- 食洗機ミーレでフライパンを洗っても、フッ素加工を痛めない洗剤はある?
今日の記事はこういった疑問に答えます。

結論から言うと、わが家は最初、アルカリ性洗剤のフィニッシュを使っていました。
しかし、フライパンのフッ素加工がすぐにダメになってしまいました。
そこで、中性の「チャーミークリスタ クリアジェル食洗機用洗剤」に変えたところ、フライパンなどのフッ素樹脂加工が傷まなくなりました。
- アリカリ性洗剤「フィニッシュ」のメリット・デメリット
- 中性のチャーミークリスタ クリアジェル食洗機用洗剤のレビュー
私は2018年12月に平屋を新築しました。
キッチンには念願だったミーレ食洗機60cmを導入。
快適な食洗機ライフを送っています。
ところが、フッ素樹脂加工(マーブルコート)のフライパンをミーレに入れて洗っていたところ、コーティングが取れてボロボロになってしまいました。
どうやらミーレ+アルカリ性洗剤のフィニッシュの組み合わせは、フッ素樹脂加工のフライパンには厳しい組み合わせだったようなのです。
今日の記事は、ミーレ食洗機で中性のクリスタを使った結果をレビューします。
ミーレ食洗機の洗剤選びで悩んでいるかたはぜひ記事をご覧ください。
アルカリ性洗剤「フィニッシュ」のメリット・デメリット

今まではアルカリ性食洗機用洗剤の代表格である「フィニッシュ」を愛用していました。
アルカリ性洗剤「フィニッシュ」のメリット
フィニッシュの洗浄力は強力で、特に油汚れに強い印象です。
どんなにギトギトな食器類をミーレに入れても、フィニッシュ+ミーレのIntensive 75℃モードで洗えばピカピカでした。
ミーレのモード説明を含んだレビューは次の記事で解説しています。

調べたところによると、アルカリ性洗剤は、以下の汚れに特に効果ありとのことです。
- 油汚れ
- 焦げつき
- 血液
血液はともかくとして、油汚れに焦げ付きに強いとくれば、まさに食洗機にうってつけ。
アルカリ性洗剤「フィニッシュ」のデメリット
完璧かに思えるフィニッシュですが、デメリットが2つあります。
- フッ素樹脂加工には使用できない
- アルミ素材には使用できない
フッ素樹脂加工には使用できない
フィニッシュはアルカリ性洗剤。
公式サイトによると成分は以下のとおり。
- 炭酸ナトリウム
- 炭酸水素ナトリウム
- ポリアクリル酸ナトリウム
- 過炭酸ナトリウム
- クエン酸三ナトリウム
- アクリル酸系重合物
- テトラアセチルエチレンジアミン
- 酵素
- ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
- エチドロン酸
- 香料
炭酸水素ナトリウム =重曹が含まれています。
実は重曹が、フッ素樹脂加工製品の大敵ということが調べてみてわかりました(いまさら)
重曹は研磨力を持っているため、フライパンなどのフッ素樹脂加工を削り取ってしまうのです!
ミーレ+フィニッシュで洗い続けた我が家の26cmフライパンは、ご覧のとおりとなってしまいました。

マーブルコートはフッ素樹脂に大理石の粉を混ぜ合わせたもので、非常に耐久性が高いはずですが、やはり洗い方を間違えると本来の寿命を全うできません。
ただでさえ強力なミーレの洗浄力に、研磨力バリバリのフィニッシュ。
この組み合わせは確かに良く落ちるのですが、フッ素樹脂加工のフライパンには全くの不向きでした。
アルミ素材には使用できない
2つ目のデメリットは、アルミ素材には使用できないということです。
科学反応を起こすということですが、なんでもアルミニウムとアルカリが反応して水酸化アルミニウムというものができるそうです。
なんだか白い粉が吹いたようになるんですね。
で、これはアルミニウムが腐食したということみたいで、要はアルカリ洗剤で繰り返しアルミ鍋などを洗うと、洗うたびに鍋を腐らせているという・・・
実例として我が家のアルミニウム合金の片手鍋です。
ミーレ+フィニッシュで磨かれてボロボロです。

