食洗機ミーレ(60cm)を使っている人が感じているデメリットを知りたい
今日の記事はこういった疑問に答えます。

結論から言うと、ミーレのデメリットは以下の4つです。
- 価格が高い
- ビルトインできるキッチンが限られている
- 電気代がかかる
- 小型の食洗機に比べると電気代、水道代が高い
食洗機ミーレル(60cmモデル)の4つのデメリット
私は2018年12月に平屋を新築しました。
私達の平屋のキッチンには、ミーレ25周年記念モデル の60cm幅タイプ(型番:G4920SCi)を入れることができました。
今日の記事では我が家がミーレを導入して感じたデメリットを4つご紹介します。
家を建てるのに食洗機を入れようか悩んでいるかた、食洗機はどこのメーカーのものを選べばいいか迷っているかたは必見です。
食洗機ミーレのデメリットは4つあります

ミーレのデメリットは以下の4点です。
- 価格が高い
- ビルトインできるキッチンが限られている
- 電気代がかかる
- 小型の食洗機に比べると電気代、水道代が高い
ミーレのデメリット(1) 価格が高い
ミーレはドイツ製です。
国産の食洗機に比べて容量が大きいのが特徴ですが、国産の食洗機に比べて価格も高いです。
パナソニックの引き出し式や、リンナイのフロントオープン式のビルトイン食洗機は、いずれも10万円前後の値段で購入することが可能です。
ところがミーレになると、だいたいのモデルが30万円超します。
ちなみに我が家が導入した25周年記念モデルのG4920SCiは25万円でした。
標準モデルのG6620SCiとは運転終了後のドアオープン機能がないほかは、ほとんど機能は一緒ですが、G6620SCiは34万円ですので、25周年記念モデルは比較的お得だったと思います。
それでも、国産有名メーカーのものと比べて3倍以上の価格差があります。
食洗機で時短したい、食器手洗いはなるべくしたくない、という強いこだわりがないかたには、3倍の費用をかけるのは少々きついかも知れません。
しかし、私が1年以上使ってみた感想は、もうミーレなしでは生活が成り立たないほど。
高かったですが採用してよかったと心底思っています。
ミーレのデメリット(2) ビルトインできるキッチンが限られている
価格が高いことに加えて、さらにやっかいなことに、ミーレをビルトインできるキッチンは限られています。
例えば国産のTOTOやパナソニックといったメーカーのシステムキッチンの場合には、同じメーカーの食洗機をビルトインするのが通常です。
中にはミーレを入れることができる国産メーカーもあるかも知れませんが、その場合には保証が一部効かなくなる場合がある、といった話も聞きました。
ミーレがビルトインできるキッチンにするのか、それともミーレはあきらめてシステムキッチンを入れるのかの選択が必要になります。
我が家の場合は建築士さんのすすめでキッチンハウスさんのキッチンにミーレを入れました。
基本的にはオーダーキッチンや造作キッチンのほうが、国産メーカーのシステムキッチンよりは割高になります。
ただし、大容量でたくさんの食器を一度に収納できるので、結果的に手洗いする食器が激減します。
食器洗いの時間を時給に換算すれば、多少値段が高くても容易に回収できますよね。
国産システムキッチンですと、リクシルのリシェルSIなどは、ミーレとのセット販売を積極的に遡及していますね。
ミーレのデメリット (3)電気代がかかる
3つ目のデメリットは電気代がかかることです。
食器を手洗いするのであれば基本的には電力を消費しないと思いますので、電気代が発生することはやはりデメリットのひとつと言えるでしょう。
では実際にミーレ60cm(25周年記念モデル)はどのくらいの電気代がかかるのかを見ていきます。
ミーレの消費電力、消費水量、運転時間
各モードの消費電力などの一覧です。
モード | 電力(kWh) | 水の量(リットル) | 運転時間 |
---|---|---|---|
ECO | 1.04 | 9.9 | 3:14 |
Sensor wash | 0.95~1.45 | 6.5~16.0 | 1:43~3:03 |
Normal 55℃ | 1.33 | 14 | 2:14 |
Intensive 75℃ | 1.65 | 15 | 3:09 |
Sensor wash gentle | 1.15 | 13.5 | 2:10 |
ミーレには「Short機能」というものがあります。
各モードにShort機能を組み合わせると運転時間が30%くらい短縮されますが、そのかわり消費電力が上がります。
Short機能で具体的にどのくらい消費電力が上がるかはマニュアルに書いてなかったのでわかりませんが、運転時間がが30%減なので、電力消費も30%アップくらいだと思います。
ミーレの実際の電気代は2.2リットルの電気ポットと同程度で1回あたり18円ほど。深夜に30日間使うと月で555円ほどになります。
東京電力のスマートライフプランの場合で電気代をみてみます。
時間帯 | 1kWhあたりの電力料金(税込) | ECOモード1回あたりの電気代 | Normal 55℃モード1回あたりの電気代 |
---|---|---|---|
午前6時~翌1時 | 25.80円 | 26.8円 | 34.3円 |
午前1時~午前6時 | 17.78円 | 18.5円 | 23.6円 |
うちはキッチンで2.2リットルの電気ポットを使っていますが、ちょうど同じくらいの消費電力です。
深夜にECOモードで30日間毎日使って約555円となります。
夕食後に手洗いで食器を洗った場合にかかる時間を30分とすると、毎月555円払って15時間の自由時間を買っていることになります。
Normal 55℃モードで昼間と深夜の2回運転の場合、月の電気代は1,737円
ECOモード意外の電気代もみてみましょう。
標準モードであるNormal 55℃モードで、毎日、昼間と深夜の2回運転した場合の電気代は以下のとおりです。
午前6時~翌1時に30回使った時の電気代 | 1,029円 |
---|---|
午前1時~午前6時に30回使った時の電気代 | 708円 |
30日間合計 | 1,737円 |
1回の手洗いが30分と仮定すると、1日2回で1時間、一か月トータルでは30時間の作業時間削減です。
丸1日以上の時間を1,800円で生み出せるなら、十分すぎるコスパです。
ミーレ運転時の電気使用量グラフ
下の図は2019年6月5日の時間別電気使用量のグラフになります。
朝7:30~9:30ごろに、朝食後の食器を洗うためにミーレを動かしました。

