¥3,321,104
15 9770 ¥74,241 ¥75,227 ¥3,470,572
16 9694 ¥73,663 ¥74,642 ¥3,618,878
17 9619 ¥73,091 ¥74,063 ¥3,766,032
18 9543 ¥72,520 ¥73,484 ¥3,912,035
19 9468 ¥71,948 ¥72,904 ¥4,056,888
20 9393 ¥71,376 ¥72,325 ¥4,200,589
合計 202428kWh ¥1,538,247 ¥2,662,342

以上の計算結果から以下のことがわかりました。

  • 9.5kwの太陽光発電を載せるのにかかった初期費用2,330,947円は9年で回収できる。
  • 20年間トータルの利益は、収入4,200,589円-初期費用2,330,947円で、+1,869,642円となりました。

 

12.5kwの自家消費による電気代の削減額と売電収入を計算

続いて我が家が実際の載せた12.5kwの場合の、30%の自家消費による電気代の削減額と、残り70%の余った電気の売電収入を計算します。
容量10kw以上のため、固定価格18円/kWhで売電できる期間は20年です。

9.5kwの推定発電量 自家消費30%で削減できた電気代 余った電気70%の売電収入 収入累計
1 14581 ¥183,721 ¥294,522 ¥294,522
2 14143 ¥178,202 ¥285,674 ¥580,196
3 14044 ¥176,954 ¥283,675 ¥863,871
4 13945 ¥175,707 ¥281,675 ¥1,145,546
5 13846 ¥174,460 ¥279,675 ¥1,425,221
6 13747 ¥173,212 ¥277,676 ¥1,702,897
7 13648 ¥171,965 ¥275,676 ¥1,978,573
8 13549 ¥170,717 ¥273,676 ¥2,252,249
9 13449 ¥169,457 ¥271,656 ¥2,523,905
10 13350 ¥168,210 ¥269,657 ¥2,793,562
11 13251 ¥166,963 ¥267,657 ¥3,061,219
12 13152 ¥165,715 ¥265,657 ¥3,326,876
13 13053 ¥164,468 ¥263,658 ¥3,590,534
14 12954 ¥163,220 ¥261,658 ¥3,852,192
15 12855 ¥161,973 ¥259,658 ¥4,111,850
16 12755 ¥160,713 ¥257,638 ¥4,369,488
17 12656 ¥159,466 ¥255,639 ¥4,625,127
18 12557 ¥158,218 ¥253,639 ¥4,878,765
19 12458 ¥156,971 ¥251,639 ¥5,130,405
20 12359 ¥155,723 ¥249,639 ¥5,380,044
合計 266352kWh ¥2,024,009 ¥3,356,035

以上の計算結果から以下のことがわかりました。

  • 12,5kwの太陽光発電を載せるのにかかった初期費用2,714,947円は10年で回収できる。
  • 20年間トータルの利益は、収入5,380,044円-初期費用2,714,947円で、+2,665,097円となりました。

 

9.5kwと12.5kwの20年間の収支結果まとめ

以上のシミュレーション結果をまとめると以下のとおりとなります。

  • 初期費用の回収は9.5kwが約9年、12.5kwが約10年です。
  • 20年間トータルの利益は、9.5kwが+1,869,642円、12.5kwが+2,665,097円となり、差額は795,455円でした。
  • 20年間トータルの利益は、12.5kwのほうが約42%多い結果となりました。

やはり10kw以上載せたほうが、固定価格(18円/kWh)での買取期間が20年と長いため、トータルの利益では多くなります。

初期費用を早く回収できるのは10kw未満ですが、11年目以降の買取価格が不明瞭な点が最大のリスクです。

とりあえず一条工務店の発表にならって11円で買取単価を設定しましたが、買取がない(0円)という場合も考えられます。
仮に買取してもらえないとなった場合は、11年目以降は自家消費による電気代の削減のみになりますので、利益はおよそ半分になってしまう計算です。

以上の結果から、やはり太陽光発電を載せるのであれば、10kw以上が理想的です。
さらに10kw以上の場合も、できるだけたくさん積載したほうが、載せた分だけ利益が増えることになります。

いいことづくめの10kw以上ですが、今日ご紹介したような大きな利益が出すために残された時間はわずかかも知れません。

それは2020年度には売電単価が10円以下に下がってしまう可能性があるからです。

 

2020年度の10kw以上の売電単価は10円?!

出力10kw以上の買取単価の推移です。

  • 2012年度:40円
  • 2013年度:36円
  • 2014年度:32円
  • 2015年度:29円
  • 2016年度:24円
  • 2017年度:21円
  • 2018年度:18円
  • 2019年度:14円
  • 2020年度:?

 

2019年度は、2018年度からマイナス4円の14円/kWhとなりました。

このままのペースでいくと2020年は10円/kWhになる可能性もあります。

そうなると、10kw未満の11年目以降の暫定買取価格11円/kWhを下回ってしまうことになります。

であれば、10年目までの買取単価が高い10kw未満にしたほうが、初期投資の回収が早い分、お得になるということです。

そう考えると、10kw以上で大きな利益が出るのは2019年度が最後かもしれません。

平屋など大きな屋根をお持ちで、太陽光発電を始めるか悩んでいるかたは、一刻も早く導入されたほうがいいでしょう。

 

 



【まとめ】太陽光発電は10kw以上でなるべく大容量を設置するのがおすすめです

今日の記事をまとめます。

まとめ
  • 初期費用の回収は9.5kwが約9年、12.5kwが約10年となりました。
  • 20年間トータルの利益は、9.5kwが+1,869,642円、12.5kwが+2,665,097円となり、差額は795,455円でした。
  • 20年間トータルの利益は、12.5kwのほうが約42%多い結果となりました。
  • 初期費用の回収だけを考えれば10kw未満のほうが有利ですが、10kw未満は固定価格での買取が10年しか保証されていません。
    11年目以降の買取価格が不明瞭な点が最大のリスクです。
  • 20年目以降のほうが現時点では多く利益が出ますが、固定価格の買取単価がこのままのペースで下がると10年間の買取単価が高い10kw未満のほうが利益が出やすくなる可能性もあります。
  • 10kw以上で大きな利益を出すには2019年度が最後のチャンスかも知れません。
    10kw以上の太陽光発電を載せようか悩んでいるかたは、すぐに行動されることをおすすめします。

シミュレーションの結果によれば、我が家は20年間で260万円を超える利益が出る予定です。
35年の住宅ローンを抱える身としては、260万円の副収入は本当に助かります。

しかし今日の記事で書いたとおり、我が家と同じように利益を出すには2019年度が最後のチャンスかも知れません。
悩んでいるかたは一刻も早く行動されることをおすすめします。

実際にどのくらいの利益が出るのは下記記事にまとめてありますのであわせてご覧ください。

【実例】後付け太陽光発電のメリット・デメリット・利回りを完全解説!太陽光発電の実際のメリット、デメリット、利回りを知りたくありませんか? 本記事では我が家が後付けした12.5kwの太陽光発電を例に、具体的なメリット、デメリット、利回りをご紹介しています。 太陽光発電を導入しようか迷っている方は是非記事をご覧ください。[平屋スタイル]...

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

みなさんの後悔のない家づくりの参考になれば幸いです。

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