だましだまし使っていましたが、ついになべ底に穴が開いてしまいました。
料理してたらIHが水浸しになって妻が気づきました。
水漏れの動画です。
ポタポタとしみだしているのがわかりますか。
穴が開いてしまった片手鍋はさすがに引退です。
もうひとつある両手鍋も同じアルミ素材でかなり痛んでいたので両方とも買い替えることにしました。
今後は中性のクリスタを使う前提で、コスパ重視でパール金属の製品をAmazonのタイムセールでポチりました。
1,480円と1,580円。安いです。
ミーレ食洗機で中性のチャーミークリスタ クリアジェル食洗機用洗剤を使ってみた結果

ミーレの洗浄力は基本的に変えることができないので、もう少し優しい洗剤を使ってみようということになりました。
中性洗剤の中では一番ネット上での評判が良かった、チャーミークリスタ クリアジェル 食洗機用洗剤を買ってみました。
中性洗剤のチャーミークリスタ クリアジェル をミーレに投入

ご覧のとおり液性は「中性」
研磨力もないので、痛みやすい調理器具や食器を洗っても大丈夫そうです。
アルカリ性ではないので、アルミ鍋もOKでしょう。
クリスタの使用量は1回10g

クリスタはキャップで計量ができるようになっています。
使用量の目安は下記のとおり。

ボトルは480gなので、一回10gなら48回使えます。
朝晩2回使うと24日分ですね。
*2020年5月15日追記
一回10gでOKと思っていたクリスタですが、10gでは足りませんでした。
特に油汚れが多い時には、クリスタ10gでは、洗い終わったあと食器類が全体的に油っぽくなります。
また油の臭いも残っている感じです。
アルカリ性洗剤のフィニッシュのほうが、同じくらいの量を投入した場合でも洗浄力が強烈です。やはりアルカリ性は油汚れにも強いということを実感しました。
ということでクリスタは1回10gでは足りないので、今は20gを入れるようにしています。
20gにしたところ、キレイに落ちるようになりました。
ミーレ60cmは庫内が大きいので、クリスタは20g以上の投入がおすすめです。
フィニッシュとクリスタの、1回あたりのコストは2倍強。
食洗機は毎日使うので洗剤のコストは重要です。
今まで使っていたフィニッシュと、クリスタのコストを比較してみます。
価格は2020年4月29日時点のAmazon定期おトク便の価格です。
見出し(上) | 内容用 | 1回の使用量※ | 回数 | 価格 | 一回あたりのコスト |
---|---|---|---|---|---|
フィニッシュ | 900g×2 | 13.5g | 約133回 | 811円 | 約6.1円 |
クリスタ | 840g×1 | 20g | 42回 | 559円 | 約13.3円 |
※1回の使用量は、「食洗機のサイズ5~7人用」で「ひどい汚れの場合」です。
クリスタの容器に記載されている使い方には1回10gとありますが、前述したとおり10gではキレイにならないことがわかったので今は20gを投入しています。


ミーレにクリスタ10gを投入したところの写真
クリスタ10gをミーレに投入してみました。

あとはいつも通り、ミーレを運転するだけです。

ミーレ庫内に見えているピカピカのフライパンは、「Vita+Verde(ビタベルデ)× CAINZ セラミックヘルシーフライパン」※です。
ミーレに入れたビタベルデのフライパンは、目玉焼きを作ったあとで下の写真のように汚れています。

油と、ところどころ卵のカスがついていますが、これをそのままミーレに入れて洗ってみました。
ミーレはNormal 55℃ で運転しました。
※Vita+Verde(ビタベルデ)のセラミックフライパンに買い替えました。
前述したマーブルコートのフライパンはボロボロになってしまったので、セラミックのフライパンに買い替えました。