モードは「Sensor wash」です。
だいたい1KWhくらいの電気使用量であることがご確認いただけると思います。
やはり昼間は一回で25円程度電気代がかかることになります。
ミーレのデメリット (4)小型の食洗機に比べると電気代、水道代が高い
4つ目のデメリットは「小型の食洗機に比べると電気代、水道代が高い」ということです。
例えば、一緒に住む家族の人数が少なくて、そもそも洗う食器の量が少ない場合は、ミーレは大容量すぎて逆にもったいないことになります。
下記は我が家のミーレG4920SCのマニュアルから抜粋したものです。
赤枠で囲ったところがノーマルモードで運転した時の消費電力と必要な水量です。
以下はパナソニックの幅45cmビルトインタイプ食洗機「NP-45KD9A」のマニュアルから抜粋したデータです。
パナソニックに比ると、ミーレのほうが、1回の運転につき、消費電力が0.42kWh、水量は5リットルも多いのです。
例えば、パナソニックビルトイン食洗器9シリーズ(幅45cm)であれば下記のとおり約48点が収容できます。
食器量が少ない場合は45cm幅の引き出し式食洗機でもまったく事足りますね。
大容量がウリのミーレですが、裏を返せば消費エネルギー量も多いということです。
なんでもつっこめて一気に洗えるミーレは大変便利でおすすめですが、ご自身のご家庭に合うのかどうかはまた別問題。

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【まとめ】初期費用がかかりますが、時短効果を考えるとコスパ抜群です。
以上、食洗器ミーレのデメリットをご紹介しました。
はっきり言ってデメリットはコスト面だけ。
初期投資がかかる点にだけ目をつぶれば抜群の時短効果が得られるので、絶対に導入してほしい住宅設備になります。
ただし、「一度に洗う食器量はあまり多くない」、という場合には、ミーレは大容量すぎてエネルギーの無駄が増えるかも知れません。
食器量を考えて最適なサイズの食洗機導入をおすすめします。
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