「VitaVerde(ビタベルデ)× CAINZ セラミックヘルシーフライパン」は、セラミックフライパンのメーカーVita+Verde(ビタベルデ)と、カインズホームがコラボしてできた商品。
価格は税込2,980円。
セラミックフライパンにした理由は、摩耗と熱に強く、テフロンなどのフッ素樹脂加工よりも食洗機に向いていると言われているからです。
ベルギー生まれの調理器具ブランド「VITA+VERDE(ビタベルデ)」のフライパンは、「サーロモンコーティング」という特許技術のセラミックコーティングを施しています。
カインズコラボではなく、VITA+VERDE(ビタベルデ)オリジナルのフライパンが欲しい場合は、ネット通販でも買えます。
価格も2,000円くらいでさらにお手頃ですね。
中性洗剤のチャーミークリスタ クリアジェルをミーレで使ってみた感想
実際に使ってみて感じた点は以下の3点。
- 香りが強い(スイートオレンジ)
- 洗浄力は問題なし。
- アルミの剝げもありません
オレンジの香りが強い

商品を使う時にすぐに気付くのが香りの強さです。
オレンジの香りがツーンときます。
良い臭いなので私は別に苦手ではありません。
洗いあがったミーレの庫内も、オレンジの香りが充満しています。
純粋な石鹸の香りだったフィニッシュに比べると、かなり印象が変わります。
洗剤というよりも、洗濯の時の柔軟剤に香りの感じは近いです。
おそらくこのオレンジの香りは好き嫌いがあるので、購入する際は注意したほうがいいかもです。
洗浄力は問題なし。
洗浄力は問題ないように思います。
前述したセラミックフライパンもご覧のとおり。

キレイにツルツルになっています。
特にフライパンが痛んでいる様子もありません。
フライパン以外の食器類も特に問題なく汚れが落ちていました。
中性洗剤のほうがおそらくアルカリ洗剤よりも洗浄力は弱いですが、ミーレの強力な洗浄力をもってすれば十分にカバーできそうです。
たぶんですが、ミーレの最強モードである「Intensive 75℃」とチャーミークリスタ クリアジェルを組み合わせれば、酷い油汚れや焦げ付きにも対応できると考えています。
フッ素加工、アルミの剝げもありません
2020年4月から12月まで約8か月クリスタを使ってみましたが、アルミ類の鍋やフッ素樹脂コーティングのフライパンが傷むことは全くなくなりました。
フィニッシュを使っていた時とは雲泥の差です。
【まとめ】中性洗剤のチャーミークリスタ クリアジェルならミーレで安心してフッ素加工フライパンを洗えます。

今日の記事をまとめます。
- フィニッシュは油汚れに強く洗浄力抜群ですが、重曹が含まれていて研磨力があるため、フライパンのフッ素樹脂加工を削り取ってしまいます。
- アルカリ性洗剤はフライパンを食洗機で洗いたい人には不向きです。
我が家はマーブルコートのフライパンを使っていましたが、数か月でフッ素樹脂加工が削れてきてしまいました。 - アルカリ性洗剤はアルミニウム製の鍋を腐食させます。
中性洗剤のチャーミークリスタ クリアジェルなら研磨剤は入っていないため、フッ素樹脂加工のフライパンにも安心して使えます。アルミ鍋も心配ありません。 - フィニッシュとクリスタの1回あたりのコストは、クリスタが2.2倍ほど高いです。
コストが上がってしまいますが、フライパンや鍋が痛んで、料理に支障をきたしたり、調理器具の買い替え頻度が高まることを考えると、仕方がないのかと思います。 - 洗う食器の種類に合わせてフィニッシュとクリスタの2種類を使い分けることも考えましたが、とても面倒でせっかくの時短設備であるミーレの魅力が半減するのでやめました。
多少高いですが、なんでもぶち込めるクリスタでストレスフリーになることを選びました。 - アルカリ性洗剤のフィニッシュに比べると研磨剤が入っていないクリスタは、純粋な洗浄力では劣っていると思いますが、ミーレの強力な洗浄力と組み合わせるのであれば、よほどひどい汚れでない限りは十分に対応できると考えます。
ひどい汚れが落ちなければ最大30gまでクリスタを投入可能です。 - クリスタはオレンジの香りがかなり強めです。
オレンジの香りが苦手なかたは少し注意が必要です。 - クリスタに変えて8か月使用しましたが、アルミ鍋やフライパンの損傷は皆無。
中性洗剤は間違いなく傷みを抑えてくれます。
以上です。
キッチン用品を傷めたくない人には、中性洗剤のクリスタをおすすめします。
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